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沈黙のフライバイ
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沈黙のフライバイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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面白くて一気に読み切った。独立した短編5作が収録されており、それらの間に共通性はないので、世界観に浸った頭を切り替える必要がある。それくらい没入できる面白さ。一つ残念なのは、時々理屈に飛躍を感じる部分があった。が、それを帳消しにする魅力がある。 | ||||
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ハヤカワSF文庫の古本を読み漁っていた頃から約15年を開けて初めて日本人のSFを読みました。直訳気味の翻訳と比べて快適に読めるのは当たり前としても、特に探査機の話はSF的にこんなに面白い着眼点があるのか!と驚きました。 | ||||
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主に天文に関わる工学の、学問的興味を そのまま小説に仕立て上げた感じです。 この周辺の知識がない人には容赦なし。 また、科学としては面白いけど、 小説としてその結末では何が言いたかったのか、 などと思ってしまいました。 それでも筋立てや文体に惹かれて 一気に読んでしまったので面白いことは否定しません。 この分野に興味や知識がある人には おおいにお勧めします。 | ||||
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5編からなる短編集。 これらの作品は、宇宙を舞台とした思考実験といえる。 安く、かつ自分達が生きているうちに恒星間探査をするにはどうすればいいか。 小惑星の表面に刻まれた溝はどうやって出来たのか。 宇宙服ほどのサイズで閉鎖生態系を作ることが出来たら何が出来るか。 10kmくらいしか飛ばないロケットを宇宙と言えるところまで飛ばすにはどうするか。 科学が技術になるときには大きさだったり、値段だったり、時間が制約され、 それを超えて技術と呼ばれるようになる。 そんな過程を切々と書いているのがこの作品。 もちろん、その過程でいろんな意見が出る、こうすれば実現するんじゃないか、ああいう材料を使えば良いんじゃないか。 思わずその議論の中に入っていきたくなる。 そして、出来上がった技術が緻密に描写される。 理系人間の欲求を満たしてくれる作品である。 一例を紹介しよう。 タイトル作品となっている「沈黙のフライバイ」 読んでいて、「あれ、この話知ってるぞ」と思ったら、この作品を読む前にたまたま覗いていたJAXAに勤める野田篤司氏のページ(現在は削除されている)に書いてあったことだった。 小型軽量の探査機を無数に打ち上げ、それらの何パーセントかでも目標の星系にたどり着けば、探査ができると言うもの。 野田氏のページでは探査機を光速の15%に加速する方法については手がないとしているが、作品中では異星人側が同じ手で太陽系に探査をしにくるという話になっている。 作品の最後に、野田氏のアイデアであることを公表しており、このアイデアを世に知らしめるために小説という形をとったと言う。 そもそも、小型探査機を無数に上げてと言う話も、JAXAの本来の仕事ではなく、物語の中同様、野田氏らの個人的な研究から出たアイデアである。 ある程度制約を与えてその中で目標を達成するにはどうするかと言うのはある種ゲームであり、もしかしたら本当に使える技術がそこから出てくるかもしれない。 そんな面白さを引き出したのがこの作品だと思う。 | ||||
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日本人の夢が「はやぶさ」にあることを、思い出させてくれる、本格派のハードSF。 だけど、読みやすいってのが肝心なのかな プラス、キーワードは、鳥人間コンテスト。 研究者の乗りで、研究の楽しさ、宇宙へのあこがれ、昔を思い出させてくれるいい意味での傑作。 軽い文体に見えますが、内容が、非常にしっかりしている真面目な作者という感じですね。 SFの元が、科学に憧れであり、宇宙への夢であることを、す~っと頭に入る感じで考えさせてくれます 本当は、軍事との連携や、軍産大国アメリカとの腹黒いドロドロがいっぱいあるんだろうなあ とは、思いますが、 子どもの夢が広がるから、宇宙なんだという観点もあってよい これがサイエンスフィクションの原点ですよね 読みやすすぎるので、ライトノベルに読めちゃいますが、数学や天文学が嫌いな人でも読みやすく作ってあるように思えます 数学の本を読み返したくなるなあ | ||||
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作品自体は面白いとは思ったが、専門用語がかなり出てきて、しかもその用語に対する説明が無いので、置いてきぼり感があった。 | ||||
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SFが読みたい!! そういう人にお勧めです。 1グラムの探査機。フェイズドアレイ。恒星間測位システム。多重信号変調等、 読み手にも基礎的な科学知識が必須ですが、うならせます。 そして、かわいくて理知的な萌え子! でも、欠点が。 作者の尻P氏は仕事をあまりしないようです。 次の作品が読みたくても、そうありません。 飢餓状態になるかもね。 尻P氏! 仕事してください! | ||||
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なんとなく買って読んだけどなかなか面白かった。あっという間に読んでしまった。後半は複数の物語が同時に書かれているので混乱した。読み終えてもう終わり?続きが読みたいですね | ||||
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友人と火星への片道飛行のプロジェクトについて話していて 紹介された本です。 「片道切符」が読みたくて購入しましたが 書籍タイトルの「沈黙のフライバイ」が一番面白かったです。 | ||||
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大変面白く読ませてもらいました。 短編ですが、より現実に近いSFになっています。 | ||||
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自分の住む街 そから終着駅に 乗越下車 でも そこにも 生活する人は いるわけで 取って還すにゃ 遠過ぎる そんな帰途に 購入したのが コレ… 作家と読者の出逢いって 突然デシベル♪ | ||||
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非常に面白い。 短編5つなのでどれもサクっと気軽に読める。 どの編も非常に面白いし毛色が違って飽きない。 本当にどれも甲乙つけがたいが、強いて言うなら片道切符は面白かったなぁ | ||||
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一口にSFと言っても様々なジャンルがある。私が好きなのはスペースオペラではない、 宇宙を題材にしたハードSF。本書は大傑作とは言えないものの、 現代技術の延長線上にある実現可能な宇宙開発を題材にした粒選りの作品集。 分量的制約ゆえ、ネタ帳的な面があることは否めないが、 個人的には非常に楽しい読書時間を持ち得た。 特に表題作及び『ゆりかごから墓場まで』『大風呂敷と蜘蛛の糸』のラストで語られる肯定的な生命観に共感を覚える。 尚、各々の作品については〈本つぶ〉参照のこと。夏は星空の季節。7月は宇宙に関して集中的に読む予定。 第5話『大風呂敷と蜘蛛の糸』。ロートレアモン伯の「手術台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出会い」を思わせる、 宙を漂う巨大風呂敷と空飛ぶ小さな蜘蛛との出会い。『凧によるアシストで宇宙に達する方法』という提案書を基に 大学レベルの取り組みで宇宙を目指す話。大宇宙を駆ける蜘蛛の糸が夢を運ぶ。 第4話『ゆりかごから墓場まで』。排泄物や汗、吐息までを完全リサイクルする閉鎖生態系型気密服。 必要なのは電力だけで、それも太陽発電で補う。このC2Gスーツを着て火星上でミッションを遂行する男と女。 隕石落下の影響で遭難しかけるが、そこで偉大なる先蹤者と出会う。数十億年の時を経た再会。 第3話『片道切符』。コロンブス時代の航海に掛かる費用及び船員の死亡率と比べると有人火星探査計は遥かに安価かつ安全らしい。 漂泊と定住。どちらが正しいと言う問題ではない。パイオニアが多過ぎれば社会は安定を欠き少なければ滅びる。 火星行片道切符を目の前に差し出された時あなたならどうする? 第2話『轍の先にあるもの』ラストは川端裕人『夏のロケット』を思わす。 但、火星有人探査と言う壮大な夢ではなく実在の小惑星エロスの蛇行模様の謎を探ると言うマニアックかつ地味目な著者の夢。 ほぼ事実に即して書かれたもので2011〜22年までの部分が所謂SF。軌道エレベータの話が出てくる。 第1話、表題作。ララバイ(子守唄)だと思っていたがフライバイ(接近通過)だった。 氏の代表作『太陽の簒奪者』の読後コメントで 「最後に異星人とのコンタクトが描かれるが個人的には最後まで理解も意思疎通も不能な存在のまま太陽系の彼方に去ってほしかった」 と書いたが本作はまさに望み通りの展開。 | ||||
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非常に良くできた近未来のレポート、レビュー、ドキュメントを読んでいるような気にもなります。 そして、読んだ後はタイトル通り「生殺し状態」にされます。「え、続きは?」と。 是非続きを読みたい。読ませてくれ。読ませろ。と。 評価は5にしたいのですが、続きを読めない悔しさがこみ上げてくるので-1。 これは評価4の作品ではなく、評価5なんだけど、評価5故に-1せざるを得ないパラドックス的な評価4って事で。 | ||||
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とあるエンジニアが作者のブログに投稿した内容が元になっている表題作 「沈黙のフライバイ」を始め、派手ではないが、夢物語ではないリアルな 話でまとめられています。 ハードSFではありますが、気負いがなく、無駄のないシンプルさが 野尻抱介の長所です。無理に盛り上げようとしなくても、十分ゾクゾク させられるのですよ。いつも通りの素晴らしい作品です。 個人的には、国内no.1のSF作家だと思ってます。寡作なのが残念。 | ||||
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良作が多く、粒ぞろい。表題作は長編化してほしいほど。ほとんど無名なのがさみしい。 | ||||
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明るい。天真爛漫な短編SF集。子供のころの科学好きの気持ちを天真爛漫に短編にしたようです。ハードSFではないと思うけど、読んでいて思わず、「そーそー、そーなんだヨ」とほくそ笑んでしまいます。文体も軽快だし、良いですね。 | ||||
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「大風呂敷と蜘蛛の糸」を読んで案外現実の世界に近いと感じました。 私が10数年前に電力線通信のビジネスを手掛けたのはある大学の教授の勧めからでした。 今も結構浮世離れしたビジネスの種を本業とは別に持って仕事をしてますが感覚的にはすごく近しいと思いました。 世間に広く知られてはいないけれど科学の世界ではそれが真実、常識、それしかないということが結構あります。 本書は案外そう言うヒントになってないでしょうか。 例えば衛星打ち上げは本当にあんな大きなロケットが必要なのでしょうか。 単機能に限定した小型の衛星を気球である高度まで持ち上げると言うのはそれほど怪しい話ではないでしょう。 もちろん有人衛星で人が打ち上げの途中から乗るというのはすごい発想ですが。 | ||||
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短編SF小説集です。 どの短編も、今後数十年以内に実現されるかもしれないと思えるハイレベル のリアリティを持った話です。 過去に実際に行われた宇宙開発事業をそのまま未来に延長した内容の 話もあり、どこまでが現実で、どこからが空想か区別がつかないほどの リアリティを持った話もあります。 地球外生物、惑星間飛行、恒星間探査、火星植民、学生でもできる手軽な 宇宙飛行などの、悪くすれば絵空事、良くても遠い未来の話として片付け られてしまいそうな話を、現実的で、もしかしたら自分が生きているうち に体験できるかもしれないと思えるほどリアルな話として書いています。 リアルだからといって夢が無いわけではありません。スターウォーズやス タートレックのような派手さはありませんが、手が届きそうな夢がタップリ です。 | ||||
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一読、震えた。 そう、宇宙は変わらずそこにある。 宇宙を変わらず見つめ続ける「科学の子」たちがそこに居る。 宇宙開発に携わる登場人物たちの抑制の効いた、 それでも宇宙に行くためなら他のものは別にいらないというメンタリティに 素直に共感できる。 そう、宇宙は変わらず、ずっとそこに居てくれたんだ。 | ||||
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