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東京影同心
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東京影同心の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「武士」はどうしたか?って点に関しては面白く読んだ。昨日まで「お役目」で禄を貰ってて、今日から「はい、お役目なくなりました」状態で、無職になったらどうやって生活したのかな~と思ってたんで、1例として楽しめました。 けど、本書の主人公には結局「無為徒食」かいwって感じがしました。もしくは「趣味」に邁進? …大の男が「衣食住」をかつての部下の「情」に寄りかかって、バイトすら自分で見つけられず妓の「世話」になるってかなり情けない「甲斐性なし」だなあ…と。しかもその事に本人が気付いてないのと、衣食住を他人にたかって「後ろめたい」とか「申し訳ない」とか「いたたまれない」とか「居候の肩身狭さ」の感覚が無いってトコが凄い。「情」を受けてるのも本人じゃなくて親の「恩」ゆえではなあ…。寄ってたかって「お膳立て」をして貰って、それが「当たり前」の箱入り息子の話って感じでした。 金常にも佐平にも鯉万にも「お前たち気付け~!」と言ってあげたくなった。 一番は主人公に「現状認識しろ」かなw | ||||
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杉本章子、諸田玲子といえば、年齢的にも近く当代を 代表する女性の時代小説作家といえるでしょう。ただ本 作と諸田の『お順』(2010)を読み比べてみて、作家とし ての現在の勢いの差を感じました。 いずれも幕末から明治初年という激動の時代を背景に とり、幕府側の者を主人公に据えるという構成なのに、 元同心の主人公やその手下達、そして愛人の芸者など 本作の登場人物のキャラの立ち方は際立っています。ま た、あくまでも新政府に仕えようとしない主人公らのこと さらの反骨ぶりも、読んでいて小気味よいものでした。反 対に諸田作の主人公には、兄の勝海舟と共に無頼の剣 士(アルコール依存症でしょう。)に振り回されるところに、 人間の性の罪深さは感じましたが、それ以上に引き付け られるものはありませんでした。 前作『春告鳥』から本作へと、テンションを下げずに杉本 章子は好調を維持しているとみました。 | ||||
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