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東京影同心



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【この小説が収録されている参考書籍】
東京影同心 (100周年書き下ろし)
東京影同心 (講談社文庫)

東京影同心の評価: 3.00/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

江戸から東京へと変わった時の

「武士」はどうしたか?って点に関しては面白く読んだ。昨日まで「お役目」で禄を貰ってて、今日から「はい、お役目なくなりました」状態で、無職になったらどうやって生活したのかな~と思ってたんで、1例として楽しめました。
けど、本書の主人公には結局「無為徒食」かいwって感じがしました。もしくは「趣味」に邁進?
…大の男が「衣食住」をかつての部下の「情」に寄りかかって、バイトすら自分で見つけられず妓の「世話」になるってかなり情けない「甲斐性なし」だなあ…と。しかもその事に本人が気付いてないのと、衣食住を他人にたかって「後ろめたい」とか「申し訳ない」とか「いたたまれない」とか「居候の肩身狭さ」の感覚が無いってトコが凄い。「情」を受けてるのも本人じゃなくて親の「恩」ゆえではなあ…。寄ってたかって「お膳立て」をして貰って、それが「当たり前」の箱入り息子の話って感じでした。
金常にも佐平にも鯉万にも「お前たち気付け~!」と言ってあげたくなった。
一番は主人公に「現状認識しろ」かなw
東京影同心 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:東京影同心 (100周年書き下ろし)より
4062167263
No.1:
(3pt)

好調です。

杉本章子、諸田玲子といえば、年齢的にも近く当代を
代表する女性の時代小説作家といえるでしょう。ただ本
作と諸田の『お順』(2010)を読み比べてみて、作家とし
ての現在の勢いの差を感じました。
 いずれも幕末から明治初年という激動の時代を背景に
とり、幕府側の者を主人公に据えるという構成なのに、
元同心の主人公やその手下達、そして愛人の芸者など
本作の登場人物のキャラの立ち方は際立っています。ま
た、あくまでも新政府に仕えようとしない主人公らのこと
さらの反骨ぶりも、読んでいて小気味よいものでした。反
対に諸田作の主人公には、兄の勝海舟と共に無頼の剣
士(アルコール依存症でしょう。)に振り回されるところに、
人間の性の罪深さは感じましたが、それ以上に引き付け
られるものはありませんでした。
 前作『春告鳥』から本作へと、テンションを下げずに杉本
章子は好調を維持しているとみました。
東京影同心 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:東京影同心 (100周年書き下ろし)より
4062167263

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