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精姫様一条



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精姫様一条の評価: 4.00/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

お狂言師

このシリーズ3作目。今回も面白く読みました。次の作が早く読みたい。
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦Amazon書評・レビュー:精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦より
4062173239
No.1:
(5pt)

史実と物語がうまく融合した時代小説

『お狂言師歌吉うきよ暦』『大奥二人道成寺』に続く、歌吉シリーズの三作目。
御小人目付(公儀隠密)の手駒・お吉が、大名家の奥に出入りができるというお狂言師の立場を利用して、大名家の動きを探り、その情報を公儀隠密に伝え、事件解決の手助けをするという筋の時代小説です。

今回、お吉が関わる事件は、12第将軍・徳川家慶の養女・精姫様のお嫁入りに関わるもの。

将軍家の嫁入りが、なぜ事件となるのか。

この時代、既に幕府の権力は弱く、大名家はどこも財政難。昔は誉であった将軍家姫君のお輿入れも、江戸時代も後期になると、莫大な費用ばかりがかかる単なる厄災。このため「厄介姫」と呼ばれていたようです。

精姫様の嫁入り先として白羽の矢を立てられた久留米藩では、受入派と拒絶派に別れた家中騒動が勃発。殺傷事件にまで発展しますが、事件のあらましから幕末においていかに諸藩が疲弊していたか、将軍家の権威が落ちていたか、当時の状況が伺えます。

精姫様の御輿入に関わる久留米藩の家中騒動という史実と、そこを舞台にした架空の物語が上手く融合した極上の時代小説。杉本章子さんらしい、細かな江戸風俗の描写も魅力的です。

『歌吉』は長期シリーズ化しそうな予感。本書の中でも次の物語につながりそうな布石が垣間見えます。信太郎シリーズに続く杉本章子さんの代表作シリーズになることを期待。
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦Amazon書評・レビュー:精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦より
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