町奉行日記
評判
町奉行日記の評価:
4.68/5点 レビュー 25件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21〜25 2/2ページ
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町奉行日記の評価:
4.68/5点 レビュー 25件。 A ランク
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いませんでした。多くの主人公は侍とは言え、白馬に乗った暴れん坊な将軍様でも無ければ、葵の御紋を
権勢に悪党を懲らしめる老人でもありません。今でいえば、皆サラリーマンみたいな一般の人々なのです。
なので、藩を会社に置き換えれば、そのまま、日本の企業社会に通じるものがあります。
恐らく、山本周五郎は、自身のテーマというか課題的な物(そこには娯楽性も含まれる)を、そのまま
当時の世相に落とし込んで書くことを避け、時代小説を選んだのでは?とも、周五郎以後の世代としては
勝手な解釈をしてみたりするのです。
娯楽に徹している町奉行日記も良いのですが、身命を賭して前藩主の遺言を成した男の話である「土佐の国柱」
藩政改革の為に敢えて憎まれ役と汚れ役を引き受けた男の話である「晩秋」、人を信じること、明けない夜は
無いことを町人の視点で描いた「金五十両」、藩政改革を行う為、汚れ役を甘受した主人公と、それへの裁きを
務めることになった友との友情、そしてその間に居た女性を描いた「落ち梅記」、好いた人の名誉と自分の矜持を
守る為、シングルマザーへの道を選んだ女性を描いた「霜柱」等々……至極の短編が納められた一冊です。
時代小説だから…なんて言わずに是非一読を。やはり読み継がれられているだけのものを持っているのです。
附:読むときは(特に前半)ハンカチ必須です。後、涙腺の弱い方が電車内で読む際は御注意下さい。