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谷中・首ふり坂



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【この小説が収録されている参考書籍】
谷中・首ふり坂 (新潮文庫)

谷中・首ふり坂の評価: 4.57/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

みんな精一杯生きている

池波正太郎と藤沢周平は、ただのチャンバラでなく、人情の機微までを描く小説家と思っているのだが、それにしても、どうしてこうも作風が異なるのだろう。
この「谷中・首ふり坂」に収められている「内藤新宿」を除く10編の小説を藤沢周平が書いたらどうなるのだろう?
登場人物の生き生きさ加減では、藤沢周平だろう。
でもかっこよさでは池波正太郎だろう。

というのは。

池波正太郎の描く登場人物たちは、みんな「生かされている人たち」ばかりだ。
大きな天命のもとに、武士は武士として、悪者は悪者として、飯炊き女は飯炊き女として、それぞれが与えられた使命に精一杯生きている。

藤沢周平はどうだろう。それぞれが自分自身で精一杯生きている。
ような気がする。

この「谷中・首ふり坂」には、そんな精一杯の生き方が描かれている。
谷中・首ふり坂 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:谷中・首ふり坂 (新潮文庫)より
4101156549

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