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すずめの戸締まり
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すずめの戸締まりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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先日テレビで映画を観ておもしろかったので、世界観深掘りの参考になればと思い購入しました。が、あくまで鈴芽の主観による小説となっていて、世界観を深掘りできるような情報はほぼありませんでした。そこは残念… 小説単体の評価としては、悪くはないけど読み手に優しくない表現が多々見受けられるといった印象。この小説を先に読んでいたら間違いなく混乱していただろうと感じるところがいくつかありました。 ① 回顧録のような書き味と、リアルタイム実況のような書き味が混在している。そのため主人公である『私』がどの立ち位置から物語を追っているのか掴めず、没入感が半減。 ② 『私』が実際に行った動作と、比喩表現を含んだ心理描写が改行されずに用いられる部分があるためわかりにくい。 ③ 『私』の主観の中に、雑踏の声が『「」』もなく入ってくることがあり、それが『私』の思考なのか雑踏の声なのか一瞬迷う。没入感を損なう。 ④ 『私』不在の場面でも、『私』『草太さん』等が徹底されているため、まるで『私』がどこかで見ていたような、あるいは『私』が他者の意識に入り込む特殊能力持ちのような錯覚を覚える。 ⑤ 単純な日本語の間違い。車を発進させるときはサイドブレーキは上げません。サイドブレーキ上げたら車は動きません。 …等々。 もちろん良い点もあります。 全編に渡って主人公岩戸鈴芽の主観=『私』で書かれているので、鈴芽が思ったことや考えてることなどは事細かに書かれています。鈴芽の物語に集中する形であれば読み応えはあります。が、個人的には良い点と気になる点のバランスが取れないので、星2寄りの星3ということで。 | ||||
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映画はやめて、こちらをお風呂で読みました。話の展開はテンポよく読めました。しかし少年少女の様な綺麗な心はなくなったのか、あまり感動は無かったです。歳寄りには経験値が有りすぎて感動が少ない。 | ||||
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同時期に、同じ角川の日本ホラー小説大賞の大賞受賞作品「ぼぎわん、が来る」を読んでいたので、余計にそう思うのですが、この「すずめの戸締まり」はあの世のことを書こうとしているのに、全く怖くない。 地震を起こす巨大ミミズ(村上春樹的な)とのアクションシーンとイケメンへの恋(だけ)で成り立っている作品で、あの世の怖さ、震災の本質的な怖さ、あるいは表面ではわからない人間の怖さ、そういうものがスッポリ抜け落ちている作品だと思います。 そういう意味で、本当はキレイなものだけが存在する世界に浸っていたいという願望が見え隠れする、ある意味で新海誠的な作品だと思います。 | ||||
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私は小説→映画→再小説の順で読みました。個人的には映画を見てから小説を読むほうがいいと思います。 少しネタバレが含まれるかもしれません。 東日本大震災をテーマにした作品です。 椅子に閉じ込められた宗太がコロナで外出できなくなった現代人へのメタファーだったり、いろいろとメッセージが練りこまれていて、良い作品だとは思いますが、正直、個人的には詰め込みすぎて内容が渋滞しているように思いました。 考察とか、新海誠監督のインタビュー記事とかいろいろ読むと確かにそうだったなってなるので、深い作品だとは思います。 | ||||
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子供が映画を見に行く前に読みたいと言うことで購入。 小6の娘は3日ほどで読み終えました。高校生の息子は2日で読み終えました。あっという間に読み終えたので入り込める本なのだろうと思います。娘は2回目に入っています。 子供たちが、じゅうぶん読み終えた後に親がゆっくり読ませてもらいます。 | ||||
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「扉を閉めて前に進む」女子高生。 タイトルの"戸締まり"の切ない響きも好きです。 寂しげなシーンがカメラの後ろに描かれて悲しかったのですが、アクションシーンの迫力に救われました。 アニメでどう描かれるのか、公開が楽しみです。 | ||||
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「君に名は。」も「天気の子」も、めちゃくちゃよかった記憶があるけど、今回はダメでした。確かに、映画を観るようには読めた。でも、しゃべる椅子、しゃべる猫、都合よく登場する助っ人(登場人物)たち、もう前作と同じ手は通用しない。 速読で一気読みしたけれど、これはファンタジーじゃない、著者の妄想と観念が勝ってると思いました。 | ||||
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以下ネタバレ注意 話は分かり易く、散りばめられた伝奇的要素が面白い。 とある美青年が岩戸鈴芽(すずめ)の住む港町にやって来た。彼の目的は震災を起こす鬼「ミミズ」を封じる為だ。 題名の「戸締まり」とは、つまり鬼が出てくる「扉」、言いかえれば鬼門を封じることを指す。 美青年の名は宗像草太(そうた)と云う、「閉じ師」と呼ばれる非公式な神職を副業でやっているというのだ。草太の宗像姓は九州福岡県の宗像大社がモチーフだろう。ちなみに草太が呪われた姿が三本脚の子供椅子である理由は、宗像三女神の三柱に由来するためだろう。 岩戸鈴芽の岩戸姓が九州宮崎県の天岩戸神話がモチーフだろう。現代では天鈿女命(あめのうずめのみこと)の「うずめ」が「すずめ」に変換されているようだ。元来「うずめ」は舞踊をつかさどった巫女(みこ)の意とされるから、「君の名は」や「天気の子」に続く巫女三部作だろう。このように本作は筋金入りの巫女作品なのである。 要石(かなめいし)とは地震を鎮めている霊石のことだ。これが猫に化けてすずめ達一向を導いていく。すずめ達が向かう先々は日本の構造線である。つまり断層上に「扉」は出現していると思われる。また、扉を閉じることは被災地域に対する鎮魂を意味する。 それは、1995年の阪神・淡路大震災しかり、2011年の東日本大震災のことである。 すずめのクライマックスが秀逸。常世と現世の狭間で出会ったのは亡き母の姿ではなかった。母の面影に感傷するわけではなく、未来の自分が過去の自分を救うというリアルスティックでクールかつクレバーな結末が良い。映画が楽しみです。 | ||||
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新海さんは一貫して天災の理不尽さと、そこからの希望を描いています。 今作もそんな感じでした。 新海さん自身も、変わり映えのしない話をできるだけ変わり映えするように努力しながら、これからも描いていく、ということを言っています。 | ||||
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