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珠玉



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【この小説が収録されている参考書籍】
珠玉 (双葉文庫)

珠玉の評価: 3.67/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

視点の変わり方も独自

人気アイドルだった祖母を持つ、服飾デザイナーの歩。
彼女は祖母の華やかな姿にとらわれ、自分自身を輝かせることができないでいた。
ある人物との出会いがきっかけで、変わっていく姿の描き方が、淡々とでも著者らしい丁寧さと独自の視点で特徴的。
あっさりした内容でありながらも、読了後は余韻を残し、悪くない後味。
珠玉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:珠玉 (双葉文庫)より
4575526177
No.1:
(4pt)

瑞々しく鮮烈でいながら眩しく温かい冬の陽だまりのような物語

彩瀬さんにしては、というと失礼だが、闇とか幻想的な要素は極力抑えて、瑞々しく鮮烈でいながら眩しく温かい冬の陽だまりのような物語になっている。

歌謡史に残るアイドルだった美しい祖母
その孫娘で才能にも容姿にも恵まれず殻を破れないデザイナーの歩。
かつて祖母が愛しぬいぐるみの目に組み込まれた黒真珠のキシと模造真珠のカリン。

トルソーに着せた二つのスーツを目にした途端、竹井戸さんの口からああ、と柔らかな声がこぼれた。ため息に似たそれでいて底の方に色の強い喜びのにじんだ明るくて切ない声だった。私の体もじんと痺れる。そうだ、こんな喜びのために私は服を作っているんだ。
珠玉 (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:珠玉 (双葉文庫)より
4575526177

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