この想いを知ったなら、同じ身体ではいられない。著者の原点にして頂点！　憧れと畏れが幻想を呼び寄せる、緻密で繊細な作品集。

直木賞候補作、高校生直木賞受賞作『くちなし』から4年―― 私たちは一人じゃない。

「私たちはどうしようもなく、別々の体を生きている」 夫婦。血を分けた子を持ち、同じ墓に入る二人の他人。

別に出世なんてしたくない。自分らしい働き方を見つけるアンソロジー。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。

その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。

幼少期に東北で両親を失い、今は都内のダリア専門店で働く二十歳の太輝は、街中で不思議な少女と出会う。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。 その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。

女性二人を殺したとして逮捕された小野宮楠生。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。

赤澤奈美は四十七歳、美容皮膚科医。 夫と別れ、一人息子を育て、老母の面倒をみながら、仕事一筋に生きてきた。

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家。

人生はほろ苦く、甘酸っぱい……味⁉ 念願のビストロを開店して早一年。