栞と噓の季節
評判
栞と噓の季節の評価:
3.75/5点 レビュー 36件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21〜40 2/4ページ
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栞と噓の季節の評価:
3.75/5点 レビュー 36件。 C ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
北王子市の高校の2年生「僕」こと堀川次郎は、同級生の松倉詩門と学校の図書委員を務める。2月のある日、返却ボックスに返してある『薔薇の名前』の中身を確認したところ、押し花の栞が挟まっているのを見つける。その花は毒をもったトリカブトだった。その後、ある教師が病院に運ばれ、毒をもられたのではないかという噂が学校内に広がっていく……。
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2018年に出た『 本と鍵の季節』 』に継ぐ、堀川/松倉コンビの第2弾です。前作は連作短編集で、二人が5件の事件を解決していきましたが、今回はトリカブトの栞を巡る謎を追う長編小説です。
前作は、元気ハツラツな学園ミステリーかと手前勝手な勘違いを抱いて読み始めたせいもあって、そのどれもが後味のビターな結末を迎えるものばかりだったことに驚愕したものです。今回は、苦い味が口に広がることをあらかじめ覚悟の上でページを繰り始めました。
堀川と松倉は、緊密なバディ関係ではありません。「閑古鳥御用達」という形容がふさわしいほど利用者が閑散としている図書館という限られた接点しかなく、互いの私生活はほとんど知りません。それを強く知りたいという気持ちもありません。相互に詮索をしないドライな仲に終始します。
さらにそこへ瀬野という同級生が関わってきますが、彼女もまた、斜に構えた、厭世的で虚無感を漂わせた、そして美貌の少女という、人を近づけない存在です。
このように、3人がひとつの謎を共同で追いながら、互いの距離を必要以上には縮めようとしない様子が描かれます。思春期の少年少女特有の、他人との関係を見極められないもどかしさを強く感じさせますが、そこが妙に現実味を帯びている気がするのです。
事件の真相は、予想通りに陰鬱なものでした。高校生たちが、閉塞感の強い人生を解決する手段を、こうした異常な形でしか見いだせずにいて、激しくもがいている様子が浮き彫りになり、読んでいてとても切なくなりました。
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