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命売ります
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命売りますの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 1~20 1/4ページ
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「命売ります」という人を食ったタイトル、そして連載誌は「プレイボーイ」。 早熟の詩人としてデビューし、「金閣寺」「豊饒の海」などの 格調高い文学も生み出している作家の、本作は肩の凝らない気軽に読める一作。 とにかく主人公はモテます。 抜群の体を持つ女性から、地味な図書館勤務の女性、怪しげな未亡人などなどより取り見取り。 ひょいと立ち寄った店でも彼が一声かけるだけであっという間に女性が釣れます。 でもそんな彼は人生に倦み、自殺を図って失敗し、自分の命を売り出す広告を出してるんです。 そんな彼のもとに様々な訳アリ人が訪れ…一見「勝ち組」っぽく進んで行くのですが…。 頭からっぽにして三島版俺TUEEE小説を楽しめます。 しかし、 「そりゃ四畳半の部屋だって、青い電気をつければ青くなるさ。…青くなったからって、別に、その部屋が海になったわけじゃないんだ。」 「彼が命を売るのは一回かぎりの行為であり、川へ花束を一つずつ捨てるようなものだった。その花束が拾われて、どこかの花瓶に飾られている、などということがあるべきではなかった。」 みたいな表現が散見されて、流石御大、油断はできません。 軽く読めるのに文学的香気も漂う、なんとも贅沢な小説です。 個人的には結末が消化不良でしたが、解説を読んでなんとなく納得しました。 | ||||
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三島由紀夫の本はシリアスなものが多いのだが、この小説はおかしさもあり、面白かった。 | ||||
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"世界が意味があるものに変れば、死んでも悔いないという気持ちと、世界が無意味だから、死んでもかまわないという気持ちとは、どこで折れ合うのだろうか。"1968年発表の本書は自殺に失敗した青年が必要とも思えない自らの命を売ろうとする連作形式、スピーディーなエンタメ小説。 個人的に『金閣寺』や『潮騒』など、代表作数知れず、戦後の日本の文学界を代表する作家の1人による"隠れた怪作小説"という帯に惹かれて手にとりました。 さて、そんな本書は自殺しそこなって"何だかカラッポな、すばらしい自由な世界が開けた"青年、羽仁男(はにお)が、会社も辞めて、新聞の求人欄に"命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません"と広告を出したところ、さっそく不思議な買い手からの依頼『浮気した妻と一緒に死んでくれ』から始まり、続々と依頼が舞い込んでくるわけですが。 まあ。発表誌が当時の若者向きの雑誌『プレイボーイ』だけあって、厭世的な羽仁男はグラマー美人に怪しげな未亡人、同じく命を売ろうとする薬漬けのお嬢様と次々と関係を結んでいくわけですが。その展開の早さが次第にツボにはまってきます。 また、本書には『ACS(アジア・コンフィデンシャル・サーヴィス)』という謎の組織の存在が仄めかされ、全てのエピソードを繋げていくのですが。多少の駆け足感は感じましたが、終わりまでのテンポ良い展開は流石だなあと感じました。 著者ファンはもちろん、昭和の時代を感じさせる連続エンタメ短編に興味ある方にも是非。 | ||||
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"世界が意味があるものに変れば、死んでも悔いないという気持ちと、世界が無意味だから、死んでもかまわないという気持ちとは、どこで折れ合うのだろうか。"1968年発表の本書は自殺に失敗した青年が必要とも思えない自らの命を売ろうとする連作形式、スピーディーなエンタメ小説。 個人的に『金閣寺』や『潮騒』など、代表作数知れず、戦後の日本の文学界を代表する作家の1人による"隠れた怪作小説"という帯に惹かれて手にとりました。 さて、そんな本書は自殺しそこなって"何だかカラッポな、すばらしい自由な世界が開けた"青年、羽仁男(はにお)が、会社も辞めて、新聞の求人欄に"命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません"と広告を出したところ、さっそく不思議な買い手からの依頼『浮気した妻と一緒に死んでくれ』から始まり、続々と依頼が舞い込んでくるわけですが。 まあ。発表誌が当時の若者向きの雑誌『プレイボーイ』だけあって、厭世的な羽仁男はグラマー美人に怪しげな未亡人、同じく命を売ろうとする薬漬けのお嬢様と次々と関係を結んでいくわけですが。その展開の早さが次第にツボにはまってきます。 また、本書には『ACS(アジア・コンフィデンシャル・サーヴィス)』という謎の組織の存在が仄めかされ、全てのエピソードを繋げていくのですが。多少の駆け足感は感じましたが、終わりまでのテンポ良い展開は流石だなあと感じました。 著者ファンはもちろん、昭和の時代を感じさせる連続エンタメ短編に興味ある方にも是非。 | ||||
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三島由紀夫にこんなエンタメ小説があったとは。 さすがの発想力とスピーディな展開で、一気読みでした。面白かった! | ||||
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三島由紀夫の本を色々読みたいと思って購入しましたが、手元に有った本を間違えて購入してしまいました。 | ||||
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三島由紀夫の本の中では一番好き | ||||
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三島由紀夫の作品はkindle化されておらず残念です。 評論では作者の死生観等々が表現されているなど書かれていますが、そんなことを抜きに素直に楽しめる作品です。娯楽小説も書いているところを想像すると、三島由紀夫へのイメージも大きく変わりました。 | ||||
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「週刊プレイボーイ」に連載されたものなので、短編の連作形式で読みやすい、娯楽作品です。 三島の警句や思想がちりばめられていて、三島由紀夫を理解するうえでも重要な小説だと思います。 ただ「起」「承」「転」の「結」の部分は、私の期待に合わなかったのでマイナス 1です。 | ||||
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文豪三島由紀夫さんらしからぬノンストップエンターテインメント。1968年くらいの作品見たいですが、これは21世紀の現代の作品としても十分通用するような、新鮮さがあしますね。いっそ、現代の方が受け入れられるテーマじゃないでしょうか。現代の日本社会なら本当にこんなことあり得そうな感じです。 節のつなぎ、つなぎの表現はやはり三島さんらしく耽美的な美しい言葉と表現でまさに日本文学なんですけど、ストーリー、内容は新進気鋭の若手作家みたいな意欲的な感じですもんね。三島さんのすごさを改めて確認させられる作品です。三島さんのために命を捧げた森田必勝さんのことを思って書いたみたいな文章をどこかで読んだ気がします。そう思うと感慨深く、また違った趣を感じる作品でした。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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本書の作者を伏せて読まされれば、少なくとも私は三島由紀夫とは答えまい。それほど金閣寺、豊穣の海を書いた三島の作風とは様子が違う。 話は阿部公房的と言えるし、一部の文体や雰囲気は村上春樹的とも言える。甘ったるく、軽快で、キャッチーである。もちろん主観であるから、万人がうなずくとは思っていないけれど。 とにかく奇妙で不思議な作品である。 三島にとっては大衆小説であり、小品だったであろうが、遺作となった天人五衰の少し前の作品だから、その思想性がにじんでいないはずはない。「空腹である」と言うのを、「腹ペコ」と言えるように、本書では彼の死生観をとりわけ大衆的に書いただけである。 星をマイナス1としたのは、私はそれでも金閣寺や豊穣の海の方が好きだからであり、また本書は娯楽として消費され得るが、上記の方はそんなふうに消化するほど簡単でもなく、かえって噛めば噛むほど味わいが深まるように思えるからである。 私は消費よりも投資を望んでいる。が、こんな面倒なことを考えずに、本書を手にとって、純粋に読書を愉しむということを否定するわけではない。むしろ賛成である。 なぜなら、こんな面倒なことを書く私が、瞬く間にそういう読書の愉しみに引きずられていったのだから。 つまり、ここまでは閑話あって、本題は一言で終わる。 面白いから、読んだ方がよい。 | ||||
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三島由紀夫らしからぬ、前衛的な軽い作品。 自殺を失敗し、自らの命を売る仕事を始めた男と命を買う客達との話。命を売る人間は屑、命を買う人間は人生のどん底。 生への執着が恐怖をもたらすことを教えてくれる。 | ||||
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1、三島由紀夫の本ですが、なぜ今はやっているのか やはり気になったので買いました。 古い感じはしませんでした。 辻褄があってしまうのか、偶然なのか、求めているのかいないのか なかなか死にません。 2、先程のlineのニュースで元AKBのメンバーが、淡々とAKBに思いがなかったことが語られていた。 求めていない方が、上手く生きれるかもしれません。 無欲ではないが、やはり自分が求めるものに向かって生きることが必要かも。 | ||||
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「三島由紀夫」の名前は知っていてもお恥ずかしながら読んだことが無くイメージで「なんかすごく難しそう」と避けていました。 たまたま家にあったこの本を手に取り、旅行の移動中に読んでみたら面白い!とまらない! 難解な文章かと思いきや読みやすく、新幹線で眠る予定が寝れませんでした。 三島由紀夫は天才でそして、変人だと思いました。 このような設定、内容を発想する頭脳。そして、こんな天才だと世の中は生きづらかったであろう。 食わず嫌いの方もぜひ手にとって頂きたいです。 私も他の三島由紀夫作品を読んでみたくなりました。 | ||||
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面白かったです。 昔の小説は表現が綺麗だなあと思いました。 | ||||
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読書家という程では無いので面白かったという感想しかないです。自分は途中で飽きることなくスラスラと読み進められましたし満足しました。 | ||||
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良好であった | ||||
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文はライトで読みやすい。エンターテイメントとして面白かった。 小説も漫画も映画も結局大して違いはなく、同じ土俵で考えられる時代と思う。 漫画表現は高度に発達しているが、本作はストーリーだけでなく 著者独自のセンスも相まって、同程度に面白いと思う。 数十ページで一区切りするので、車に乗せて おいて空いた時間に読んでみては | ||||
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今の時代を彼はどう思うのでせうか?聞いてみたいです。 | ||||
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