黒蜥蜴



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    黒蜥蜴 (創元推理文庫)
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    初公開日(参考)2026年05月
    分類

    長編小説

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    黒蜥蜴 (創元推理文庫)

    2026年05月09日 黒蜥蜴 (創元推理文庫)

    華やかなりし社交界の花形にして暗黒街の女王、その左腕には黒蜥蜴の刺青がーー稀代のダイヤモンド「エジプトの星」をめぐって名探偵・明智小五郎を翻弄する女賊・黒蜥蜴。「あいつが私をとらえようとすれば、あいつは逃げてゆく、夜の遠くへ。……最後に勝つのはこっちさ」江戸川乱歩と三島由紀夫、ふたつの才能が交わり生まれた、美しくも妖しき黒蜥蜴の物語。(「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (5pt)

    乱歩とは違う三島「黒蜥蜴」を堪能せよ

    これが文庫で手に入る、というのはとても良い時代になったものだ。
    三島全集か三島の戯曲全集か、かつて刊行された牧羊社版を手に入れるしか、本作を読む手段がなかった。

    あの有名な深作欣二監督で丸山明宏主演の映画の脚本であり、原作は乱歩の名作である。
    原作は乱歩の通俗長編にしてはグロや破綻が少なく、ミステリというよりもピカレスクかノワールといったものだ。
    三島の脚本は、その原作のもつムードを最大限に生かしている。
    女賊と探偵の騙し合いのなかに潜むお互いへの思慕を、映像としてうまく引き出す、描くための工夫が、随所にほどこされている。

    映画版もよい出来ではあったが、残念ながら脚本の良さを最大限に生かしたとは言い切れない。
    この脚本は三島が本当に楽しんで書いたものだし、肩の力の抜けた分、とてもセリフなどが滑らかだ。
    ストーリーの展開具合も、うまく処理されている。

    乱歩版を読んだことがあれば、本書はぜひオススメである。
    原作とはまた違った黒蜥蜴の魅力と明智との感情の交錯は、多分丸山明宏主演ということが執筆時点では決まっていたのだろうということを考えると、いかにも三島らしいものである。
    そして、紛れもない歴史的名作である。
    美輪明宏が今でも本作を舞台化し、自身が主演していることが、男が演じる女賊と探偵の間の感情の交錯に対する思い入れの強さを良く表している。

    そう、この脚本に込められた三島の思いを表現するためには、黒蜥蜴は男が演じなければいけないのだ。
    黒蜥蜴 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:黒蜥蜴 (創元推理文庫)より
    4488404316



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