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暗殺者
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暗殺者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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14巻目になりました。これは、長編だそうな。 正太郎さんの創作力には、ほとほと感心しておりますが、さて長編となると込み入ったことになるのでは 、と余計な期待をしてしまいます。長編は、確か、前の巻にも有った。 二つ目の長編となるわけです。面白そうです。で、内容は老中田沼意次の暗殺計画のお話。 歴史的には、田沼政権は賄賂政治として知られています。正太郎さんは、田沼政権を悪し様には記述 していない。でも、悪評高いことは認識されていて、それを長編話の背景しています。剣客、波川周蔵と香具師亀右衛門とのやり取りは、仕掛け人梅安を読んでいる気分になります。 | ||||
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面白い | ||||
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第十四巻は長編です。これはまた感動的なストーリーでとてもおもしろかったです! 「剣客商売」に登場する人物の言動には迷いというものがほとんどなくて潔い。 この巻では主人公になっている波川周蔵という、寡黙で思慮深い人物像が醸し出す雰囲気、優しさにも惹かれました。 またストーリーとは別に、とても印象に残った言葉があります。 「人の言葉なぞというものは、いくら積み重ね、ひろげてみてたところで、高が知れている・・・」 「言葉にしてしまうと、人の真実(まこと)というものが、かえって通じなくなってしまうものじゃ」 ・・・これを、小説家が語っていることが意外に思えました。でも、言葉だけで全てを伝えることを業とする小説家だからこそ、こういう考えに行き着くのかもしれないとも思います。 | ||||
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かなり大掛かりな歴史的政争に秋山親子が巻き込まれていく。 田沼意次暗殺に絡んで、秋山大治郎を暗殺しようとする陰謀をたまたま耳にしてしまう秋山小兵衛。そこから背景や裏をとるための右往左往しはじめる、小兵衛。老境にさしかかり、子に対する煩悩や、イライラから普段の冷静さを失う。物語の設定では90歳まで生きることになっているが、作家の体力の衰えを反映してか、主人公も衰えを強烈に見せ始める。こういうところは小説というものは作家の人生を色濃く反映するものだと感じざるを得ない。 | ||||
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珍しく、長編である。 波川周蔵という男。この男が主人公である。 無口で余分なことを言わない。 家庭においても、そのことを貫き通す。 腕前は 秋山小兵衛が 驚くほどの巧みさ。 どの流派かがわからぬが、自らのものとしている。 浪人であるが故に 仕掛人のような仕事をしている。 そして 妻子を愛して、危害が及ばぬように苦慮する。 安全を期して 引っ越しを重ねる。 松平伊勢守が 周蔵をかわいがっていた。 が ひょんなことから 二人の侍を殺害することになり 遁走した。そして母が。 小田切平七郎の命により、周蔵は。 秋山大治郎を討つことを、依頼される。 その目的は。 あぁ。 大治郎と波川周蔵と 闘わせて見たかった。 力あるもの、力あるものを知る。 この長編は、ロウソクの最後の光がまばゆくなるような そんなきらめきが 物語の中に 埋め込まれている。 | ||||
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全くもって素晴らしい。 起承転結、特に結びの美しさは特筆に値します。 | ||||
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コレクターではないので純粋に池波さんの本を読みたくて中古本にしました。住んでるところが田舎なので中古本取り扱い店が少なく、あっても汚かったので買う気にならなかったんですがネット購入は心配だったんですが日焼けはしてますがクリーニングされてる感がありお得な気になりました。 | ||||
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登場人物が、実に生き生きと描かれています。実際にそこに居て、作者と共にそに場面を見ているかの様な臨場感を感じる作品です(≧∇≦)読むだしたら、寝不足必至(-。-; | ||||
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つに剣客商売シリーズも、第一四巻にて物語の終わりが近づいてきた。 まさに起承転結の「結」の始まりを飾る表題「暗殺者」第十四巻である。 この長編に登場する波川周蔵なる一刀流の凄腕剣客が秋山親子の前に現れるのである。 敵なのか味方なのか、終盤までわからないスリリングな展開である。 また秋山小兵衛にも、前作十三巻の夕紅大川橋の話以降、老いという人生の変化が 感じられる文章である。 池波自身の老いの思想を体現しているかのような文章であり ある意味、ここまでの境地に至るというのは、まさに枯淡の境地と言うか、悟りと言うか 人生を終幕に近づきつつあった作者自身とシンクロしているような感じがしたのである。 池波自身はこの剣客を書いてる当時、特段健康を害していたわけでもない。 だが池波自身の人生哲学として、40歳をこえたら、死について毎日考えよ。と言うのが池波の思想にあり 死生観と向き合う事が、人生の半ばを越えた人間のある意味たしなみだという事なのだろう。 そしてこの作品思う一つのポイントは、小兵衛も作中言っているが 「人というものは、変わるもの」という事である。 いかさま。まさにその通りである。 人間は変わろうとしなくても自然に変わっていくもの。また、変わらずにいたいと思っても それを許さぬものだ。 人というものは、時間と、いずれ死ぬという二つのものに縛られて日々を生きている。 この作品を読んでいて、時間、つまり時が経てば人も変わってしまう。 己自身も老いて死に至るという未来が待っているのである。 小兵衛の老い、波川周蔵の半生を思うとそう思わずには、いれないのである。 | ||||
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池波正太郎先生の書き方、電子本で見ても間が空いておいており読みやすいです。 | ||||
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これだけ欠落していましたので、読みましたが、息もつかせぬ物語の展開に半日で読了しました。 | ||||
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現役時代は一流の剣客だったのがリタイヤして稽古もしないのに腕が落ちないというところがちょっと変ですが、昔取った杵柄というのかずっと通用するのが作者の設定なんでしょうね。もっともそうじゃないと話は続かないですから ドロドロした粘着性がないのが好きです。 | ||||
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剣客商売シリーズの中でも異色の長編。 秋山親子と並行して、波川周蔵という剣客の話が語られます。 この波川周蔵という人物のひととなりが読んでいて実にここちよいです。 「君子の交わりは淡きこと水のごとし 」という言葉を思い出します。 清貧でお互いに無口ながら妻・静、娘・八重とのおだやかな家庭。 稲垣忠兵衛・秋山小兵衛とのさりげない交流。 深く信頼しあいながらも、裏社会に生きざるをえない者同士助け合う、元締・亀右衛門との交流。 特に亀右衛門は波川周蔵の人柄にほれ込んでいるが、亀右衛門は深く聞かず、恩を売らず、 しかし仕事を依頼することもある、という波川周蔵とお互いに絶妙の距離を保って交流しています。 亀右衛門が波川周蔵と鍋を囲む場面は、凄腕の剣客であるにもかかわらず亀右衛門に礼を欠くことのない波川周蔵に魅かれていく我々読者と亀右衛門を同一視せずにはいられません。 この波川が大治郎を斬ることになるのか? 長編ではありますが、じわりじわりと進む物語と、剣客たちの心の交流。飽きずに読めること間違いありません。 | ||||
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偶然耳にした息子大治郎の暗殺計画。刺客となる波川周蔵は、並みの腕前ではない。危機感を 抱いた秋山小兵衛は、背後に潜む黒幕を探り出そうとするが・・・。「剣客商売」シリーズ14。 今回のシリーズでは、剣客としての秋山小兵衛ではなく、ひとりの父親としての小兵衛を描いて いる。息子大治郎に迫る危機。何とか手を打たねばと、小兵衛は珍しくあせる。また、波川周蔵の 剣の腕前を知り、「大治郎がやられるかもしれない。」という不安感も拭えないでいる。父親として 息子を守ろうとする小兵衛に、大治郎への深い愛情を感じる。黒幕はいったい誰なのか?はたして 大治郎の運命は?手に汗握る心境で読み進めた。ラストは意外な展開になったが、読み手としては ほっとさせられるものだった。「剣客商売」シリーズは短編が多いが、この作品は珍しく長編だ。 だが、最後まで面白く飽きることなく読める魅力的な作品だと思う。 | ||||
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剣客商売のシリーズも第14弾。 だいたいが、5,6編の中短編ふぁ一冊におさめられているが、シリーズ中いくつか長編がある。 本作は、そのうちの一つ。270ページ余りの長編です。 なかなか複雑で厳しいドラマも有り、読みごたえがある。 剣客商売の番外編である「黒白(こくびゃく)」に通じるところがあり、剣客と言うものの宿命、 剣に生きるものの孤独と、一方で剣客だからこそ通じる心の機微。 剣客商売の多くの話は、秋山父子とその周囲の人びとの生活、人生を横軸に、剣に生きる剣客の 生き様を縦軸にしたものが多いが、本編はそれらの部分、特に前者が若干薄く、そのかわりに 徳川幕府の政治、社会の動きと言うものが前に出てくる、その意味でも異質な作品となっています。 一気に最後まで読んでしまう、実に面白い話でした。 | ||||
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小兵衛おも戦慄させる剣客が大治郎の名を漏らした。この裏には必ず何かあると直感した小兵衛がいろいろと動くのですが、なかなか解りません。 この作品は、秋山親子より波切という剣客に焦点が合っています。 しかし、このキャラクター秋山親子に勝るとも劣らない良いキャラクターです。読む価値はありかと。 | ||||
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