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ドールズ 月下天使
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ドールズ 月下天使の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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ドールズ・シリーズの4巻目です。これまでの単行本の出版年月日は以下のようになっています。かなり間が空いていますが長く続くシリーズですね。 「ドールズ」1987年 「ドールズ 闇から覗く顔」1990年 「ドールズ 闇から招く声」2001年 「ドールズ 月下天使」2008年 この本は購入していたものの長いこと積ん読状態になっていたのをやっと読みました。あと「ドールズ 夜の誘い」(2014年)1巻で終了なんですね。 この本からトンデモになってきたというのは聞いていましたが、ホラー・サスペンス・ミステリではなく、本当に「総門谷」系のようなオカルトになっています。それはそれで好きなんですが、できれば分けてほしかった、一緒にしなくてもいいのにというのが正直な感想です。岩手のほの暗さとまるで岡本綺堂のような江戸の雰囲気があわさって独特の空気感がとても好きだったのですが。 それに、全体的にご都合主義なところが目立ち、かなり強引に話を進めている気がしました。そもそも現実的な話ではないのですが、それにしても現実では無理なことが多すぎます。 救急車を持ち出し私用同然で使って何日も乗り回すなんてありですか?いくら知り合いの刑事がいても、学校占拠事件の現場に民間人が乗り込んでいくなんて無理なのでは。玲ちゃんの登場はほぼなく目吉センセーがほとんど。子供がこんな生活でいいのか。酒は飲ませるしたばこは吸わせるし・・小さい体にはかなり毒ですよね。それについて父親の恒一郎が何も気にしていないのもあまりにも不自然では・・。 あと、今回は戸崎医師の活躍がメインで主役のようです。この人はほぼ著者の分身ですよね。今時の政府や社会、若い者に対する批判を繰り広げるのですが、ホラー・ミステリのここでやるのはどうなんでしょうか。私も昭和世代なので昭和を悪い意味で使いたくはないのですが、くどくどと説教し根性論を振り回す昭和のオヤジみたいで鼻についてしまいました。それに後輩の松室先生に対するしつこいいじりは、いじめぎりぎりの線で言われっぱなしの松室が気の毒でした。 なんだか著者の感性がだんだんと古くなってしまい、世間から浮きつつあるのを感じてしまって残念でした。 好きなシリーズなのでとりあえず最後まで読むつもりです。繰り返し再読に耐えるのは1~3巻目のみかもしれません。 | ||||
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最初題名を見ていた時は、人形の怪奇現象かと敬遠していたのですが、読んでみて全然違うストーリーで続く章を読むごとに面白さにはまりました。 | ||||
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新本のように綺麗です。昔読んだ本がまた読むことができました。 | ||||
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The story turns into the another genre. This is not a detective story anymore. Lots of action, and fantasies. What has happened to the author? I enjoyed this story but it is different what I expected from first book I red it long time ago. I liked antique things. 骨董の話ではなくなりましたね。アクション活劇です | ||||
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前作まで全て読んでいて、月下天使が発売されてから なんとなく数年が経ってしまっていました。 結論から言うと、とても面白かったです。 読む前にここの評価を見ました。 低評価に、“章につながりがなく” とありますが、それは全くもって違いました。 むしろ三章で一本の物語です。 本当の地名を使い、本当にありそうで無さそうでありそうな展開。 全てを現実に結びつけず、ドールズの世界観を持って 読み進めていけば、“ヒロイン持ち上げすぎ”ともなりません。 買って読んで損はしません。 ただ、この作品から読むのはおすすめしません。 特異な設定ですので、この本からですと理解しにくいと思います。 今時のネット時代の、流行ってるからどんどん流行るような作られた評価に騙されず こういう作品を読んでいただきたいです。 二章の犯人たちの言葉ですが、私もほぼ同じ事を考えることがあります。 戦争も原発も無くならないし、動物たちは人間の持ち物のように扱われ増えたから減らす……なんて。 この日本にも、人間世界にうんざりします。 作者も同じ事を考えるのでしょうか。 まあ、とにかくドールズ読者なら読んで損はしません。 大丈夫、しっかりドールズです。 | ||||
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人気の人形師伝奇シリーズ第4作。短編推理物の様相だった2、3、とは変わって、本作では一本の柱で貫かれ、急転する。ダークヒロインの人気がとても高いようだ。シリーズ中の最高傑作と評する声も多い。読み応えは確かにある。 | ||||
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このシリーズすごく好きだったのですが 徐々につまらなくなってきている気がします。 1度読んだだけで読み返ししていません。 | ||||
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怜くんの体にやどった目吉の活躍には大変楽しく読むことができました。このシリーズ全部読みます。 | ||||
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正直驚きました。三章で構成されているのですが、すべてぶつ切りでつながりがなく、オチもなんだか?です。 また、今までの何が起きているのかわからない怖さがなく、超能力バトルに近しいモノを感じました。 未読ですが、五巻も不安です。 | ||||
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高橋克彦さん大好きです。目に見えない世界の不思議ばなしは、現実世界の疲れたおばさんをぐんぐん引き寄せます。 そして密かに癒してくれるのです。 | ||||
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きれいな本をお安く買えて、ご機嫌です。基本、本は気分よく楽しんで読めれば満足です。以前高橋勝彦先生のドールズを2冊読み、ずいぶん時間がたってから続きがあるのを知って、注文しました。こういう買い方があるのを、最近知ったところです。満足です。 | ||||
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「ドールズ -闇から来た少女」、「ドールズ -闇から覗く顔」、「ドールズ -闇から招く声」に続くシリーズ第4弾です。 1作目は、ホラーと言うよりファンタジーで、2作目はミステリー、3作目になってホラーの面目躍如となるのですが、4作目の今作は 何と言うのか、いわゆる「オカルト」の方向と言うのか、流れとすると高橋氏の「聖豹紀(ジャガー・センチュリー)」に近い展開と 言う感じがしました。 今回のメンンキャラの女性について、「罪は罪」と言う事を言われている方もいますが、作者も、そんなことは百も承知で、それを十分 承知の上で、こう描かずにはいられないほど今の社会はおかしい、と言いたかったのだと思います。 不満を抱きながら、でも自分では何もしないのが庶民であって、結局、社会の歪は庶民が生み出しているという話にしてあるだけで、 それに反逆する象徴的な存在として、今回のヒロインを作り上げたんじゃないかと。 だから、ラストはああ言う、一種超越した存在にするしか持って行き様がなかったという感じにも取れましたが。 少々くどい社会批判は、田中○樹氏の某龍が主人公の作品でも、同様の流れがありましたが、気持ちは十二分に分かっても、小説と言う 作品の中でやらんでも、と言う気はします。 例えば、信号無視をする人間がいたとして、かつては、その行為の裏に「若干の罪悪感」を感じながらやっているという風に見えたので すが、今の人たちは、そこに全く罪悪感を感じているようには見えない、と個人的に感じています。 作者が言いたかったのは、「悪いことをする」人間に、「悪」の意識がなくなってきていることへの危機感があったのかもしれないと、 勝手に想像しています。 と言うわけで、星三つをつけた理由は、ヒロインが、2話以降「単独」で行動していつものメンバーと絡んでいくという展開だったら、 と言う思いがあったので、すこし辛めにつけた点数となります。 | ||||
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レビューは苦手なので、簡単に。 とても面白かったです。 高橋克彦さんの世界観がとても好きです。 | ||||
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久しぶりのシリーズ続編でした。 今回は、テーマの変更があったのかな、という感じです。 もしくは物語の終わりに向けての通過点としての軸が 後ろにあって、表で各エピソードが展開してる感じです。 もともとのドールズの雰囲気から前回のバラバラ死体 スプラッター三昧の物語も異質な感じはしましたが、 目吉先生の特異性から納得してました。 今回は、目吉先生の特性は「外見が子供」ということが 大部分になり、ちょっと今までと違ってます。 一番最初の本のエピソードを知ってる人には、おや?と 思われる内容ですが、ちょっと切り離して読めばおもしろい 内容でした。 次の本で終わっちゃう気がします。 残念・・・ | ||||
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連続短編3つが載っています。 「使命」 喫茶店「ドールズ」にアルバイトに入った聖夜という名の端整な顔立ちの若い女性。 華奢で物静かな雰囲気とは裏腹に婦人警官の護身術の指導教官もしているという。 小学3年生の少女「怜」に宿った江戸時代の人形師泉目吉は、彼女が連続殺人事件の犯人ではないかと疑い始めるが……。 「神の手」 怜の通う小学校に、女優の「椿有子」がテレビ番組の撮影にやってきた。 ところがテレビ番組のスタッフ達が小学3年生の怜達のクラスの女子と「椿有子」を人質として小学校に立てこもってしまった。 立てこもり犯の目的は?怜達は無事に解放されるのか? 救出に単身乗り込んできた聖夜の活躍と、人形師泉目吉の冷静な判断が面白いです。 「導きの道」 西洋で言うところの「悪魔」が岩泉のある集落の「箱神」といわれる神に宿っているらしい。 聖夜の両親の事故死を調べているうちに「箱神」がその遠因ではないかと思われたが、目的の集落にたどり着く前に次々と不可解な妨害が入り……。 聖夜と言う名の、余命3ヶ月あまりの若い女性がお話の中心の本。 「使命」連続殺人にかかわる推理や目吉の説教が面白い。 「神の手」前の話とは一転、人質救出に動く聖夜のアクションが楽しい短編。 「導きの道」現実と幻想のハザマで、読んでいるほうがクラクラする不思議な短編 今までのドールズとはちょっと違った雰囲気の本です。 | ||||
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『ドールズ』シリーズは、どれだけ凄惨な事件が起こっても目吉センセーの人情や、 他の登場人物の優しさに救われる暖かさがあった。 しかし本書にそういった人情モノらしさは皆無。 ヒロイン聖夜の超人めいた設定も作中で浮いているので残念なところだが、 シリーズを追って読んできた身としては作者の愚痴の代弁者と成り下がってしまった 戸崎先生の存在が悲しいところ。 ドールズの雰囲気が好きな人にはあまりお勧めできないが、他の高橋先生作品を 読まれていて「箱神」という言葉になじみがあるなら、最終章は楽しめると思う。 | ||||
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他の方が仰る通り従来の「ドールズ」とは色合いを異にします。 少女に偶々取り憑いてしまった江戸時代の名人形作家目吉。 その目吉だったればこその目線で紐解く事件の謎、目吉の存在が呼び寄せてしまう同類の危険など飽くまで作品の中央には目吉先生が座っていました。 しかし本作では中央に座っているのは目吉先生ではありません。 それだけでドールズファンには不満を覚えるかもしれません。 また犯罪者を美化しているような描写も人によっては違和感を覚えるかも知れません。 それでも高橋作品を多く読んだ読者にはドールズが他の高橋作品に近づいたという印象を抱くのではないかと感じます。 筆者は必ずしも犯罪者を賛美するものではありません。法を破ってでも護らなければならない矜恃というのもあるのではないか、と考えているのだと思います。 実際他の作品でも昨日まで極一般市民であった人物が不条理に巻き込まれ人を殺すというシーンが多々あります。 それらも違和感が無いわけではありませんがフィクションですし万一自分が同じ立場なら等と想像すれば表現の一つとしてありだと感じます。 本書の中心人物は究極の美人で武術に極めて長けており冷静で理知的であり優しく全ての男性にとって憧れの的と高橋作品の登場人物らしい欠点の無さ加減が「天誅」の名の下に行われる殺人への感情移入を難しくしているとも感じます。 法的に道義的に正しいかどうかという論証ありきではフィクションは描けません。 ハードボイルド作品に違法行為のない作品などないのと同義だと感じます。 ですので本書はドールズの世界観の中で表現したハードボイルド作品なのではないでしょうか。 そういえば高橋作品にハードボイルド物はみない気がしますね。 | ||||
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これはドールズではありません。 今までのドールズは、生まれ変わりと言う設定をたくみに使い、目吉センセーを中心に、江戸文化を絡めた筋立てを楽しむ内容でした。 そこから比較すると、本作は、ドールズの設定が使われているだけの全く別なお話です。 復讐ですらない、お粗末な動機の連続殺人犯が、爽やかに活躍するSFミステリーになっちゃってます。 更に、随所に出てくる物語の筋と無関係な医療批判。 作者がテレビのドキュメンタリー番組を観た感想を、そのまま登場人物のセリフに乗っけてしまったかのような違和感があります。 ドールズとしてだけでなく、高橋克彦の作品としてガッカリです。 月下天使の後日談はいらないので、ドールズ本編の続編をお願いします。 | ||||
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ドールズシリーズのファンだっただけにがっかりな作品です。 今回、ヒロインに抜擢された女性を持ち上げすぎ。どんな理由があろうと罪は罪でしょうに、生きる価値ない人間は問答無用で天誅て。平成の世にそれはないでしょう。 それからたびたび、現代っ子への批判が入りますが、酔っ払って管まいてる時代の変化についていけなくなったオヤジと同レベルの論理です。(読みながらインターネットとゲームの無い時代には一件も殺人も売春もなかったと言うのか?昭和の時代と比べて平成の凶悪事件発生率は激減していることを知らないのか?と何度も突っ込みました)まあトップアイドルの筆頭にキョンキョンを挙げるあたり、すでに限界なのかも。 そして、大風呂敷を広げるだけ広げておいて、あのオチにはもう脱帽です…読んだ時間返してください!! ドールズのファンで、買おうか迷っている方は、慎重になっていただくことをオススメします。 | ||||
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久々の「ドールズ」シリーズです。 今作品でも目吉センセー/月岡怜が大活躍します。 それに今回のゲスト・キャラクターとも言うべき「月下天使」として金森聖夜が登場し、いつもの登場人物たちと一緒に大活躍します。 連作の第一作は「使命」。 突如登場した聖夜の謎を目吉と恒一郎が解き明かして行きます。 その裏で起こる事件は、悪徳有名人の連続殺人です。 第二作は「神の手」。 学童を人質に国家そのものに要求を突きつける若者たちに、その人質の中にいる怜が目吉として、それに聖夜が加わって、事件を無事に解決します。 第三作は「導きの道」。 この作品は、従来の「ドールズ」の枠を超えた作品になっています。 どちらかと言えば、作者の「総門谷」の雰囲気一杯の作品になっています。 従って、「総門谷」が好きな読者には堪らない本でしょうが、従来の「ドールズ」の雰囲気の好きな人にはちょっと裏切られた感じが残るかも知れません。 特に、ラストの箱神との闘いが長いだけに、その感が強いと思います。 | ||||
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