苦役列車

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苦役列車の評価:

3.84/5点 レビュー 276件。 C ランク

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平均点3.84pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 61〜80 4/19ページ
No.310
(4pt)

読みごたえあり

主人公はどうしようもない愚図だが、経済的に困窮し孤独な鬱屈の中で生きているさまが自分と重なる部分もあり捨て置けない。
全体に悲観や暗さが支配しているが、妙な楽観や明るさもある。
無骨で稚拙な文体や古風な漢語の使用が面白く、主人公の人格を浮き彫りするのにもまた効果的である。
小賢しく良くできてはいるが読みごたえがない類いの小説とは違う。
作者が早世したのは残念。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.309
(5pt)

リアリティ

すげぇリアリティにこれ本人やろと調べてみたらやっぱり本人だった。
おそらく一般の人はこういった自分とは無縁の世界に酷く興味を惹かれるのだろう。
若い頃にはこういった私小説が嫌いだったが、今の年齢ではそれが面白く感じるから不思議だ。
自分と同じ年、早逝されたのが非常に残念。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.308
(5pt)

特に問題ありません

著者が死去したばかりで、売れていたようですが入手出来てよかった。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.307
(5pt)

無頼派!

①主人公の生活は、著者が尊敬する藤澤靑造の生き方の現代版である。日雇いで暮らし、女郎屋に通い、酒とタバコに遣い果たす。その日暮らしの繰り返しであり、結婚も将来の展望も何もない。
②藤澤靑造には小説を書くという毎日があり、文壇から無視される義憤があったが、本作の主人公には何もない。
③性欲を満たすという動物的本能があるだけだ。これを愚かと言えばそれまでだが、あのドストエフスキーでさえ、賭け事にはまり、金を遣い果たし、遊ぶために作品を書いた。生活苦は本人の責任であり、社会の側にあるのではない。プロレタリア文学とは根本的に異なる。
やるせなさに読むのが嫌になる人もいるに違いない。
でも、これが人生だ。作者にとってはこれしかない。
そんな生き方に共感出来ない人は本書を読まない方が良い。
お勧めの一冊だ。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.306
(4pt)

『目覚めた人』

『目覚めた人』
2022年2月5日、西村賢太さんが亡くなった。西村さんは、学なき人間の旗手だった。
父親が性犯罪を起こしたことを知りグレてしまい、中卒で一人暮らしを始め、日雇い労働をしながら粗悪な生をつないだ。29歳の時、留置場にて藤澤清造に共鳴し、歿後弟子となった。35歳で私小説を書き始め、2010年、42歳の時『苦役列車』で芥川賞を受賞し、花を咲かせた。
54歳、わずか12年の開花期は、突然切り落とされて終わってしまった。最近は顔つきもやさしくなって、これからどう変わっていくのか、どう人生を解釈するのか、観察し続けたい人だった。

とにかく惹きつける文章を書く人だったが、魅力はその二面性にあったように思う。一つは、愚者寛太(小説では寛太となっている)の日常である。自らの愚行をあけすけに、露悪的なほどに書く点。これは声に出して笑ってしまうほどの破壊力があった。
もう一方で、藤澤清造への献身。信者寛太としての行動がある。月命日の墓参は欠かさず、清造の卒塔婆を自宅に保管し、ついには清造の名誉を回復しようと自費で清造全集を編纂し、出版を計画するほどだった。
なんとなく、使徒パウロに重なる部分があった。
(藤澤清造とは私小説作家で、晩年は精神を病み、公園で裸体の凍死体として身元不明のまま火葬されたらしい。)
清造への傾倒は、非合理的だけれども美しい何かがあった。救いを求める心と、憐憫の情のようなものだ。それを感じるから、彼の愚行をあざ笑いつつも、彼に畏敬と親愛の感情を覚えるのだと思う。

やっぱり、西村賢太の存在は特別だった。勝ち方を学ぶことのなかった生な人間の生き方を見せてもらった。人生とは禍々しいほど自由だなあと、そんな気持ちを、今持っている。
あなたがいてくれて良かった。あなたは面白く生き抜いた。さようなら、ありがとうございました。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.305
(4pt)

読みごたえあり

主人公はどうしようもない愚図だが、経済的に困窮し孤独な鬱屈の中で生きているさまが自分と重なる部分もあり捨て置けない。
全体に悲観や暗さが支配しているが、妙な楽観や明るさもある。
無骨で稚拙な文体や古風な漢語の使用が面白く、主人公の人格を浮き彫りするのにもまた効果的である。
小賢しく良くできてはいるが読みごたえがない類いの小説とは違う。
作者が早世したのは残念。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.304
(4pt)

身につまされる作品

主人公は、生来の孤独で狷介な気質と家庭の愛情や経済の貧困に加えて深刻な犯罪歴のある家族を抱えた生い立ちのコンプレックスが相俟って、社会に馴染めず、中卒で、低賃金の非正規雇用を生業とし、それでいて気宇壮大な野心を有し、飲酒、買淫の身過ぎ、世過ぎで気を紛らわし、普段は卑屈ながら、他人の些細な言動にささくれた心が過剰に反発、数少ない友人やその恋人に悪態を吐く。金の無心も厭わす、厚顔にも返済を反故にする。その後それらを悔い自己嫌悪に陥るのだが、また同じことを繰り返す。主人公は、この永劫続くであろう負のスパイラルにはまり、どん詰まりの鬱屈感に押し潰されつつも、自己肯定と自己否定、希望と絶望の間でもがき苦しむ。この主人公に似た境遇の人は存外少なくないのではないか。その人にとっては小説というより自己の独白録を読んでいる気になるのではないかと思う。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.303
(5pt)

私小説

西村賢太氏の死去に御悔やみ申し上げます。
私小説の分野で幅広い活躍に感謝します。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.302
(4pt)

身につまされる作品

主人公は、生来の孤独で狷介な気質と家庭の愛情や経済の貧困に加えて深刻な犯罪歴のある家族を抱えた生い立ちのコンプレックスが相俟って、社会に馴染めず、中卒で、低賃金の非正規雇用を生業とし、それでいて気宇壮大な野心を有し、飲酒、買淫の身過ぎ、世過ぎで気を紛らわし、普段は卑屈ながら、他人の些細な言動にささくれた心が過剰に反発、数少ない友人やその恋人に悪態を吐く。金の無心も厭わす、厚顔にも返済を反故にする。その後それらを悔い自己嫌悪に陥るのだが、また同じことを繰り返す。主人公は、この永劫続くであろう負のスパイラルにはまり、どん詰まりの鬱屈感に押し潰されつつも、自己肯定と自己否定、希望と絶望の間でもがき苦しむ。この主人公に似た境遇の人は存外少なくないのではないか。その人にとっては小説というより自己の独白録を読んでいる気になるのではないかと思う。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.301
(5pt)

私小説

西村賢太氏の死去に御悔やみ申し上げます。
私小説の分野で幅広い活躍に感謝します。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.300
(4pt)

本当にムカムカする主人公

前に文庫本で買っていたのですが行方不明なので、今回西村賢太さんが亡くなられたのを期に再度買い求めました。
読みながら、そうだった、こんなふうに吐き気を催すくらい気分の悪い主人公だったと思いだしましたw。
だけど、物語の主人公が一貫しているので、「その後はどういう暮らしをしていたんだろう」「この彼女はその後どうなったんだろう」とジグソーパズルみたいに穴を埋めるかのごとく次々と読みたくなるんです。
不思議な作家さんでした。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.299
(4pt)

この作家の中では読みやすい作品。

正直、賞を取りに行った作品だと思います。その分読みやすいと言えるでしょう。もちろん癖ありの作品ではありますが、この作家の中ではかなり柔らかくしているといえます。逆に言えば、この作家本来の味を求めるなら、ちょっと物足りない作品とも言えます。
 いずれにしても受賞作ですが、読んで価値はあると思います。

 ただ、一般的に言って、結構腹立たしい主人公を読まされることは間違いありません。そこを楽しめるかどうかで、読者を選ぶ作品ではあります。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.298
(5pt)

ありのまま 飾りなし 私小説の凄さ

私小説とはこんなにも切ないほど赤裸々なものか。ありのまま。一切の飾りなし。
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4101312842
No.297
(5pt)

西村先生お冥福を祈ります。

あれは何年前だったか、強烈なタイトルと先生の印象的な姿を映したニュースを忘れられません。

心から、ご冥福をお祈りします。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.296
(4pt)

本当にムカムカする主人公

前に文庫本で買っていたのですが行方不明なので、今回西村賢太さんが亡くなられたのを期に再度買い求めました。
読みながら、そうだった、こんなふうに吐き気を催すくらい気分の悪い主人公だったと思いだしましたw。
だけど、物語の主人公が一貫しているので、「その後はどういう暮らしをしていたんだろう」「この彼女はその後どうなったんだろう」とジグソーパズルみたいに穴を埋めるかのごとく次々と読みたくなるんです。
不思議な作家さんでした。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.295
(4pt)

この作家の中では読みやすい作品。

正直、賞を取りに行った作品だと思います。その分読みやすいと言えるでしょう。もちろん癖ありの作品ではありますが、この作家の中ではかなり柔らかくしているといえます。逆に言えば、この作家本来の味を求めるなら、ちょっと物足りない作品とも言えます。
 いずれにしても受賞作ですが、読んで価値はあると思います。

 ただ、一般的に言って、結構腹立たしい主人公を読まされることは間違いありません。そこを楽しめるかどうかで、読者を選ぶ作品ではあります。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.294
(5pt)

ありのまま 飾りなし 私小説の凄さ

私小説とはこんなにも切ないほど赤裸々なものか。ありのまま。一切の飾りなし。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.293
(5pt)

西村先生お冥福を祈ります。

あれは何年前だったか、強烈なタイトルと先生の印象的な姿を映したニュースを忘れられません。

心から、ご冥福をお祈りします。
苦役列車 Amazon書評・レビュー: 苦役列車より
4103032324
No.292
(5pt)

西村賢太さんに黙祷

氏の訃報に接し遅蒔きながら読まさせて頂きました。
大薮春彦ファンの私にとって氏の文は次々に心に入って来ました。
若くして失った才能にご冥福をお祈り致します。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842
No.291
(5pt)

同時収録作品がさらに良いです

表題作は芥川賞を受賞し映画化もされた誰もが知る名作ですが、同時収録のもう一篇がとても良かったです。
碌に動けない身体の中でのたうちまわる作家の精神が、生々しく伝わって来ました。
苦役列車 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 苦役列車 (新潮文庫)より
4101312842