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トリカゴ



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【この小説が収録されている参考書籍】
トリカゴ
トリカゴ (創元推理文庫)

トリカゴの評価: 3.13/5点 レビュー 15件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(4pt)

無戸籍者について考えた

生まれながらに戸籍が無い人がいるということを改めて認識した。色々考えさせられたが、最初のハナの登場の仕方がずっとしっくりこなくて物語に没頭しきれなかった。
トリカゴ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:トリカゴ (創元推理文庫)より
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No.14:
(2pt)

全体的に薄く浅くぬるい感じでした。

無戸籍者の存在について多少知ることができたのは、良かったかなと思います。
トリカゴ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:トリカゴ (創元推理文庫)より
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No.13:
(3pt)

「完璧」ではなく、「十分」を目指せばいい

無国籍者の集団は年齢、性別もさまざまな15名の隠遁生活なのですが、ひょっとするとほんとうに「ユートピア」なのかもしれません。現実の社会に義務として向き合い、さらにSNSなどで仮想現実にまで付き合わなければならないことがはたして『当たり前』で『幸せ』なのか、という根本的な問いが投げかけられている気がします。

この作者の真骨頂である「心理的トリック」は本作では使われていませんし、「物理的トリック」はかなり単純で途中でわかりました。松本清張に代表される昭和に流行した「社会派推理小説」というよりも「社会小説」かもしれません。

それでも堅苦しい説教調の小説になっていないのは、人間の個性、心情、情愛、優しさを埋め込んだ作者の巧みな小説技巧だと思います。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.12:
(3pt)

優等生が書いた小説

文章がしっかりしていて、読みやすくわかりやすく、よくまとめられていると思います。著者の年齢で、このまとめ方ができているということは、賢くて、真面目で、お勉強がよくできた方だったのでしょう。ただ、小説は、一般人が何かフィクションが読みたいと思ったときは、これではおもしろくありません。理由はわかりません。ただ、売れている人は、文章がうまいわけでも、プロットがよくできているわけでもなく、破綻があったりする。でも、そこがいい。読み手は、作者の何かわからない情熱、焦燥などに引きずられていき、それが魅力となるから。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
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No.11:
(3pt)

テーマと真相の乖離

個人的に無戸籍というテーマをずっと追っていたので、ついにそれをテーマにしたミステリが出たか、というか先にやられてしまったか…と不安と期待を抱いて読んだのだが……うーん、確かにテーマ性の強い社会はエンターテイメントとしては、作者は凄い誠実にテーマに向き合っているのはわかるが、やはりエンタメミステリーとしては絶賛はできない。

まず、第一の事件の真相がショボい…というか早々にわかってしまう。肝心の鳥籠事件の真相は、伏線も丁寧だし、驚きはしたものの、しかし今度はテーマが本筋からズレ、〇〇〇殺人犯モノになっていたので、なんともいえない。推理に至る過程もほぼ偶然だし…
あと、第二章がまったく話が進んでなかったのもどうかと。ここでどんでん返しが一つあれば、あるいは……

しかしラストは希望に満ちていてよかったし、途中、明らかに井戸まさえさんみたいな人が出てきたのには笑った。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
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No.10:
(5pt)

無戸籍者を扱った興味深い推理小説

蒲田署の女刑事と捜査一課の異色刑事の新旧二つの事件の謎解きの小説。その全体の流れに無戸籍者が関わる事で社会性の高い推理小説になっている。一読の価値ありと思います。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
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No.9:
(4pt)

上手くまとめた

無戸籍者を扱った社会派ミステリー。無戸籍者の実態や問題点が調べられていて、詳しく語られているのではと感じました。

そのため社会問題が物語のメインテーマかと思いましたが、唐突感は感じたものの、ミステリーとしても事件の真相にはしっかりとした工夫もあり楽しめました。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
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No.8:
(3pt)

無国籍という着眼点

公的に存在を認められない人間の生きる苦しさをベースにした社会派ミステリー。

街中で起きた殺人未遂事件から無国籍者が暮らすコミュニティーへと話しは移っていくのだが、独自のねじれた世界の描き方は良いのだが無戸籍者の生活の描き方は少しくどい。
もっとテンポよく展開されると読みやすい。

トリカゴの表題に感する兄弟の扱いももうちょっとヒネリが欲しい。
事件の終わりとコミュニティの関わりの着地点は上手くまとめていると思う。

悲しさだけで終わらないラストの未来への希望は救われる。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
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No.7:
(4pt)

編集者お薦めのミステリの記事を読んで…社会派ミステリ

作者の本を読むのは初めて。編集者達のお薦めのミステリ本に関するネット記事を読み、紹介されていた本作に興味を持った。
読後、レビューを読むと厳しい評価が多くなるほどと思ったが、個人的に面白くて一気に読んだ。

痴情のもつれから起きた時思われる殺人未遂事件。容疑者の20代の女性は無戸籍で住所不定。当初反抗を認めるも後に否認に転じ、証拠不十分で釈放。
担当した主人公の女刑事が跡をつけると、“ユートピア”と称し十何名の無戸籍の人達と暮らしていることが判明。女性の兄もそこにいた。
主人公はその憤りから彼女が刑事を志すきっかけとなった二十数年前の未解決の“鳥籠事件”を思い出す。集合住宅の一室で育児放棄された幼い兄と妹が発見。兄妹はペットと鳥と共に放置されていたため、鳥の鳴き声ような音しか発せず、羽ばたくような動作しかできなかったという。養護施設に保護されるも一年後に何者かに誘拐されその後生死不明。
彼女は今回容疑者となった女性が、“鳥籠事件”の妹ではないかという疑いを持つ。

登場人物も魅力的。主人公の森垣里穂子は31歳。蒲田署の刑事課強行犯係の巡査部長。叩き上げの刑事だ。夫と1歳になる娘との三人暮らしだが、激務で育児と家事の殆どをフリープログラマーの夫に任せっきりなのに引け目を感じている。
ペアを組むのは林部海人。24歳の新米刑事で里穂子は彼の教育係も務める。今時の若者ながらなかなか優秀。

しかし本作で里穂子のバディとなるのは羽山圭司34歳。本庁の捜査一課特命捜査対策室の巡査部長。かつては強行犯捜査にいたが、スタンドプレイが災いして、窓際に飛ばされていた…何だか某刑事ドラマを彷彿。

ただ、根本的事件の《真相》については、いまいち腑に落ちない。短絡的な動機で事件を起こす人がそんな面倒なことをするのだろうか。謎が解けた後は少々がっかりした。

とはいえ、無戸籍問題と真っ向から向かい合った社会派ミステリだと思う。結末は甘いといわれればそれまでだが、イヤミスではなかったのは個人的にありがたい。
ドラマ化希望。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.6:
(1pt)

若き気鋭作家のスランプ

『いなくなった私へ』でデビューした若手作家の現時点での最新作。
全ての作品を読んでいる訳ではないですが、近作にうっすら感じられていた力量の限界が如実化したとでも言うべきか、本作は後半に掛けての息切れ感が物凄い。マンネリかスランプか、いずれにせよおすすめは出来かねます。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.5:
(3pt)

テーマが前面に出すぎでは?

無国籍児という社会的な問題を、かなり声高に提示しています。
著者としては、大きな声で訴えたいのでしょう。
ただ、読者にもよるでしょうが、少なくとも私は、テーマを読みたいのではなく、面白い本を読みたい、というスタンスです。
そのせいか、この作品は長すぎると感じました。

全体は三つの章からなります。
たぶん、私と同様のスタンスの人だと、第2章で読むのをやめた人も多いのではないか、と想像します。
第2章ではストーリーが止まってしまっているからです。
かわりに、延々と、無戸籍児の生活が語られているのです。
私自身、けっこう読み進むのに苦労したものです。

もちろん、そういった社会的な問題を、むしろ小説として読みたい、というかたもおられるでしょう。
読者はさまざまですので、とりあえず、手にとってみられてはいかがでしょうか。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.4:
(3pt)

タイトルと中身が乖離

ユートピアの方がタイトルとして中身に近い。
トリカゴの悲惨さって最初と最後だけだったし。
メインで登場するユートピアの兄妹をどうしても読者にそう思い込ませたかったんだろうか。
ま、タイトル決めなんて出版社側の意図も介入してくるんだろうけどね。

読了1週間後の感想でした。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.3:
(3pt)

なんか弛んでませんか?

作品の基調は幼児虐待とそれに続く誘拐、殺人という暗いものなのですが、登場人物たちが一見クセはあるもののみんな妙に善人ばかりというのは少しお目出度い感じがしました。リョウのような本来もっと陰湿になっていてもおかしくない人間も一皮剥けば悪い人間ではありませんし、こういう育ちの人間としては優秀すぎます。強面の刑事羽山にしても、結局最後は警視庁の権限を利用して集めた無戸籍者たちに関するデータをあっさり提供している訳です。最後に主人公にいう捨て台詞も言葉こそ少し乱暴ですが、結局「今回の未解決事件の捜査に当たっては大変世話になった。お陰で自分も元々希望している部署に戻れた。ついては貴君の昇進昇格についてもできるだけ口添えするつもりだから、その気になったら連絡してくれ」ということでしょう。どなたかが書いていらっしゃいましたが、わだかまっていた主人公と夫との間が急にうまくいくようになってしまうのも不自然な感じがしました。つまり、物語が必要以上に暗くならないように気を配ったつもりが、行き過ぎたというところではないんでしょうか。最後のあたりの叶内とのやりとりは取って付けたような感じですね。彼はそれなりにやり手の社長だったのであり、単純なボランティアではなかったはずです。不自然ですよね。というわけで、物語のそもそもの着想としては面白いのですが、現実離れしていることと、肝心の謎解きに行き着くまえにタガが弛んでしまっていることで☆3つとさせていただきます。
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497
No.2:
(5pt)

人間ドラマと社会派ミステリの融合

ミステリだけではなく、人間ドラマだけではない。
無戸籍問題についてはもちろん、いろいろなことをこの作品から学びました。
心温まるエピローグが好みです。
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4488028497
No.1:
(1pt)

睡魔とひたすら格闘しながら読みましたzz

ずーっと同じ流れのやり取りで進展が進まないし、ずっと不貞腐れて暴言吐いてるような男が犯罪に実は加担していたのも気分悪し。
主人公の旦那さんが突然物分かりの良いパパに変貌を遂げるのもちゃんちゃら可笑しい。
物語の中の話なので深く言及しませんがあんな違反捜査してたら刑事は即クビですよ。
最後は気持ちよく纏めあげてホームセンターで買い物をする主人公家族の団欒光景で終わりw
ミステリー要素は一体何処へ?
トリカゴAmazon書評・レビュー:トリカゴより
4488028497

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