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黄金の檻



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【この小説が収録されている参考書籍】
黄金の檻 (ハヤカワ文庫)

黄金の檻の評価: 3.50/5点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

遠い国を身近に

スウェーデンという遠い国の雰囲気を楽しめて面白い。スウェーデンというのは男女平等が確立されているというイメージをもっていたので、こういうこともあるのかと思うと、結局どこの国も根本の価値観はなかなか変わらないのだと実感した。
主人公が自分を捨てた夫に復讐を企てるところから俄然おもしろくなった。
最後のどんでん返しがいい。
黄金の檻 (ハヤカワ文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の檻 (ハヤカワ文庫)より
4150414823
No.1:
(3pt)

「黄金」の空虚さ、シャープな幕切れ

「黄金の檻」(カミラ・レックバリ 早川書房)を読み終えました。
 ストックホルム。大学時代に知り合って結婚した主人公・フェイと夫のヤック。彼らには幼い娘のユリエンがいます。ヤックはフェイの力を借りて、友人と会社を起業し、成功と富を手に入れ、スウエーデン・セレブの一員に成り上がりますが、ヤックはフェイの愛情を思いやることなく浮気を繰り返し、フェイを裸同然で家から追い出すことになります。ここまでが前半。後半は、フェイの緻密な計画に基づくヤックへの復讐劇が開始され、物語は次第にそのギアを上げていきますが・・・。
 二つの時間軸で流れる二人を描くストーリーにフェイの謎多き「過去」の時間軸が加わり、最後まで読み切ることはできましたが、どう語ればいいのか悩みます(笑)。
 初期のシドニー・シェルダンの著作を想起しながらも、スリラーとしては特筆すべきことはありません。Amazon Prime Originalのミニ・シリーズに適しているような気もしますが、セクシー・シーンが割愛されてしまうとおそらくその魅力が半減してしまうかもしれません。金、モノ、セックス、繰り出される多くのブランド名、それらが「黄金」だとするならば、このタイトルはとてもアイコニックだとは思います。エンタメの中でジェンダーと"DV"を描き切ることの困難さのようなものを感じながら、少し戸惑い、しかしながら幕切れはとてもシャープだったと思います。
黄金の檻 (ハヤカワ文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の檻 (ハヤカワ文庫)より
4150414823

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