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戦艦武蔵
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戦艦武蔵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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「あとがき」を読んで初めて、作者の著作意図が知る、って一体何なのでしょうか。無論自身の読解力の無さを棚に上げての申しようですが。その「あとがき」によれば、作者は「戦争を解明するのには、戦時中に人間たちが示したエネルギーを大胆に直視することからはじめるべき」で、「それらのエネルギーが大量の人命と物を浪費したことに、戦争というものの本質があるように思っていた」、その一つの結実がこの著作である、ということのようです。ここでいう「戦争」とは、作者の「体験」した先の「戦争」のことで、「人間たち」が如何なる人達を指し示すのか、この著作に即して考えれば、「戦艦武蔵」建造・艤装の関係者と乗組員に止まるのでしょう。詰まり先の「戦争は、一部のものがたしかに煽動してひき起こしたものかも知れない」、その「一部のもの」は、含まれていないのです。それで先の「戦争というものの本質」を知ることが出来るのでしょうか。また『浪費』とするのは一体何故なのでしょう。「戦艦武蔵」が海の藻屑となってしまったから、いや先の「戦争」が負け戦になってしまったから、なのでしょうか。『浪費』とするからには、理由・根拠の説明が必要でしょう。しかもその説明は、読者に解るように、本文の中に示されるべきでしょう。しかしながら本文に描かれているのは、自分達の関わりの全体を閉ざされた中で、そのことに疑問を発することも出来ず、或いはせずに、決められたことに自身を注ぎ込んで行った、或いは注ぎ込まざるを得なかった人達の、右往左往する、或いは無残に死に往く姿でしかありません。これを「あとがき」で『浪費』とするのは、余りにもと思います。読んでも知り得ない主題とは、一体何なのでしょう。磯田光一氏は「解説」で、「『戦艦武蔵』は、極端ないい方をすれば、一つの巨大な戦艦をめぐる日本人の″集団自殺“の物語である」と記していますが、これも如何かと思います。いずれも結果を知っている人の、『後知恵』としか思えません。こうして来ると、何らその著作意図を語らないこの本を読んだこと、それが自体が『浪費』であった、そんな気持ちにさせられています。 ところでこの本は、「記録文学の大作」とされます。読者は、こうした評価を聞くと、描かれていることを全て真実として鵜呑みすることになってしまいますが、179頁の「すでに9月6日に行われた御前会議では、10月下旬を目標にアメリカ・イギリス・オランダと『戦闘状態に入ることが決定されていた』」とあるは、「概ね十月下旬を目途とし『戦争準備を完整す』」の誤りです。この一点をもって、この本に描かれていることを、何処まで信じてよいのか、俄かに疑わしくなった次第です。 | ||||
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読むのが苦痛だった。十三章まではあまりに「微に入り細に入り」過ぎと感じた。 日本の犯した太平洋戦争の愚行、人間の愚かさ、しかし、その愚かさのために投入された多大な人命、 軍部の暴走、国民一人一人が(騙されて)走り続けてしまった太平洋戦争、... 最終章:十四章を読むと吉村昭の言いたいことが理解できる。「漂流」と同様感動せざるを得ない。 ただ、十三章までがあまりに冗長と感じてしまったのである。 | ||||
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沈没艦発見で脚光を浴び読んでみたが、武蔵記念館の資料説明に徹した感でつまらない。 武蔵も大和も実践機会がなさすぎて、少ない資料でまとめた意図は汲む、ただダラダラマラソンでつまらない。 実質100ページの内容の小説。 | ||||
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