彷徨える帝
評判
彷徨える帝の評価:
4.00/5点 レビュー 12件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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彷徨える帝の評価:
4.00/5点 レビュー 12件。 B ランク
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ただ問題は面の謎をうたいながらも、どうもその謎がストーリーの展開とうまくはまっていないようです。上巻の最初に明確に提示されながらも、下巻の最後までその謎がわかりやすく解明されることはなく、最後に突然出てきるという仕組みでは読者にその意味合いが伝わるのかどうかは疑問です。僕には今でもよくわかりません。それにここからは好みの問題になるのですが、どうもアクションシーンと濡れ場が頻発しすぎのようです。
そして一番の問題は著者のアナーキックなユートピア願望による作品の締めくくりです。この色合いは下巻の後半に至って色濃く出てくるのですが、著者のような締めくくり方では、この選ばれた時代の意味合いが薄れてしまうのです。時代という枠組みは、作品の全体を支える役割を放棄してしまい、著者の個人的な世界観を描くためのただのパーツの役割にdebaseされてしまいます。このようなしめくくりなら時代小説というformatはいかほどの意味を持つのでしょうか。読者の好みは様々です。でもこれでは私のような「時代」の固有の可能性と拘束の抽出を求めるものには大いなる不満が残るのです。