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利他的なマリー
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利他的なマリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この作者の作品を買う時はエグさを期待して買うのですが、それほどでもありませんでした(ちなみに初期3作と零のマリアシリーズは読んでます)。 作中で二回ほどネタばらしがあるのですが、どちらにもそんなに衝撃を受けなかったです。 流行りのビットコインとiPS細胞がネタに使われてましたが、iPS細胞の方はほとんど文字だけ使われている感じであまり掘り下げはなかったです。ただビットコインが社会インフラの一部として通用し、一種の仮想通貨で住んでいる人間の価値に値段が付けられる実験都市というのはかなり面白かったです。その仮想通貨で買い物ができ、またARも発達している街並みで、とあるの学園都市じゃないですが、より明瞭に人のランクが金額で振り分けられてしまう黒さ、想像しやすい先端都市の描写はかなりワクワクしました。ただ個人的にはそこがピークで、まずオチについては罰が弱すぎるというか、あまりにも内輪なあなあで話が片付いているのも気になりますし、また仮想通貨が社会信頼を得ている世界でそれを崩壊させる勢力との戦いなのに、結局は学生同士の戦いに収まっているのも小ぢんまりとしてしまっている印象です。個人的にこの設定であるなら、マリー側に着く人間がもう少しいてもおかしくないのではと思えたし(裏の思惑を持っている者も含めて)、そもそもマリー自体が英雄のような存在としては小粒なような……。 マリーを理解不能なくらいな利他の英雄として立てるなら、もっと強烈な悪が必要だし、結局マリー信者とどんな罪でも許しあえる仲間達の中で決着が着くので、感情の揺さぶりが弱いです。 主人公も、個人的には内省的なタイプはあんまり好きじゃないのですが、あまりにも露骨に交代されるのは感情移入を削ぎます。あと、仮想通貨及びARのトリックが若干浅く、特にマリーの価格釣り上げの仕掛けは、たとえアカウントを変えたとしても顔が同じだから早々にバレるのではと思いました。 色々文句ばかりつけてしまいましたが、世界設定はとてもよかったし、何だかんだ最後まで楽しんで読めました。ただ読後の感情の揺れ幅的には思ったよりやらかしてくれなかったな感が。 次巻以降もマリーの能力や敵のスケールがアップデートされるなら読んでみたいですが、とりあえずまとまってはいるので、作者の他の物語に期待したい気もします。 | ||||
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あらすじからどことなく著者の過去作「Fランクの暴君」に似た雰囲気を感じて購入。 株式や仮想通貨を題材にした舞台的には「如何に自分の価値を吊り上げるか」みたいな知略戦が繰り広げられそうなものですが、思っていたよりバトル物でした。 著者らしい不穏さや残虐さもあり、それはそれで十分楽しめたのですが、物語後半の展開(どんでん返し)が… ちょっとひねりすぎているように感じて、途中から置いてけぼりを食らってしまいました。 詳しいことはネタバレになるので伏せますが、とりあえず、主人公に感情移入して読むようなタイプの人にはキツいかなあと。 個人的には読了後、王道の良さを再認識させられました。 | ||||
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