利他的なマリー
評判
利他的なマリーの評価:
4.29/5点 レビュー 7件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1〜7 1/1ページ
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利他的なマリーの評価:
4.29/5点 レビュー 7件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
最初に御影瑛路という作家を知ったのは、確か4年程前だったかと思います。
知人が「なんかすごいラノベ作家がいる」というので、名前は憶えていました。
その後、書店で「空ろの箱と零のマリア」を見かけたので、試し読みし
ー「どれほどの時を経ても、おまえの傍にいるからだ」ー
の言葉に惚れて購入しました。それ以来ファンです。
今まで十数年間、たくさんの本を読んできましたが、この作家さんはトップクラスにお気に入りでした。
しかし、最近になって「売れないのでライトノベル作家は引退する」と昨年に宣言したと知りました。
(ラノベ引退で、一般誌?など他の活動予定はあるようですが)
これほどのレベルの作家でありながら、売れずに引退という現実に、
どうしても昨今の書籍業界が気になりました。
「なろう小説全盛の今、ストレスのあるストーリーは売れない」
これが理由だそうです。
最近の若者は、何かが絶対におかしいです。
若者「ストレス(困難)のあるストーリーは読まない。だからなろうを読む」。
それはちがいます。困難を乗り越えて人が成長していくのが「物語」です。
困難もなく、ハーレムを作って都合のいい快楽を求める。
それは物語ではありません。それは「妄想」という幼稚な戯れです。
巷では、今もなろう小説が全盛で、大ヒットしています。
「現実世界で無能のオレ、異世界でゲームスキルを見せたら最強の女戦士3人から求婚されました!」
こんなタイトルの、中身もプロットも薄っぺらい、低俗な妄想のようなものです。
そんなものは小学生が読むものです。いい年した人間が読むものではありません。
今の若者は、どんどん幼稚で気持ち悪くなっています。
私がいる会社の新入社員も、まるで子供みたいな振る舞いをします。
御影瑛路が売れずに、そんなものが売れるのは、何かがおかしい。
スマホで流行を集める現代の若者ですが、
スマホの情報収集(検索)能力は、じつは欠陥だらけです。大きな情報しか探せない。
良い作家は、本屋などでコツコツ探すしかない。それが普通だったのです。
御影瑛路の作品には、本物の輝きがありました。
美しさがあり、誇りがあり、夢があり、希望があり、そして愛がありました。
どんな絶望的な世界観の作品にも、それは必ずありました。
今のこの業界には、ほとんど感じられなくなったものです。
現代の若者を取り巻くものから滲み出る将来が不安です。
それこそきっと、この「利他的なマリー」の世界のような、
何かが荒廃した世界になるのではないかと、本当に恐ろしくなります。
御影瑛路は、間違いなく海外にも認められた超一流の作家でした。
この現状を憂います。お疲れ様でした。