ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選002
評判
ベスト本格ミステリ TOP5 短編傑作選002の評価:
3.00/5点 レビュー 3件。 - ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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私の好きな西澤氏の短編は甘ったるい饒舌体で単に"珍名"を並べただけの雑文でガッカリ。これ程弱い<missing link>を見た事がない。高井氏の短編は柳生十兵衛を探偵役とした剣豪伝で中々迫力があるが、動機が武士にしか通用しないもの(私には理解出来なかった)でミステリとしては弱い。使われている凶器消失トリックも古臭い。三津田氏の民俗学的ホラーも私は愛好しているのだが、本編は最初から犯人が自明な上に、こうしたトリックは拙いと列挙した上で自身の類似の殺人計画を冒頭で書いているのだからお粗末という他はない。錯視と密室トリックとを組み合わせた乱歩の苦労とは程遠く、パスティーシュにもなっていない。松尾氏の短編はアシモフ「黒後家蜘蛛の会」風の作品だが、結論に説得力がない(元々、そういう形式なのだが)。お目当ての「監獄舎の殺人」は既読の短編集「刀と傘」中の一作であり、自らの不明を恥じたが、本短編集では一番の出来だろう(ただし、連作短編集「刀と傘」の中で読んでこそ真価が発揮される)。
これが2016年の<ベスト5>とはお寒い限り。日本ミステリ界の混迷・低迷振りを象徴するかの様な駄作だと思った。