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鏡よ、鏡
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鏡よ、鏡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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かなり前に読んで、当時、深い感銘を受けたので、久々に再読してみました。 主な登場人物は、人気化粧品会社「ヘクセン」に新規採用された3人の女性たちです。 明るい笑顔とコミュニケーション力を武器に初対面の人からも好かれる反面、論理的な 思考が苦手な「莉南」。正義感が強く、確固たる信念を持って行動するものの、 なかなか周りと打ち解けられない「英理子」。さらに、小柄で美人ながらデリケート肌に 悩まされている「百合」。 実際に、一見、華やかに見える職場ほど、水面下での動きはハードで、我慢を強いられる ことが多いもの。新卒で百貨店に勤務していた私には、手に取るようにその情景が理解 できました。 「生きがいを持って働くこと」の意義と、「社会から求められる本人の素質」 との狭間で揺れ動く人たちにこそ手に取って頂きたい、なかなか意義深い 「お仕事小説」です。 同じ作者の連作短編集「君は素知らぬ顔で」も超おすすめです! | ||||
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最後はいい子ちゃんで終わってて、イラッとした 途中から、最後はこうなるのかなぁっていうのが読めた気がする。 | ||||
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『莉南』と『英理子』対照的な2人の女性を中心に描かれた物語ですが、私はもう一人、彼女たちの 同僚である『百合』を含めた3人の物語と考えてもいいのではないかと思いました。 自分は3人のうちどのキャラクターに近いだろう、この場合自分だったらどうする?そんな事を思い ながら一気によみ進めました。とても面白い小説だと思います。 表紙のイメージが内容と若干合わないような気がするのですが、内容はなかなか硬質です。 | ||||
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化粧品会社の美容部員として入社した莉南と英理子。 誰にでも愛想よく愛嬌のある莉南、常に理知的・冷静で無駄を嫌う英理子・・互いに正反対だと自認する2人は、初対面の研修合宿からぶつかり合う。 しかし仮配属された店舗も同じになってしまい、互いに適度な距離感を保っていたが、ある出来事がきっかけで2人は急速に仲良くなり・・。 自己と向き合い、友情に揺さぶられ悩みながらも、それぞれ進むべき道を見出し歩んでいく現代女性の物語。 面白いの一言。 「『女性』という生き物を客観的に観察しました」感が、行間からびしばし感じられて、張りつめた緊張感にヒヤヒヤします。 今回は水と油の相性の2人の女性がメインなので、なおさらでした。 “美容部員”という互いのプライドやコンプレックスを刺激し合うようなイメージの職業、そこに入社して出会う全てが正反対の2人。 白黒の関係性を強調するため、莉南と英理子の一人称で交互に語られ、これでもか!というほど文面も対比しています。 それがほんの些細なことをきっかけにして一気に距離を縮める様子なんて、「うわあ、わかるわかる!」と思わず反応してしまいます。 女子ってそんなものです。 個人的にも、自分と性格や思考が正反対の人には反発も覚えますが、それ以上に強く惹かれてしまうのです。 自分には無くて相手には有るもの・・目の前にいる人が、鏡写しのもう一人の自分に感じてしまいます。 ただし吸引力が強いほど、それが解けてしまうのも実に些細で一瞬な気がします。 今作ではそれは「友情」と「恋愛」で表現されていました。 冒頭からぐいぐい物語に引き込まれて、まるで友達から又聞きしたかのようなリアリティを持ってのめり込みました。 中盤以降の展開には驚きましたが、結末の余韻も素敵でした。 全ての女性が共感できると言っても過言では無い気がします。 一気読みです。 余談ですが、この著者の作品を読むといつも湊かなえを連想します。 なんでしょう、空気感が似ているというか距離感が似ているというか・・女性として読んでいると、後ろめたく感じてしまいますね・・笑 | ||||
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