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悪魔と呼ばれた男
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悪魔と呼ばれた男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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神永学さんの最新作で、著者自身が「現時点における自分の最高傑作」と宣言して出版した自信作です。読み進んでいくと、読者の側にはどんどん情報が提供されていくことにまず驚かされ、読者側に相当量の情報を与えておいて、登場人物たちが問題をどのように解決していくのかそのプロセスを楽しむ作品なのかと考えてしまうのですが、しっかり最後にどんでん返しが用意されています。それも神永ワールドならではのどんでん返しで、著者が自分なりの最高傑作だという意味もよく分かります。構成もよく練られていますし、著者が力をいれて取り組んだ作品であることが伝わってきます。わたしは読み始めて、思わず一気に読み切ってしまいました。とにかく楽しめることは保証します。 と、これだけ褒めてどうして☆4つなんだ?といわれそうですが、それは警察組織の腐敗とか政治家の職務権限の私物化とか、いかにもありそうなことではありますが、やはりこうした事柄をあまり安易に背景設定に取り入れることはいかがなものかという疑問があるからです。もっとも(ネタバレになるのであまり書きませんが)今回の場合は警察組織の問題がなければ最後のどんでん返しが成立しなかったという事情はありますが...。この小説を読んでいると神永ワールドが自己完結的な世界であることがよく分かりますが、それだけにその中に世相、社会状況をリアルに取り入れていくことが難しのだろうなとも思い、生意気な言い方になりますが、その辺に神永さんが破らなければならない限界があるように感じました。 | ||||
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