■スポンサードリンク
完全犯罪の死角 刑事花房京子
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
完全犯罪の死角 刑事花房京子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コロンボファンなのでじっくり読みました。 が、読後感は期待ほどではないかなあ、でした。 確かに決め手はコロンボ風でしたが、この点では犯人としてはミスはしていません。(気付かない、というか気付けないことなのでちょっと不可抗力。まあこれに気付いた刑事を褒めるべきでしょうが) それよりも、加害者・被害者の人物造形、動機、アリバイ作りを含めた犯行手順、さらには空き巣という突発事件のすべてにおいてちょっと雑な感じがあり現実味が薄い印象でした。さらには証言集めなど必要な手順なのでしょうが、一人の刑事がすべての証人を順番にあたるのでは全体的に冗長に感じてしまい、もう少し省けるところを省いて短くした方がより締まってよかったと思いました。(短編~中編ネタかも) コロンボファンはとかく舌が肥えているので、生半可ではよい評価にはなりにくいこともありますが、ぜひシリーズ化して楽しませてもらえることを期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者としては初めてのコロンボ・トリビュートもので、先行する大倉崇裕の福家警部補シリーズが短編であるのに対して、本作は長編での試みでもあり、作者のコロンボファンとしての意気込みとこだわりは強く感じられる。いわゆる「コロンボらしさ」も随所に感じられ、その点ではファンには堪えられない作品と思われる。 ただしミステリとしてはかなり雑な印象も受ける。 犯人の犯行計画もかなり杜撰(というかそもそもの犯行シナリオに無理がありすぎ)であるし、コロンボシリーズの毎回の肝といっていい「犯人のどんなヘマが決定打になったか」という点でもものすごく手垢まみれのパターンと思わざるを得ない。加えて、作中の一番の謎である、「犯人はなぜ兄だけでなく、その愛人も手にかけねばならなかったのか」という点でも全然説明に納得感がない。 作者としても間違いなくシリーズ化を想定していると思われるので、次回作についてはもう少しミステリ部分を充実させていただきたい、と注文をつけておく。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!