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女王天使
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女王天使の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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「天空の劫火」や「永劫」などは壮大なスケール・宇宙的スリルの物語で、まるでアメリカの小松左京氏のよう と拍手した。「凍月」「タンジェント」に出会ったとたん何だこれは!と眉をひそめた。一体どちらが本当の著 者なんだろうと戸惑う。本書は後者に属する作品でかなり難解。 下巻の”訳者あとがき”を参考にされれば、少しは役に立つ(物語の構成など)かも知れません。 | ||||
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図書館で借りて読んだこの本、早川さんが増刷してくれないのか、どの書店でも手に入りません。 グレッグ・ベアという人は、サイバーパンク以降のアメリカSF界で、その影響は感じられるものの、独自の境地を拓いているように思えます。遺伝子破局もの『ブラッド・ミュージック』にせよ、月植民地の政治闘争を描いた『凍月』にせよ、大河小説風の『火星転移』にせよ、ベア風のヴィジュアルはいつも奇妙に生理的、官能的で、同時に恐ろしいのです。 この『天使女王』では、ナノテク整形で漆黒の肌を身に付けたアジア系の主人公マリアが、本物の黒人で世界的に有名な詩人でもある殺人犯人を追ううちに、彼のシュールで荒涼とした無意識の世界にアクセスしてしまいます。それとパラレルに進む人工知能(A.I.)の意識の覚醒・・・この物語が象徴と隠喩に満ちたディテールとテクストによって織り上げられていく様は、下手な文学賞受賞作も叶わない本物の「文学」の醍醐味です。 | ||||
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