最後の命

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最後の命の評価:

3.88/5点 レビュー 17件。 D ランク

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平均点3.88pt

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未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(5pt)

その言葉を必要とする人に

「掏摸」「遮光」を読んで、三冊目に読んだ本です。
三冊とも、私をとらえたのは、世界を見つめる視線でした。
繊細で、優しくて、切実で、危うい。
作者の視線はいつも、さまざまな理由で
社会から必要とされない人々に向けられている。
作家という(社会的に認められている)立場から、
そういう低いところを見ているにも関わらず、
私は視線の高さをまったく感じなかった。

たぶん、この視線によりそう感覚をもつ人は、私も含めて、
そう多くはない。とても少ないかもしれない。
でも、作者が送るサインはそういう人に必ず届くと思う。
この完璧な集団社会の中で、毎日まともなふりをして、
バレないように必死でコントロールしながら生きている人たちに。
「なぜ、こんな人間になってしまったんだろう」
「死んだほうが世の中のためなんじゃないか」
と、一度でも生死をかけて問うたことがある人たちに。
まともな社会の一員なら、決して口に出して言ったり、
考えたりしてはいけないことを、堂々と書くことで。

文学がなぜ自分に必要なのか、あらためてわかった気がする。
最後の命 Amazon書評・レビュー: 最後の命より
4062139596
No.1
(5pt)

その言葉を必要とする人に

「掏摸」「遮光」を読んで、三冊目に読んだ本です。
三冊とも、私をとらえたのは、世界を見つめる視線でした。
繊細で、優しくて、切実で、危うい。
作者の視線はいつも、さまざまな理由で
社会から必要とされない人々に向けられている。
作家という(社会的に認められている)立場から、
そういう低いところを見ているにも関わらず、
私は視線の高さをまったく感じなかった。

たぶん、この視線によりそう感覚をもつ人は、私も含めて、
そう多くはない。とても少ないかもしれない。
でも、作者が送るサインはそういう人に必ず届くと思う。
この完璧な集団社会の中で、毎日まともなふりをして、
バレないように必死でコントロールしながら生きている人たちに。
「なぜ、こんな人間になってしまったんだろう」
「死んだほうが世の中のためなんじゃないか」
と、一度でも生死をかけて問うたことがある人たちに。
まともな社会の一員なら、決して口に出して言ったり、
考えたりしてはいけないことを、堂々と書くことで。

文学がなぜ自分に必要なのか、あらためてわかった気がする。
最後の命 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 最後の命 (講談社文庫)より
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