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関所破り定次郎目籠のお練り
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関所破り定次郎目籠のお練りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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注文後直ぐに発送してくれ、直ぐに読めた。ありがとう! | ||||
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佐藤氏の作風には独特なものが有りますが嫌いではありません。氏の作品を読んでいて何時も思う事ですがプロとしての力量を評価しています。 | ||||
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短編の中に一つの物語が一冊で完結する いつもの佐藤雅美氏の手法で今回も安定感あり | ||||
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『八州廻り桑山十兵衛』シリーズ第9作。 八州廻りと言えば、黒澤明の名作『用心棒』の一シーンがおもいだされる。宿場町で対立する二つの悪の集団が、八州廻りがやってきた時だけ平和共存する。 豪華な籠で乗り付けた八州廻りは、袖の下(賄賂)を文字通り袖に入れてふんぞりかえり、向かいの飯屋からそれをのぞき見ている桑畑三十郎(三船敏郎)と飯屋のオヤジ(東野英治郎)が顔を見合わせて吹きだす。忘れられない名シーンだ。 八州廻り=腐敗した役人。これがくっきりと印象づけられる。 しかし、この『八州廻り桑山十兵衛』シリーズを読むと、なかなかそれだけではなかったことが了解される。 関八州(上野・下野・常陸・上総・下総・安房・武蔵・相模一円)の天領(幕府直轄領)私領(諸大名旗本寺社領等)の治安を守るために、信じられないほどの距離を移動し、身を粉にして働いた者たちが確かにいただろうな。 わずか数名の八州廻り(しかも身分はきわめて低い)が、この広大な地域を廻村するだけでも最低限の秩序が保たれていたことの不思議。 100万都市江戸の治安が、わずか数百名の与力・同心で支えられていたことと共通する。 八州廻りは行く先々で「道案内」とよばれる手先を使っていた。江戸でいえば岡っ引きにあたるもので、往々にして土地のヤクザや鼻つまみなど、裏社会にも通じている者が二足のワラジをはく形で御用をつとめた。 この道案内が、上州(群馬)と相州(神奈川)で相次いで殺される。道案内の殺害は、お上の威光を傷つける行為だから、決してほうっておけない。 ふたつの事件はなんの関係もなく、たまたま同じ時期に発生した。十兵衛たち八州廻りは、事件の解決のために、上州に相州にと走り回る…という一席。 十兵衛は、犯罪は容赦なく摘発し、歯向かうものは斬ってすてる。しかし、悪党たちの悪党としての筋に、一掬の情をかけたりもする。飽きないなあ、このシリーズ。 | ||||
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時代小説家佐藤雅美の「八州廻り」シリーズ第9弾です。 八州廻りとは言うなれば「関東の警官&裁判官」。天領や寺領が入り交じる関八州を歩き回り、お尋ね者を捕縛するのが仕事です。その1人桑山十兵衛が、欲の皮の突っ張った百姓や博徒、坊主などが起こす大小さまざまな事件を時に鮮やかに、時に後味悪く裁いていきます。 鳥飼いや虚無僧など、江戸の隠れた業界を舞台にすることの多い作者ですが、このシリーズでは、八州廻りから十手を預かる「道案内」という存在が目を引きます。時には岡っ引き、時には博徒と、善悪併せ持った興味深い職業ですが、今回はその道案内2人が殺されるところから物語は始まります。 このお上への挑戦ともとれる事件を十兵衛が扱うわけですが、犯人である博徒たちは、どれも侠気があり、悪党ながらも惹かれるところがあります。むしろこの小説では、百姓や坊主どもの小(こ)悪党ぶりのほうが目につきます。お上とのやりとりでもずるさを見せて、十兵衛から叱責される場面が多いです。 「お上や悪党にいじめられるかわいそうな存在」というステレオタイプから脱し、したたかに生きる江戸の農民像も本書の魅力ですね。 | ||||
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