信長の二十四時間

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

信長の二十四時間の評価:

3.08/5点 レビュー 13件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(3pt)

オチが……

信長が本能寺で死んだのは、臣下の思惑・忍びの思惑・朝廷の思惑などが絡み合った結果であるという説を描くこの作品。
忍びたちが信長を恨む理由や、家康や秀吉、光秀といった人間たちの立ち振る舞いや計略などが良く書けています。
最終的に筋は通っていますし、大きな矛盾なども見当たりませんでした。このあたりは評価したい。

しかし、この作者の最大の弱点「オチが迷走する」。これは、この作品でも遺憾なく発揮されました。
信長が好きな方には大層後味が悪い作品になってしまっていると思います(筋は通ってるんですけどね。目新しさでも狙ったのかな?)。
何故ごく普通に流さなかったのか。作者は信長が嫌いなのかな??何とも言えない苦笑いがこみ上げるラストでした。
あと、突っ込みどころとしては「24時間」のみが描かれているわけではありません。
このあたりに注意して手にとって欲しい1冊です。
オチの分、星の数は減らしました。秀吉が好きな方の方が、好感度が高そうな本だと思います。
信長の二十四時間 Amazon書評・レビュー: 信長の二十四時間より
4140056339
No.2
(4pt)

壮大なスケールの歴史小説

本書は信長の最期の24時間、即ち本能寺の変を題材に描いた歴史小説である。
物語は天正十年四月から始まり、運命の六月二日に向けて一気に加速して行く。
複雑な人間模様とその心理、刻々と変化する状況の中での人物の捉え方が非常に面白く、瞬く間に読み終えてしまった。

本書で面白いのはやはり人物描写である。
計算高く立ち回りも鮮やかではあるが最後に情の脆さを露呈する秀吉、冷徹な策士・黒田官兵衛、頭脳明晰な故に苦悩する明智光秀、不気味な程の忍耐強さを見せる家康、更には狡賢いが度胸は無い典型的な公家、近衛前久…これらの個性的な人物達が良い持ち味を出しつつ微妙に絡み合いながら物語が展開する。
焦燥感と苛立ち、そして緊迫感と疲労感が物語全体に漲っており、緊張の糸が切れる事がない。
非常にスリリングで、然も綿密に構成された内容は多くの読者を惹き付けてやまないであろう。

尚、本能寺の変と言えば、明智光秀が謀反を起こし、信長が自刃して果てた…というのが定説ではあるが、その一方で秀吉、朝廷、或いは足利義昭に依る陰謀説等も注目されているのは誰しも御存知であろう。
そして本書はこの中から秀吉・黒田官兵衛の陰謀説を採用し、信長に恨みを持つ伊賀者・百地党を主役に据えた上で彼等の画策に周囲が翻弄されて行くという粗筋になっている。
こうした事から、極端な言い方をすれば「伊賀者陰謀説」と言っても過言では無い。
だが、実際に数多く残された逸話等を巧みに織り込みながらストーリーが進んでいくので展開が非常に鮮やかでもあり、無理矢理こじつけているような粗雑さは全く見られなかった。

但し、「陰謀説」を主体としている以上、定説に則った内容を期待する読者には不向きであるという点は否定出来ず、一応その点にも触れておかなければならないであろう。
と言うのも、私の周囲で本書を手にした人の中では意外な事に批判的な意見も聞かれたのである。
取り分け陰謀説自体に懐疑的な人の間で不評だったように思うが、やはり本能寺の変は多くの人を魅了する歴史的大事件なだけに、既に確固たる見解を持っている方、或いは思い描く人物像をしっかりと据えている方にとっては、もしかしたら抵抗感があるのかもしれない。
私自身は壮大な歴史小説として非常に面白く読んだが、色々な意見を聞いてみると成程、様々な受け止め方があると言う事も良く解ったので、この事件に対して自分がどのようなスタンスを取っているかを考えた上で是非とも購入を検討して頂きたいと思う。
信長の二十四時間 Amazon書評・レビュー: 信長の二十四時間より
4140056339
No.1
(2pt)

作者に対するハードルが現在発表される作品とかけ離れて高いだけ

この作品は面白いです。私も一日で読んでしまいました。
 
 特に、最後で信長が「すまん」と謝るシーンは興奮しました。

 ただ、「陰陽寮」から始まった富樫林太郎のファン。

 一時、本を読む暇が無かったため疎遠になっていましたが、彼の文章は私のこころを掴んで離さなかったのです。

 陰陽師のブームで一般中高生にも名前が広がり、「腐りゆく天使」という名作を生み出された夢枕獏先生。「清明。」という陰陽師ジャンルの金字塔、私のこころを骨の髄

まで啜った記憶は新しい(高校時代に五回読み返した)加門七海先生。エッセイ、マジ興奮します(オバケが「オバケだよっ」って言うアレ)。そして、最も荒っぽい文章で  
堅苦しくとっつきにくい、だけど魅力的なストーリーであった富樫先生。

 三人の先生は、私があまり本を読まなくなった昨今に、私のテンプルをぶち抜いた作家様です。

 特に、富樫林太郎先生は飛ぶ鳥を落とす勢いでなんか有名になりました。

 これから話すことはいい訳でも、保身でもない、先生への気持ちです。

 「マジ、堂島物語が神過ぎて評価できねーよ!」
信長の二十四時間 Amazon書評・レビュー: 信長の二十四時間より
4140056339