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彗星物語
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彗星物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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城田家は訳があって12人の大家族です。その他に1匹の犬がいます。そこにハンガリーからの留学生が3年間一緒に生活することから物語は始まります。この3年間の間に子供達は成長し、その成長や留学生のボラージュが日本の生活に慣れてくるに従って大小のいろいろな問題が起こります。その都度、誰かが誰かを慰め合い、そして成長してゆきます。 本書は母敦子が主役で留学生のボラージュと城田家の末っ子の恭太が準主役的な構成ですが、本当の主役は祖父の福蔵と犬のフックなのかもしれません。非常にやわらかい言い回しの関西弁もグッドです。本書を一言で言うなら「ちょっぴりユーモラスでちょっぴり感動的な本」です。 | ||||
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文字通り、彗星のごとく我が家に現われた異国の青年。生活習慣の違い、価値観の違い、恋愛間の違い、譲れない感情とプライド。大家族の中に、異国からやってきた異分子が混じったことで炙りださせれる家族の本当の姿。ひとつ屋根の下で繰り広げられる人間模様。 文化の違いだとか世代の違いだとか、対人間同士、そんなものでは計れないのだ。生々しく人間らしく正直に生きていると、年とともにひとりで抱え込むことがだんだん増えてゆく。 私は家族にすべてをさらけ出しているだろうか?その上で家庭人としての責任を全うしているだろうか?向かい風に逆らって進めば良しではない。流れに乗って順風に進めば良し、なのではない。 寄り合い見つめあい、そして支えあう家族の愛情。その愛情を後ろ盾に社会に船を漕ぎ出してゆく子どもたち。心をすっからかんにして読んで欲しい一冊です。 | ||||
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宮本輝さんの作品は『泥の川』と『蛍川』しか読んだことがなかったのですが、それらと比べてると本作のように気楽にさらっと読める本もあるんだな、というのが最初の印象です。 12人の家族と一人の留学生と一匹の犬の物語。登場人物が多いのにも関わらず、一人一人の個性がしっかりと描かれているので、読んでいて全く苦になりませんでした。 まだソ連の統治下にあった時代のハンガリーという国がどういう情勢にあったのか、またそのような情勢の下で培われたハンガリー人のものの考え方がどういったものなのかが、少しですが理解できました。 日本で懸命に勉強する留学生の姿に心打れ、自分もやらなくてはという気持ちになりました。 また二人の娘達が国際結婚していくのを静かに見守る親夫婦と祖父にも好感が持てました。 読んだ後は清清しさを感じる一冊です。家族写真も撮りたくなりました。 | ||||
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暖かいな〜。 幸せやな〜。 テーマは『家族』。 この作者の作品の中で一番のお気に入り。 笑いました。 涙しました。 大きな特別な事件が起こるわけではないけれど、 普通の家族が、自分にも身近な日常の出来事を乗り越えていく。 支えあって、見守っていく。 そして月日がたって、成長する。 人間くさい、暖かい、一昔前の大家族。 普通の話しやけど、なんでもない物語の中にグイグイ引っ張られていきます。 この本に出会えてよかった。 暖かさを欲している人。 暖かい気持ちを取り戻したい人。 家族と離れている人。 犬が好きな人。 お勧めです。 そーでない人、もちろんお勧めです。 きっと、この出会いは人生の糧となるでしょう。 今後の人生何度も読み返したくなる瞬間がくるでしょう。 とりあえず、家族写真を撮りましょう。 | ||||
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人の優しさが伝わってきて、読んでいて気持ちの暖かくなる本です。宮本輝さんの本は好きですが、これは一番好きな本です。みんなに読んでほしい。 ちなみに、フック(ビーグル)もとってもかわいい。 彼の描写はそのまま宮本輝さんの飼っておられた犬マックへの愛だなぁと思うと余計暖かい気持ちになります。 | ||||
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宮本作品の中で、一番好きな作品。 生きている、大切な時間を、 この作品と一緒に、過ごせて良かったと思いました。 読み返すたびに、生きていることが、幸せに感じられる作品。 | ||||
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前向きになれる本 という風に私は認識しています。 関西が舞台なこともあるのでしょうが、私には身近(私は大阪生まれ・兵庫在住) に感じられ、本当にこんな家族がいたらなぁという思いに駆られます。 人に本をあげたいと思っているあなたにおすすめ! | ||||
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初めて読んでから、もう、何度読み返したことでしょう。 いくつかすごく好きなシーンがあって、ときどき、「あ、あそこもう一回読みたい!」と思います。 たとえば、ケニアからの留学生と、城田家の末っ子の初めての出会いのシーン。 赤い石を巡るエピソード。 もう、荒野って思い出すだけで胸が熱くなります。 生きていくって、すごく真剣なことなんだなあ、といつも改めて考えさせられます。 | ||||
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私はいつもここに出てくるお母さんのようになりたいと思っている。太っ腹っていうのとはちょっと違うけれど、いつも家族を黙って包み込んでいるような私の理想のお母さん。次々起こる家族の問題も何とかクリアして、家族の絆を感じさせる物語。ここに出てくる1匹の犬も、もちろん家族の一員です。 | ||||
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3世代の家族と留学生との一連のやり取りに何度も、笑いをつかれ、そして考えさせられ、涙しました。家族というものの暖かさと、家族でいることの窮屈さと責任と、そして異文化交流。世代のギャップ、文化のギャップを埋めたものは愛だった、、。ここに描かれた人間の感情をさらに鮮やかに写し出したのは、愛犬の存在だった、、。最後はとにかく泣いて泣いて。お勧めです。 | ||||
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ユーモアたっぷり、とにかく面白くて一気に読破してしまいました。留学生とホームスティ先の3世代に渡る家族とのとんちんかんなやりとりが本当に笑えます。ただ笑えるだけでなく、共産圏からやってきた留学生と一緒に家族もともに成長していき、最後は爽快な感動でいっぱいになります。 | ||||
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外国人と娘の結婚・・・そのときの親の気持ち・・・自分自身と境遇が重なる内容があって、読み終わってから親にも読むように勧めました。また、飼っていた主人公的な存在の犬の最後には大泣きしてしまいました。 | ||||
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宮本輝氏の何がすごいって、「難しいことを簡単に言う」ということです。 この本は、それの代表作といってもいいでしょう。全ての宮本輝氏の本を読んだけど、この本はベスト3に入ります。本を普段全く読まない友人たちが、この本に出会ってからは、本を読むようになりました。そういう本です。 物事の本質をえらそぶった言葉で並べて煙に巻くのではなく、簡単な言葉で伝えられる、そんな宮本輝氏の才能には脱帽します。是非、一度読んでください。 また自然な関西弁を味わってください。 | ||||
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