(短編集)

あしたの君へ

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4.02/5点 レビュー 46件。 B ランク

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全81件 81〜81 5/5ページ
No.1
(4pt)

面白いが調査官の職務を逸脱しています

小説が巧みに嘘をつき、面白いストーリーを作る芸術という点では、本作品はさすがと思わせる出来である。
しかし、元家裁調査官であったものとしては、少々職務を逸脱して、調査官の姿が描かれているように思われる。
例えば、第一話「背負うもの」について、由里という少女が犯した窃盗は「男性をホテルに誘い男性が入浴している
すきに財布を盗んで逃走したもの」だ。結論は短期の少年院送致となるのだが、書類送致で、面前で少年院送致を
言い渡す事例は経験上ない。
本事例の場合、手口は巧妙で悪質。少女は黙秘して、投げやりであり、事実に接近し、少女の内省を深めるさせるために、
観護措置を取ったうえで、調査を進行させるべきであろう。それでも初犯で少年院送致すれば、抗告されれば、通ってしまう、
と思われる。環境調整のため、というなら、親族に預け、試験観察という選択も十分可能だろう。
 調査官の調査の対象、方法について、苦言を呈しましたが、本小説が事実に接近するため、あの手、この手で
努力する姿は意外性を帯びた面白さでした。
あしたの君へ Amazon書評・レビュー: あしたの君へより
4163904425