待っている: チャンドラー短編全集3
評判
待っている: チャンドラー短編全集3の評価:
4.00/5点 レビュー 6件。 A ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全5件 1〜5 1/1ページ
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今月は大沢在昌さん
「アフォリズム(箴言)の格好良さに、一発でやられてしまった」。中学生の時に出会った作家レイモンド・チャンドラーのことだ。「作家仲間からは、『中学生にチャンドラーがわかるのか』と言われたけど、わかってしまったんだから」。思春期の孤独感と、センチメンタルなリリシズムが響き合った。
『さらば愛しき女よ』『長いお別れ』などの長編も愛読した。
ただ、「俺の考えでは、短編の人だと思う」。締まった短編は、何度も繰り返して読んだ。
この短編集の表題作も長い作品ではないが、そのエッセンスを味わえる。ホテルの雇われ探偵であるトニー・リーゼックが、最上階の部屋にいる女性と、刑務所帰りの男が起こす問題に関わっていく。「リゼックが見せる男気、女性との会話。 チャンドラーの良さを、凝縮している。いつ読んでも素晴らしい」
チャンドラーが作り出した私立探偵フィリップ・マーロウは登場しないが、リゼックにも似た部分がある。「己のルールに従って生きていて、巨大な相手にも簡単には負けない。でも、鼻っ柱が強くてぶつかっていくほど愚かではなく、大人の分別も持ち合わせている」。『魔女の後悔』で描いた水原など、自らのキャラクターにも通じる。
「絶対に負けないスーパーマンではなく、弱さがあって、それに負けまいと歯を食いしばる場面に美しさがある」
この本も文庫版で探そうとすると、相当の出費を覚悟しなければならない。
だから私はKindle版で楽しむことにした。