セント・メリーのリボン
評判
セント・メリーのリボンの評価:
4.40/5点 レビュー 30件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21〜32 2/2ページ
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セント・メリーのリボンの評価:
4.40/5点 レビュー 30件。 B ランク
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「花見川の要塞」
「終着駅」
「麦畑のミッション」
「セント・メリーのリボン」
の五作が収録された珠玉の短編集。
ハードボイルドと流布されているが、
戦争ファンタジー(戦争メルヘン?)の「花見川の要塞」が大傑作。
これは長編で読みたかったな。
同じく戦争物の「麦畑のミッション」もイイ!
望月三起也や松本零士や新谷かおるや島本和彦の戦場マンガや、
仮想戦記ものが如何にくだらないか痛感できます。
「終着駅」は並。
「焚火」「セント・メリーのリボン」はハードボイルドだが、
都会派ではなくて田舎派なのが凄く新鮮。
大都会で気取っているハードボイルドってチャンドラーのパロディにしか思えないが、
本書は、自然賛美、犬賛美している大人の為の落ち着いた素晴しいハードボイルドである。
「焚火」はいきなり最愛の女性が銃撃され殺されるシーンから始まるので感心したぞ。
普通のハードボイルドなら復讐譚になるところだが、
主人公は逃げるだけ。
敵を撃退するのは渋い農夫の爺さん(この爺さんがデラかっちょええ!)
若者に媚びてない大人の為の小説である。
「不夜城」の五倍以上の価値がある傑作集。
都会で苦悩する青年は馬鹿としか思えない。
自然が豊富な田舎に行けば癒されるのに、
都会に拘るから酷い目に会うざんすよ。
構成力、表現力はややヘタクソだが、
作者の志の高さは伝わってくるので、
稲見一良は全作読むべき作家である。
こんな素晴しい作家がもう死んでいるなんて、
神が存在しない証拠だな。