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トリックスターズM(改稿版)
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トリックスターズM(改稿版)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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特殊設定ミステリシリーズの第四弾。 毎回手を変え品を変え、様々な物語が展開されてきたけれど、今回の趣向は「犯人が先にわかっており、一体いつ、どこで犯行が行われるのか?」という謎。謎解き自体はやや小粒ながらも工夫があってぴりりと辛く、何より主人公の内面的成長が確かな手触りでもって描かれており、いよいよ迎えるクライマックスへ否応なく期待が高まった。 巻末に短編が収録されており、こちらはいわゆる「日常の謎」を扱っている。小粋な伏線と回収がばっちり決まった良作で、本編で足りなかったロジックの楽しさがきっちりと味わえ、嬉しい驚きがあった。 | ||||
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ミステリでは禁じ手ともいえる「魔法」を論理性のある「魔学・魔術」と定義することによって 独自の世界観を構築……は良かったのですが、肝心の語り手がボンクラすぎてフラストレーションが溜まります。 また、「悪の天才魔法使い」を黒幕とすることで「何でもアリ」に近い状態になってしまったのも惜しいです。 | ||||
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周の友達で、氷魚ちゃんが一番好きなので、それもよかったです。 周の設定を生かしつつミステリとして成立させようという難しい試み でした。一巻からの周の転機ともなっていますが、同時に一巻で 提示されたキャラクター達の状況とその変化に向けての一つの回答 でもあったんじゃないかと。周はすべてを諦めていたけれど、自分の 力なども受け入れて行く決意をしたし、その上での決断もした。氷魚 ちゃんも含めた友達のグループはずっと変わらないことが幸せだったけれど、 変わることも受け入れて彼女はその先を決めている。シリーズとして いろいろな方向で変化していく話でもあったと思いました。 | ||||
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独特な設定と世界観を作ろうとしてるのはいいのだが、どうにもどっちつかずで中途半端 殺人絡みのトリックはあまりにまんま過ぎるので何ともいえないが、 やはり魔術でできること、できないことが完璧に定義されていないのが問題だろう 例えば監視カメラの画像を魔術でどうにかできるかどうかなど、可能性が広がりすぎている 女子五人組も氷魚以外個性が薄く、区別しにくい 話が盛り上がってくるのも後半からで、前半はどうにも退屈 ちょっと人を選ぶ作品かもしれない | ||||
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結論から言うと結構面白かった。 好みは分かれるだろうけど。 文章力が凄くて、そこらに転がってる半端なミステリーよりは風景が見えた。 ただし、これは純ミステリーではない。 あとがきで「密室やら魔術やらといったミステリorファンタジーの要素を盛り込みつつも、そう名乗ると怒られそうな話」と著者自身が言っている通りそのどちらかに当て嵌めると中途半端な感は否めない。 今作では魔術を万能の力ではないと言い切り、不可能なことを一つ一つ言っているのでフェアに見えるがそれはあくまで話しをスムーズに進めるためであって、魔術が現実には存在しないものである以上アンフェア。 きっと新しいジャンルなのかも。 読者側にあえて謎解きをさせないミステリーとかwww | ||||
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これまでのように流されるのではなく、自らの意思で選択し行動した、天乃原周の本当の意味での魔術師デビューとなる事件。 そして、行動しなかった後悔を抱き続けて来た犯人と、行動して変えることを覚え始めた名探偵見習いの邂逅と見ることが出来よう。 事件を未然に防ぐという、古今東西の名探偵が望みながらも容易に実現できないことが、未来視をキーワードに描かれる。 今回はトリック自体は魔術的ではないことも、これまでのシリーズとは少し違う。 | ||||
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魔術が学問として研究されている世界。日本で唯一、魔学の研究施設がある私立城翠大学に、世界で6人しかいない魔術師の一人、佐杏冴奈が着任する。彼女と偶然出会った天乃原周は、彼女の研究室に属することになる。彼女の着任を待つように、新入生ガイダンスの会場で行われる殺人予告。必然、天乃原周も事件の関係者となることになり…。 魔術と推理小説という、一見すると相反するテーマを融合させ、物語として破たんなく着地させている。 そもそもなぜこれらが相反すると思えるかというと、主要な理由は、読者が魔術体系を常識として備えていないから、犯罪の実行に魔術を使用されてしまうとそれを論理的に導くことが出来ないということだろう。 この作品では、前述の問題点を回避するために、いくつかの策が施されているので、一応フェアと言えると思う。 もう一つ面白いと思ったのは、ライトノベルには必ずあるものにトリックが仕込まれているところだろうか。確かに不思議だな、とは思ったのだけれど、ボクは最後まで気づかなかった。 | ||||
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学園祭初日終了後、佐杏の研究室で元ゼミ生たちと雑魚寝した周は、 その翌朝、まどろみのなかで、犯行予告とでも言うべき予知夢を見る。 その夢は、被害者の視点で紡がれていたため、被害者が 誰かはわからなかったが、犯人の顔は見ることができた。 今までの経験上被害者は、周にとってごく近しい人間 ――凛々子たち五人――である可能性がきわめて高い。 ――犯人はわかっている。 問題は“いつ”“どこ”で“誰”が 被害者かだ――。 自らの『未来視』という能力に向き合う決心をした周は、コスプレをした 人々で賑わう『マスカレイド』の会場で、未来を変えるべく、犯行現場と なるはずの場所を探し始めるが。 《被害者探し》を主眼にした倒叙サスペンス的趣向の本作。 レッド・へリング(最有力被害者候補)に読者の目を引きつけようとする作者の誤導が あからさまなので、勘の良い読者なら、逆に、真相が見えやすいかもしれませんが、 サスペンスの“お約束”の演出と捉えれば、わかっていても惹きこまれてしまいます。 シリーズ中、最も短い本作ですが、ミステリとしての趣向がユニークであるだけ でなく、語り手である周の、克己と再生の物語として、非常によくできています。 | ||||
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トリックスターズは全て読みました。 この巻が一番良かった。 特に最後が。 とはいえトリックスターズ自体はそんなに面白い作品ではないですけれど。 その中では一番良かった、という意味です。 ぶっちゃけ、初巻とこの巻以外は読まなくていいでしょう。 | ||||
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このシリーズ、前カラ結構スキ!!でしたが・・ 今回は、「犯人はわかっている。 問題は:いつ:どこ:で:だれ:が被害者かだ」 っていう しおりに惹かれましたmm!! 犯人が既にわかっている 小説!!ぅぅ〜〜ん!!ミステリってマス!! | ||||
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推理できる部分は多々あるけど推理小説ではないので フェアとかアンフェアとか言うべきジャンルではないです。 あえて言うならアンフェアです(笑) SF推理とでもいうんでしょうか? 世界観の設定とキャラがなかなかおもしろいので 今後のシリーズに期待して5つ星 | ||||
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魔術の存在を前提としたミステリなので、全てのトリックを見破るのは難しいです。 謎を解いて読むよりは、謎を楽しんで読んだ方が面白く読めると思います。 「ぼく」の視点で書かれるため、必然的に先生とぼくが主体の展開になっていたので、もう少し周囲のキャラの掘り下げが欲しかったです。 ただ、魔術の設定はしっかりしていて、キャラの名前も凝っていて細かなところに工夫が見られました。 最後は、まさに詐欺的なトリック暴露で楽しく騙されてしまいました。 個人的には最後の「母親について」が一番やられたと感じました。 文章の流れから勝手に想像してしまいました。 魔術もミステリもトリックも楽しめる内容でした。 | ||||
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