日の名残り

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評判

日の名残りの評価:

4.45/5点 レビュー 402件。 A ランク

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平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全911件 721〜740 37/46ページ
No.191
(5pt)

脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方が一日でいちばんいい時間…

日の名残りのように
優しく心に残るフレーズが
数えきれない。とりわけ

…いいかい、いつも後ろを振り向いてちゃいかんのだ。
後ろばかり向いてるから、気が滅入るんだよ。

昔ほどうまく仕事ができない?
みんな同じさ。いつかは休むときが来るんだよ。

わしを見てごらん。隠退してから、楽しくて仕方ない。
そりゃあんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、
それでも前を向きつづけなくちゃいかん。

人生、楽しまなくっちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。
夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ……

熟練した手で
ていねいに淹れられた
オールドビーンズの珈琲のように
かぐわしく、ほろ苦く、
余韻は甘く長くたゆたう。

これから、何回も何回も
お気に入りの珈琲店で
カズオ・イシグロに浸るだろう。
旅にも携えるだろう。
想像しただけで、
幸せすぎて体がふわっと軽くなる。

こんな贅沢を教えてくださった
イシグロさんに深謝。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.190
(5pt)

脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方が一日でいちばんいい時間…

日の名残りのように
優しく心に残るフレーズが
数えきれない。とりわけ

…いいかい、いつも後ろを振り向いてちゃいかんのだ。
後ろばかり向いてるから、気が滅入るんだよ。

昔ほどうまく仕事ができない?
みんな同じさ。いつかは休むときが来るんだよ。

わしを見てごらん。隠退してから、楽しくて仕方ない。
そりゃあんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、
それでも前を向きつづけなくちゃいかん。

人生、楽しまなくっちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。
夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ……

熟練した手で
ていねいに淹れられた
オールドビーンズの珈琲のように
かぐわしく、ほろ苦く、
余韻は甘く長くたゆたう。

これから、何回も何回も
お気に入りの珈琲店で
カズオ・イシグロに浸るだろう。
旅にも携えるだろう。
想像しただけで、
幸せすぎて体がふわっと軽くなる。

こんな贅沢を教えてくださった
イシグロさんに深謝。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.189
(5pt)

脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方が一日でいちばんいい時間…

日の名残りのように
優しく心に残るフレーズが
数えきれない。とりわけ

…いいかい、いつも後ろを振り向いてちゃいかんのだ。
後ろばかり向いてるから、気が滅入るんだよ。

昔ほどうまく仕事ができない?
みんな同じさ。いつかは休むときが来るんだよ。

わしを見てごらん。隠退してから、楽しくて仕方ない。
そりゃあんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、
それでも前を向きつづけなくちゃいかん。

人生、楽しまなくっちゃ。
夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。
脚を伸ばして、のんびりするのさ。
夕方がいちばんいい。わしはそう思う。
みんなにも尋ねてごらんよ。
夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ……

熟練した手で
ていねいに淹れられた
オールドビーンズの珈琲のように
かぐわしく、ほろ苦く、
余韻は甘く長くたゆたう。

これから、何回も何回も
お気に入りの珈琲店で
カズオ・イシグロに浸るだろう。
旅にも携えるだろう。
想像しただけで、
幸せすぎて体がふわっと軽くなる。

こんな贅沢を教えてくださった
イシグロさんに深謝。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.188
(5pt)

Mr.Stevensは日本の会社にたくさんいるのではないでしょうか。

最初に読んだのは25年程前でした。英国の懐古的世界が好きな私にはその格調の高さを楽しめましたが、正直、物語としては起伏に乏しく、読み終わるのが若干辛かった記憶があります。しかし、今回改めて読み直して、読み方が断然変わりました。仕事最優先で親の死に目にも会えず、社内恋愛などとんでもないと、ひたすら己の職責を果たすことのみに邁進する主人公Stevens。主人に取って替わろうなど考えたこともなく、お仕えする主人の判断に全幅の信頼を置きそれを疑うことなど微塵もなく、主人が成し遂げる成果を忠実に自己の職責を果たしきることによって己の誇りとして共有する。これって昭和時代の日本の会社員の姿じゃないの、日本の会社にはたくさんMr.Stevensがいるんじゃないの、と思います。しかしながら自分が疑いもしなかった勤める会社の大義やカリスマ経営者の経営方針に大きな欠陥があり、実は粉飾決算をしていたり、大きな事故を起こして社会に迷惑をかけたりして社会から指弾を受けたとしたら。挙句に会社は外資に乗っ取られたとしたら。人生も終焉に近づきこれまでの生きざまを振り返って一体自分の人生の意義をどのように総括しようか、残りの少ない人生をどのように気持ちを整理して踏み出そうか。Stevensもそんな気持ちなのではないでしょうか。これまでの自分の人生観が崩れるというよりか、自分の信じてきたものと、外の社会の評価が違い過ぎて戸惑いどうしてよいのか分からないといった気持ち。私も自分の会社員人生も最後に近づき、また、25年前は世界を制覇する勢いであった日本の経済力も今や黄昏つつある今、胸につまされる気持ちで読みました。深くしみじみとした読後感です。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.187
(5pt)

Mr.Stevensは日本の会社にたくさんいるのではないでしょうか。

最初に読んだのは25年程前でした。英国の懐古的世界が好きな私にはその格調の高さを楽しめましたが、正直、物語としては起伏に乏しく、読み終わるのが若干辛かった記憶があります。しかし、今回改めて読み直して、読み方が断然変わりました。仕事最優先で親の死に目にも会えず、社内恋愛などとんでもないと、ひたすら己の職責を果たすことのみに邁進する主人公Stevens。主人に取って替わろうなど考えたこともなく、お仕えする主人の判断に全幅の信頼を置きそれを疑うことなど微塵もなく、主人が成し遂げる成果を忠実に自己の職責を果たしきることによって己の誇りとして共有する。これって昭和時代の日本の会社員の姿じゃないの、日本の会社にはたくさんMr.Stevensがいるんじゃないの、と思います。しかしながら自分が疑いもしなかった勤める会社の大義やカリスマ経営者の経営方針に大きな欠陥があり、実は粉飾決算をしていたり、大きな事故を起こして社会に迷惑をかけたりして社会から指弾を受けたとしたら。挙句に会社は外資に乗っ取られたとしたら。人生も終焉に近づきこれまでの生きざまを振り返って一体自分の人生の意義をどのように総括しようか、残りの少ない人生をどのように気持ちを整理して踏み出そうか。Stevensもそんな気持ちなのではないでしょうか。これまでの自分の人生観が崩れるというよりか、自分の信じてきたものと、外の社会の評価が違い過ぎて戸惑いどうしてよいのか分からないといった気持ち。私も自分の会社員人生も最後に近づき、また、25年前は世界を制覇する勢いであった日本の経済力も今や黄昏つつある今、胸につまされる気持ちで読みました。深くしみじみとした読後感です。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.186
(5pt)

Mr.Stevensは日本の会社にたくさんいるのではないでしょうか。

最初に読んだのは25年程前でした。英国の懐古的世界が好きな私にはその格調の高さを楽しめましたが、正直、物語としては起伏に乏しく、読み終わるのが若干辛かった記憶があります。しかし、今回改めて読み直して、読み方が断然変わりました。仕事最優先で親の死に目にも会えず、社内恋愛などとんでもないと、ひたすら己の職責を果たすことのみに邁進する主人公Stevens。主人に取って替わろうなど考えたこともなく、お仕えする主人の判断に全幅の信頼を置きそれを疑うことなど微塵もなく、主人が成し遂げる成果を忠実に自己の職責を果たしきることによって己の誇りとして共有する。これって昭和時代の日本の会社員の姿じゃないの、日本の会社にはたくさんMr.Stevensがいるんじゃないの、と思います。しかしながら自分が疑いもしなかった勤める会社の大義やカリスマ経営者の経営方針に大きな欠陥があり、実は粉飾決算をしていたり、大きな事故を起こして社会に迷惑をかけたりして社会から指弾を受けたとしたら。挙句に会社は外資に乗っ取られたとしたら。人生も終焉に近づきこれまでの生きざまを振り返って一体自分の人生の意義をどのように総括しようか、残りの少ない人生をどのように気持ちを整理して踏み出そうか。Stevensもそんな気持ちなのではないでしょうか。これまでの自分の人生観が崩れるというよりか、自分の信じてきたものと、外の社会の評価が違い過ぎて戸惑いどうしてよいのか分からないといった気持ち。私も自分の会社員人生も最後に近づき、また、25年前は世界を制覇する勢いであった日本の経済力も今や黄昏つつある今、胸につまされる気持ちで読みました。深くしみじみとした読後感です。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.185
(4pt)

全体を通した英国っぽさが魅力

日本語訳が上手く、非常に読みやすい上に描写も丁寧。主人公の仕事への愚直な打ち込みかたには感心するが、人としての冷たさを感じざるを得ない。エンディングが思ったより淡白だったのも若干拍子抜け。が、全体を通した英国っぽさがなかなかいい。
ちょうど読んでいた時にノーベル賞受賞の知らせ。他の作品が軒並み在庫切れになって困惑。
原書でも是非読んでみたい。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.184
(4pt)

全体を通した英国っぽさが魅力

日本語訳が上手く、非常に読みやすい上に描写も丁寧。主人公の仕事への愚直な打ち込みかたには感心するが、人としての冷たさを感じざるを得ない。エンディングが思ったより淡白だったのも若干拍子抜け。が、全体を通した英国っぽさがなかなかいい。
ちょうど読んでいた時にノーベル賞受賞の知らせ。他の作品が軒並み在庫切れになって困惑。
原書でも是非読んでみたい。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.183
(4pt)

全体を通した英国っぽさが魅力

日本語訳が上手く、非常に読みやすい上に描写も丁寧。主人公の仕事への愚直な打ち込みかたには感心するが、人としての冷たさを感じざるを得ない。エンディングが思ったより淡白だったのも若干拍子抜け。が、全体を通した英国っぽさがなかなかいい。
ちょうど読んでいた時にノーベル賞受賞の知らせ。他の作品が軒並み在庫切れになって困惑。
原書でも是非読んでみたい。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.182
(5pt)

結婚しなかったからこそ、恋は永遠化したのでは

ストイックな主人公に不満を抱く人がいるかもしれない。
でも、私は彼らが結婚しなかったからこそ、彼らの互いを
思う気持ちは、永遠の恋へと昇華したのではないかと思われる。

それは私が輪廻転生を信じているからかもしれないが、
来世は夫婦になることを確信した。何度も何度も生まれ変わり、
時にはパートナー、時には夫婦となって、互いを尊敬し続けるのだろう。
こんな恋をしてみたいと思った。
そう思ったのは、私がそれを許されない立場にいるからだが。。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.181
(5pt)

結婚しなかったからこそ、恋は永遠化したのでは

ストイックな主人公に不満を抱く人がいるかもしれない。
でも、私は彼らが結婚しなかったからこそ、彼らの互いを
思う気持ちは、永遠の恋へと昇華したのではないかと思われる。

それは私が輪廻転生を信じているからかもしれないが、
来世は夫婦になることを確信した。何度も何度も生まれ変わり、
時にはパートナー、時には夫婦となって、互いを尊敬し続けるのだろう。
こんな恋をしてみたいと思った。
そう思ったのは、私がそれを許されない立場にいるからだが。。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.180
(5pt)

結婚しなかったからこそ、恋は永遠化したのでは

ストイックな主人公に不満を抱く人がいるかもしれない。
でも、私は彼らが結婚しなかったからこそ、彼らの互いを
思う気持ちは、永遠の恋へと昇華したのではないかと思われる。

それは私が輪廻転生を信じているからかもしれないが、
来世は夫婦になることを確信した。何度も何度も生まれ変わり、
時にはパートナー、時には夫婦となって、互いを尊敬し続けるのだろう。
こんな恋をしてみたいと思った。
そう思ったのは、私がそれを許されない立場にいるからだが。。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.179
(5pt)

人生の名残

著者がノーベル賞を受賞したので読み始めたという不純な動機だが、読み終えて感動している。私ももうすぐ五十半ばになる。主人公の老執事のように、人生の最後に人生に祝福を挙げられる生を全うしたいものだ。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.178
(4pt)

「執事」という職業・立場から映し出す英国のトラディッショナルなお話

イギリス,ダーリントンホールという館に長年仕えてきた執事のスティーブンス。
たまたま得られた休暇中に,国内旅行をしながら,「執事」として生きてきたこれまでを回想し,「執事」とはなにか,英国のトラディッショナルな文化とは何か,その主要な要素である「品格」とはなにかについて,1人称で思いを語り描く物語。

現在の主人であるファラディ(アメリカ人)と旧主人であるダーリントン(イギリス人)との対比をはじめ,第2次大戦におけるイギリスとナチスドイツ,また大戦後の主要な会合で議論された内容(イギリスの立場とフランスの立場),そこに登場する人物(ヨーロッパ人とアメリカ人),旅先で出会うさまざまな人々とのかかわりなどなどを通じて,執事という伝統的な職業を媒介して「英国の品格」を描き出そうとしているように感じられました。

執事による語りという特性上,非常に淡々と,落ち着いたテンポで物語が進みます。
読み始めは,少し退屈さを感じると思われますが,ひとつひとつの回想や語りが非常にじっくりと深みがあるので,読んでいくうちに本作の味わいをしっかり感じとることができると思います。
中盤からは,旅先でのトラブルや過去の失敗等の回想などがでてきて,一気に話に入りこめました。

まとめて読書する時間がとれるときに,ゆっくりと読みたい一冊です。
良作でした。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.177
(5pt)

人生の名残

著者がノーベル賞を受賞したので読み始めたという不純な動機だが、読み終えて感動している。私ももうすぐ五十半ばになる。主人公の老執事のように、人生の最後に人生に祝福を挙げられる生を全うしたいものだ。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.176
(4pt)

「執事」という職業・立場から映し出す英国のトラディッショナルなお話

イギリス,ダーリントンホールという館に長年仕えてきた執事のスティーブンス。
たまたま得られた休暇中に,国内旅行をしながら,「執事」として生きてきたこれまでを回想し,「執事」とはなにか,英国のトラディッショナルな文化とは何か,その主要な要素である「品格」とはなにかについて,1人称で思いを語り描く物語。

現在の主人であるファラディ(アメリカ人)と旧主人であるダーリントン(イギリス人)との対比をはじめ,第2次大戦におけるイギリスとナチスドイツ,また大戦後の主要な会合で議論された内容(イギリスの立場とフランスの立場),そこに登場する人物(ヨーロッパ人とアメリカ人),旅先で出会うさまざまな人々とのかかわりなどなどを通じて,執事という伝統的な職業を媒介して「英国の品格」を描き出そうとしているように感じられました。

執事による語りという特性上,非常に淡々と,落ち着いたテンポで物語が進みます。
読み始めは,少し退屈さを感じると思われますが,ひとつひとつの回想や語りが非常にじっくりと深みがあるので,読んでいくうちに本作の味わいをしっかり感じとることができると思います。
中盤からは,旅先でのトラブルや過去の失敗等の回想などがでてきて,一気に話に入りこめました。

まとめて読書する時間がとれるときに,ゆっくりと読みたい一冊です。
良作でした。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638
No.175
(5pt)

人生の名残

著者がノーベル賞を受賞したので読み始めたという不純な動機だが、読み終えて感動している。私ももうすぐ五十半ばになる。主人公の老執事のように、人生の最後に人生に祝福を挙げられる生を全うしたいものだ。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.174
(4pt)

「執事」という職業・立場から映し出す英国のトラディッショナルなお話

イギリス,ダーリントンホールという館に長年仕えてきた執事のスティーブンス。
たまたま得られた休暇中に,国内旅行をしながら,「執事」として生きてきたこれまでを回想し,「執事」とはなにか,英国のトラディッショナルな文化とは何か,その主要な要素である「品格」とはなにかについて,1人称で思いを語り描く物語。

現在の主人であるファラディ(アメリカ人)と旧主人であるダーリントン(イギリス人)との対比をはじめ,第2次大戦におけるイギリスとナチスドイツ,また大戦後の主要な会合で議論された内容(イギリスの立場とフランスの立場),そこに登場する人物(ヨーロッパ人とアメリカ人),旅先で出会うさまざまな人々とのかかわりなどなどを通じて,執事という伝統的な職業を媒介して「英国の品格」を描き出そうとしているように感じられました。

執事による語りという特性上,非常に淡々と,落ち着いたテンポで物語が進みます。
読み始めは,少し退屈さを感じると思われますが,ひとつひとつの回想や語りが非常にじっくりと深みがあるので,読んでいくうちに本作の味わいをしっかり感じとることができると思います。
中盤からは,旅先でのトラブルや過去の失敗等の回想などがでてきて,一気に話に入りこめました。

まとめて読書する時間がとれるときに,ゆっくりと読みたい一冊です。
良作でした。
日の名残り Amazon書評・レビュー: 日の名残りより
4120019470
No.173
(5pt)

ダウントンアビーのシーンが重なり止まらない

ノーベル賞を取得後ミーハー読み。本屋でどっさり平積みされており思わず手にしました。
読み始めると何とダウントンアビーの小説版。執事が旅をする話しかと思ったらちゃんとカントリーハウス内での生活も事細かに書かれているではありませんか。更に紀行文的要素もあり、英国の美しい風景が描かれ、執事の控えめな、気高い口調な語り口と言い、じわーっと来る読後感です。
他の本も読んでみよう。
日の名残り (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (ハヤカワepi文庫)より
4151200037
No.172
(5pt)

ダウントンアビーのシーンが重なり止まらない

ノーベル賞を取得後ミーハー読み。本屋でどっさり平積みされており思わず手にしました。
読み始めると何とダウントンアビーの小説版。執事が旅をする話しかと思ったらちゃんとカントリーハウス内での生活も事細かに書かれているではありませんか。更に紀行文的要素もあり、英国の美しい風景が描かれ、執事の控えめな、気高い口調な語り口と言い、じわーっと来る読後感です。
他の本も読んでみよう。
日の名残り (中公文庫) Amazon書評・レビュー: 日の名残り (中公文庫)より
4122020638