上弦の月を喰べる獅子

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評判

上弦の月を喰べる獅子の評価:

4.00/5点 レビュー 39件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全47件 41〜47 3/3ページ
No.7
(4pt)

本当に逃げていないのか

下巻は一気に読まて貰った。舞台は蘇迷楼(スメール)、生物の進化を辿っていった先の人間世界である。さすがに人間世界の話は分かりやすい。大きな問いを畳んでいった先に二つの問いが残る。
双人としての主人公の一人の属性は今や隠す事無き宮沢賢治である。冒頭「銀河鉄道の夜」のサソリの話が出てくる。この物語は修羅の道をたどってきた賢治に決着を付けさせるという一面を持つ。夢枕獏は最後の問いを逃げない事をこの物語を書くときの条件にしたと言っている。なるほど問いには逃げなかった。しかしせっかく「とし子」を登場させたのにあの扱いはどうなのだ。私には「逃げた」ように感じた。
「正しい問いのなかには、すでに答が含まれている」という言葉には私は全面的に「肯」という。しかし、この物語は正しく問うているのだろうか。私には問うていないように思えたのだが、それは私の中に「答」がないからなのだろうか。
こういう物語があってもいいと思う。しかし私にはせっかく賢治に姦淫と(生物を殺すという意味での)殺生を犯さして更には再びとし子に逢わせるという体験をさせたにもかかわらず、いっこうに決着が付いていないように思えた。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.6
(3pt)

わからん

したり顔でわかったふりはいくらでもできるが、この作品はっきり言ってわかりません。んでも読みきっちゃった。
なんだろ?不思議
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.5
(3pt)

下巻を読むまで評価は控えさせてもらいます

日本SF大賞を獲ったという本書ではあるが、SFの意味を単なるサイエンスフィクションと捉えていると、途中でこの本を投げ出すだろうと思う。
かって「世界で一番美しい物語」という科学の概説書を読んだとき、私は「宇宙の始まりや未来の話、あるいは生物発生の秘密の話を聞けば聞くほど、哲学的なことを考えてしまうのはなぜだろう」という感想を持った。そういう感想を推し進めるとこういう作品が出来上がるのだろう。この作品は優れて「SF哲学」とでもいうべき本なのである。
この作品の主人公の「前身」として「肺を病む岩手の詩人」が出てくる。名前はついに明らかにはしてないがどう考えても「宮沢賢治」である。何しろ彼の詩や文章がほとんどそのまま引用されているのだから。ただ唯一違うのはこの詩人が「螺旋」に興味を持っているという設定である。その賢治に現代の「修羅」みたいな男をもう一人の「前身」として結びつける。そうすると、どういうことがおきるかというと、かって賢治が生前には出来なかった「殺生」「姦淫」などをこの主人公は行うことになる。その上で「自分は何者か」「人は幸せになれるのか」という「問い」を尋ねていくのである。私にはものすごい「冒険」に思える。まだ下巻は読んではいないが、いいかげんな「答」なら賢治ファンの私としては許すことが出来ない本になるだろうと思う。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.4
(3pt)

下巻を読むまで評価は控えさせてもらいます

日本SF大賞を獲ったという本書ではあるが、SFの意味を単なるサイエンスフィクションと捉えていると、途中でこの本を投げ出すだろうと思う。
かって「世界で一番美しい物語」という科学の概説書を読んだとき、私は「宇宙の始まりや未来の話、あるいは生物発生の秘密の話を聞けば聞くほど、哲学的なことを考えてしまうのはなぜだろう」という感想を持った。そういう感想を推し進めるとこういう作品が出来上がるのだろう。この作品は優れて「SF哲学」とでもいうべき本なのである。
この作品の主人公の「前身」として「肺を病む岩手の詩人」が出てくる。名前はついに明らかにはしてないがどう考えても「宮沢賢治」である。何しろ彼の詩や文章がほとんどそのまま引用されているのだから。ただ唯一違うのはこの詩人が「螺旋」に興味を持っているという設定である。その賢治に現代の「修羅」みたいな男をもう一人の「前身」として結びつける。そうすると、どういうことがおきるかというと、かって賢治が生前には出来なかった「殺生」「姦淫」などをこの主人公は行うことになる。その上で「自分は何者か」「人は幸せになれるのか」という「問い」を尋ねていくのである。私にはものすごい「冒険」に思える。まだ下巻は読んではいないが、いいかげんな「答」なら賢治ファンの私としては許すことが出来ない本になるだろうと思う。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.3
(5pt)

人は、幸せになれます。

タイトル以上、言うことはほとんどありませんが、少しだけ書きます。
アシュヴィンは、---胃にしこりを持つ螺旋収集家と肺を患ったイーハトーブの詩人の、二人の魂を持つ双人は、二つの問いを出すという獅子宮にまでたどり着く。
「問いは答であり、第一の問いと第二の問いは同じ答であり、しかし第一の問いの答と第二の問いの答は異なる答である」と。
アシュヴィン(縁)はカルマ(業)-「修羅であり、因果であるもの」を連れ、獅子宮に足を踏み入れる。問いは何か?そして答は?
参考文献に、宮沢賢治が信仰していた法華経について、岩波文庫の「法華経」(上)(中)(下)がいいと思います。他にも岩波文庫の「般若心経・金剛般若経」(字の大きいワイド版もあります)か、講談社学術文庫の!「般若心経」が、原典を変にいじらないでいいんじゃないかと思います。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.2
(5pt)

人は幸せになれるのですか・・・?

密林でアメリカ兵に遭遇し、現地の男の子と女の子が討たれる瞬間を写真におさめようとして米兵に撃たれ、海馬に石片を残したままになった写真家が高層ビルの「螺旋」階段に吸い込まれ、岩手の詩人は北上高地の斜面に巨大なオーム貝の化石の「螺旋」に飲み込まれた。
彼らは一人でありながら二人、二人でありながら一人の、混沌の中で二人分の修羅を持つ人間となって、見知らぬ世界に海から上がってくるところから物語が始まる。「縁(えん)であり、業(ごう)」である「アシュヴィン」という名の人間として。
アシュヴィンははるか上を、須弥山を目指す。仏教的な世界観でこの物語は進行していく。色は空であり、空は色であると。問いの中に答はあると。
陰陽師などから夢枕獏を知った人には、夢枕獏!にこのような一面があったとは、と驚くでしょう。獏自身、書き上げるのに10年かかったと言っている。それだけの本です。
うまくレビューが書けなくて申し訳ありません。
アシュヴィンの修羅は昇華するのか?人は幸せになれるのか?
まだ、下巻があります。消化するのが大変な本ですが、続けて下巻を読んで下さい。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.1
(5pt)

もの凄い小説です

何でこんな小説が書けるんでしょうね・・・ 文章によって編まれた曼陀羅とでもいうのでしょうか? 「悟り」とは?「仏」とは?「人」とは? といったことを一度でも考えたことのある人は必読です。 もちろんそれ以外の人にもおすすめします。(単純に小説として読んでも,もちろん面白いので)
上弦の月を喰べる獅子 Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子より
4152034076