上弦の月を喰べる獅子

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評判

上弦の月を喰べる獅子の評価:

4.00/5点 レビュー 39件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 21〜40 2/3ページ
No.27
(5pt)

タイトルかっこいい

あるサイトで紹介されていて、上弦の月を喰べる獅子 というかっこいいタイトルに惹かれて購入しました。タイトル通り内容も実に複雑、幻想、美麗、混沌といったような具合です。SFというジャンルになっているようですが、こてこてのサイエンティフィックな感じは無く、でも舞台がフィクションではあるという感じで、少なくともレーザー光線が飛び交う戦場をビームサーベルで乗り越えるというような作品ではありません。
勝手なイメージですが本に限ってはレビュー次第で買うかどうかを決定的に左右されるという人はなかなかいないと思いますし、書くべきことが思いつかないので(自分への言い訳ですが、おそらくそれを自在に表現できる人は全く同じ作品を書くことができる人であり、たぶんそういう人はいないでしょう)レビューはこんなもんにしますが、自分としては非常に豊かな読書の時間になったと感じているにもかかわらず不当なまでに評価を下げられているために、より多くのレビューが参考として役立つべき上巻のページではなく、この下巻側のページにレビューを付けておきたく思います。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.26
(5pt)

神がかりのような壮大な作品

三島草平は大学紛争で学内が荒れまくった時代、実は過激派メンバーだった恋人を闘争で亡くした。そのトラウマをひきずって戦場カメラマンになった彼は末期の胃がんを患っている。脳の海馬には戦場で爆撃にあった際に入り込んでしまった石片が残っていて、そのせいか時々幻覚のようなものを見る。そしてその幻覚はいつも螺旋の形を取っているのだった。ある日、仕事でとあるビルに出かけた彼は、あるはずのない螺旋階段をそこに見る。その螺旋は宇宙かと見まがうようなはるか上空まで伸びていた。彼は呼ばれるようにその螺旋を上って行ったのだが・・・。

ひと昔さかのぼった時代のある東北の冬、農業指導者でもある詩人は(明らかに宮沢賢治を暗示している)二荒山の奥の斜面に巨大な螺旋を見る。それは直径5メートルもある巨大なオウム貝の化石だった。過酷な厳寒に悩まされ、思うように農業の収穫は上がらずひんぱんに飢餓に直面する日々、しかも彼は最近、最愛の妹を亡くしていた。彼自身も結核をかかえていた詩人は、導かれるようにその貝の螺旋の中に入っていった・・・。

海岸で目をさました男は、自分が完全に記憶を失っているのに気がついた。おぼろげに過去のものらしい記憶がよみがえるが、何のことかわからない。彼は年老いた両親と兄、妹の4人家族に拾われ、アシュヴィンという名前をもらって妹シェラの婿のようになる。その世界では、海から続々と魚が上陸し、渦巻き状の螺旋虫が生息する世界だった。海岸の上方には気の遠くなるような高く広大な大地が開けていて、海から来た生物はすべて上を目指して上がっていくようである。家族に「上には何があるのか?」ときいても両親には曖昧にされ、兄、妹は知らないと言うばかり。ある日、妹を取られたと嫉妬に狂った兄ダモンは両親を惨殺し、彼にも迫ってくる。「上に行こう。上には別世界がある。」と彼は妻となった妹と手を取りあってどんどん上へ上へと登り出すのだが・・・。

アシュヴィンの話を中心として、他の時空の2つの話が時々織り込まれて進みます。まずその世界観に圧倒されました。この現代の地球とは異次元に、またははるかな別宇宙に存在しているかのような世界の描写が実在感を持って迫ってきます。他のレビューアさんが書いておられたのを読んで、この小説がSF大賞受賞作だと知りましたが、SFというよりは、幻想小説、哲学的宗教的文学作品といった方が近いような・・。著者は宮沢賢治の作品をはじめとして、遺伝子学、多彩な仏典やリグ・ヴェーダ、ウパニシャッドをはじめとしたインド哲学、インド神話をかなり読み込んでおられるのだと思います。あとがきで著者は「これは天についての物語である」と書かれています。また、「これは進化の物語である」とも、「数式を使わずに、言葉、表現、言い回しによって宇宙を語ることはできないのだろうか」とも。登場人物たちの姿や人生を借りていますが、描こうとされたのは真理や宇宙なるものだったのではないでしょうか。

ストーリーの間には、禅問答のような難解な哲学的理論が展開され、このあたりで投げ出してしまう人も少なくないかもしれません。自分は作品の持つ迫力に当てられて、1日で一気読みしてしまいました。著者自身が述べておられるように「物語の方が書き手に降りてきた」と。どうしてこのように壮大な話が書けるのだろうか、稀に見る素晴らしい作品だと思います。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.25
(5pt)

神がかりのような壮大な作品

三島草平は大学紛争で学内が荒れまくった時代、実は過激派メンバーだった恋人を闘争で亡くした。そのトラウマをひきずって戦場カメラマンになった彼は末期の胃がんを患っている。脳の海馬には戦場で爆撃にあった際に入り込んでしまった石片が残っていて、そのせいか時々幻覚のようなものを見る。そしてその幻覚はいつも螺旋の形を取っているのだった。ある日、仕事でとあるビルに出かけた彼は、あるはずのない螺旋階段をそこに見る。その螺旋は宇宙かと見まがうようなはるか上空まで伸びていた。彼は呼ばれるようにその螺旋を上って行ったのだが・・・。

ひと昔さかのぼった時代のある東北の冬、農業指導者でもある詩人は(明らかに宮沢賢治を暗示している)二荒山の奥の斜面に巨大な螺旋を見る。それは直径5メートルもある巨大なオウム貝の化石だった。過酷な厳寒に悩まされ、思うように農業の収穫は上がらずひんぱんに飢餓に直面する日々、しかも彼は最近、最愛の妹を亡くしていた。彼自身も結核をかかえていた詩人は、導かれるようにその貝の螺旋の中に入っていった・・・。

海岸で目をさました男は、自分が完全に記憶を失っているのに気がついた。おぼろげに過去のものらしい記憶がよみがえるが、何のことかわからない。彼は年老いた両親と兄、妹の4人家族に拾われ、アシュヴィンという名前をもらって妹シェラの婿のようになる。その世界では、海から続々と魚が上陸し、渦巻き状の螺旋虫が生息する世界だった。海岸の上方には気の遠くなるような高く広大な大地が開けていて、海から来た生物はすべて上を目指して上がっていくようである。家族に「上には何があるのか?」ときいても両親には曖昧にされ、兄、妹は知らないと言うばかり。ある日、妹を取られたと嫉妬に狂った兄ダモンは両親を惨殺し、彼にも迫ってくる。「上に行こう。上には別世界がある。」と彼は妻となった妹と手を取りあってどんどん上へ上へと登り出すのだが・・・。

アシュヴィンの話を中心として、他の時空の2つの話が時々織り込まれて進みます。まずその世界観に圧倒されました。この現代の地球とは異次元に、またははるかな別宇宙に存在しているかのような世界の描写が実在感を持って迫ってきます。他のレビューアさんが書いておられたのを読んで、この小説がSF大賞受賞作だと知りましたが、SFというよりは、幻想小説、哲学的宗教的文学作品といった方が近いような・・。著者は宮沢賢治の作品をはじめとして、遺伝子学、多彩な仏典やリグ・ヴェーダ、ウパニシャッドをはじめとしたインド哲学、インド神話をかなり読み込んでおられるのだと思います。あとがきで著者は「これは天についての物語である」と書かれています。また、「これは進化の物語である」とも、「数式を使わずに、言葉、表現、言い回しによって宇宙を語ることはできないのだろうか」とも。登場人物たちの姿や人生を借りていますが、描こうとされたのは真理や宇宙なるものだったのではないでしょうか。

ストーリーの間には、禅問答のような難解な哲学的理論が展開され、このあたりで投げ出してしまう人も少なくないかもしれません。自分は作品の持つ迫力に当てられて、1日で一気読みしてしまいました。著者自身が述べておられるように「物語の方が書き手に降りてきた」と。どうしてこのように壮大な話が書けるのだろうか、稀に見る素晴らしい作品だと思います。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.24
(5pt)

正直手に入らないものと

けっこー古いのは知りつつ、ある知人の贈答に一冊購入しました。

内容は読んでいただかないとなんともですが(苦笑

夢枕獏の中でも自分が最も好きな一冊でもあります。
上弦の月を喰べる獅子 Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子より
4152034076
No.23
(1pt)

全く面白くない

レビューに大げさのことがかいていありますが、全く面白くありませんでした。
何が言いたいのかよくわからず、全くひきこまれません。
読む続けるのが苦痛でした。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.22
(1pt)

全く面白くない!

らせんがどうのこうのと言ってるが訳がわからない。
半分ぐらい頑張って読んだが、あまりのつまらなさにびっくりして読むの辞めました。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.21
(1pt)

最高につまらない。

何が言いたいのかわかない。頑張って半分まで読みましたが、あまりのつまらなさに読むのを辞めました。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.20
(1pt)

面白くありません。

ぐいぐい物語にひきこまれる。読みやすい。これらのコメントにびっくりです。
全く物語にひきこまれrない。何が言いたいのかわからず、読むのが苦痛。
そういう本です。
上弦の月を喰べる獅子 下 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-6) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 下 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-6)より
4150310270
No.19
(3pt)

螺旋

仏教をベースにした世界観。伝奇バイオレンスの面影もありつつ、手塚治虫のブッダよりも夢枕獏独特の世界に引き込む。夢の中の世界のような独特の世界に引き込まれて行く。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.18
(3pt)

螺旋

仏教をベースにした世界観。伝奇バイオレンスの面影もありつつ、手塚治虫のブッダよりも夢枕獏独特の世界に引き込む。夢の中の世界のような独特の世界に引き込まれて行く。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.17
(5pt)

壮大で繊細

ある種、ユングの言う人類共通の無意識に降りてゆくような作品だ。
 螺旋という世界観で、インド思想と宮沢賢治の詩を混在させかつ統率し、それを根源的な神話世界として一種の冒険のような形にもしてまとめている。
 厚めの作品だが、文章は簡明なものなのでわりとすらすらと読み進められる。
 SF小説ということになっているが、この作品の無意識への没入と分析はかなり純文学的な香りを漂わせており、強い作品と言えそうだ。
 ヘッセの「シッダールタ」を最近読んだので、理解の助けとなった。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.16
(5pt)

壮大で繊細

ある種、ユングの言う人類共通の無意識に降りてゆくような作品だ。
 螺旋という世界観で、インド思想と宮沢賢治の詩を混在させかつ統率し、それを根源的な神話世界として一種の冒険のような形にもしてまとめている。
 厚めの作品だが、文章は簡明なものなのでわりとすらすらと読み進められる。
 SF小説ということになっているが、この作品の無意識への没入と分析はかなり純文学的な香りを漂わせており、強い作品と言えそうだ。
 ヘッセの「シッダールタ」を最近読んだので、理解の助けとなった。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.15
(5pt)

ようやくこの作品を読むことができました

1986年から88年まで早川書房の「SFマガジン」に連載され、翌年、単行本化、その年度の日本SF大賞を受賞した作品。当時から存在は知っていたが読めなかったこの作品をようやく読むことができた。

当時、すでに著者の本は、『魔獣狩り』や『餓狼伝』は読んでいたはずなので、この本も読んでいておかしくなかったんだけど、やはり私の中では伝奇バイオレンス作家の著者というイメージが強くて、それらの作品とガラリと変わったこの作品は馴染めなかったのかもしれない。

今回、はじめて読んだが、全くそういう違和感はなく、むしろ今の夢枕獏氏の多才さを示すような作品となっている。まだ上巻なので、これからの展開は分からないけれど、「螺旋」をキーワードに、螺旋収集家のカメラマンと宮沢賢治の二人を主人公に異世界をさまようというストーリーにあっという間に引きこまれていく。

業、縁といった仏教的な世界観、宇宙観を題材にして、どのように話をまとめていくのか、下巻の展開がとても楽しみだ。
上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-5)より
4150310262
No.14
(5pt)

難しかったけど、心が揺さぶられる作品でした

この長い物語をあっという間に読み終えてしまったが、あまりのことに読み終えた後、言葉が出ない。やはり、名作と言われるだけはある。著者が言わんとしていたことをどこまで理解できているか分からないけど...

とにかく、このぐいぐいと物語に引き込んでいく力はスゴイ。まさにストーリーテラーとしての著者の力量が溢れている作品だと思う。
随所に挟まれる仏教問答的なところも、理解に及ばないところもたくさんあるが、この作品の大きな魅力になっていて、それがまさに螺旋のように、この結末につながっていく。著者のあとがきにもあるように、物語自体の構成が螺旋構造になっているのだ。

うーん、言葉には言い表せないけれど、この物語を読んだことは私にとっても何か大きな出来事だった気がする。この物語と出会えたことに感謝する。

また、この難解な物語の読解の助けとして、野阿梓氏の評論と巽孝之氏の解説も合わせて読むべきだろう。日本SF史におけるこの作品の位置づけが分かる気がする。
上弦の月を喰べる獅子 下 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-6) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子 下 (ハヤカワ文庫 JA ユ 1-6)より
4150310270
No.13
(3pt)

結構俗っぽい

夢枕獏なんでやっぱり、セックス、暴力、血、近親姦などの描写は多いです。
タイトルやテーマは、仏教、世界のことわり、宮沢賢治を書いているつもり
だと思うんですが、品が無く途中で嫌になることもあります。
そもそも、登場人物が美女である必要があるんでしょうか?
でも読みやすいですし、800ページを感じさせない文章構成はさすがで、
軽い気持ちで読めると思います。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.12
(3pt)

バイオレンス宗教SF

夢枕獏なんでやっぱり、セックス、暴力、血、近親姦などの描写は多いです。
タイトルやテーマは、仏教、世界のことわり、宮沢賢治を書いているつもり
だと思うんですが、品が無く途中で嫌になることもあります。
そもそも、登場人物が美女である必要があるんでしょうか?
でも読みやすいですし、800ページを感じさせない文章構成はさすがで、
軽い気持ちで読めると思います。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021
No.11
(5pt)

夢枕獏に神が降りたとしか思えない

もう10年位前に図書館でハードカバー版に出会い、かなりの厚さだったにもかかわらず徹夜で読みきってしまいました。
最近たまたま文庫本を見かけ再び読んでみたけれどやはりすばらしい。
どういう作品なのか説明をするのは非常に難しいのですが、読むと不思議な気分になります。神秘的というか。
インド仏教的な感じもするのですが、宗教チックでもなく、理系の自分にもすんなりと受け入れられる宇宙感といいますか・・・。

こんなものすごい作品を書ける夢枕獏という作家はほかの作品もすごいに違いない、と思い夢枕さんのほかの本もかなり読みましたが、物語の厚さというか格がまったく違うのです。ほかの作品のファンの方には申し訳ないですが、本当に同一人物が書いたとは思えない。
何か神が降りて夢枕さんに書かせたとしか思えないほど他の作品を超越したものがあります。
ご本人もあとがきで書かれていますけれど。

結局文庫本ではもの足らず、愛蔵用にハードカバーも買うほど個人的には年をとっても何度も手にとって読むだろうというほど好きな作品ですが、決して人には勧めません。
好きすぎて否定されるのが恐ろしいのです。刹那的な文学や、逆に純文学過ぎるものを好まれる方には受け入れられないかもしれないです。
けれどこの作品は読み手を選んでいい。むしろ分かる人だけ分かってくれるだけでいい。
そう思います。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.10
(5pt)

出逢えた悦び・・・「縁」か?「業」か?

「座右の銘」となった一冊。
「これは 天 についての物語である」
・・・これは著者の あとがき から の抜粋である。
確かに 「科学」 「宇宙」 「仏」 を 活字にし、
更にそれに成功した稀な作品であると思う。
これは只の “ SF ” じゃない。
そして只の “ 文学 ” でもない。
これまで、〔夢枕獏〕を倦厭してきた人達にもぜひ読んでもらいたい。
私はこの著者の著作はこの作品が初めての出逢いだったし
実は“伝奇バイオレンス”と呼ばれてるモノは読んでない。
どちらかと言うと〔宮沢賢治〕のファンである。
しかし、本を購入して家で表紙を捲るまで 賢治 が絡んでいるとは思わなかった。(凄い廻り合わせだ)
浸って欲しい 『 天 / sora 』 を
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.9
(5pt)

うなる

この本は、一度読むのを辞めようと思った。なんともいえない気持ち悪さがあるからだ。
読んだこともない本だが、体のどこかに残っている記憶というか、
海への憧れ、母への想いというか、そんな感じが、この本の中に、あるような感じがした。
 著者が目的とした、数式を使わずして、宇宙を表現する、ということは、達成していると思う。
上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)より
415030503X
No.8
(4pt)

テーマ

本書は読みやすい。スラスラ読める。
内容は、仏教、宮沢賢治、螺旋、生命、進化が、主なテーマ。
科学が仏教に近付きつつある、と言うのは、どこかで読んだ。
それを、なんとなくこの本でかんじた。
抽象的、幻想的な内容で、何が起きてもおかしくない状況が続くので、
少し恐怖も感じつつ読んだ。
上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 上弦の月を喰べる獅子〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)より
4150305021