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パラドックス13
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パラドックス13の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 61~71 4/4ページ
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なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。 自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。 しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。 次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。 | ||||
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なんの予備知識もなく読み始めたが、さすがに東野作品だけあって読み手の気をそらさない構成と文章力にすぐさま引き込まれた。 自分を残して周りの人間達が突然消滅してしまう、というストーリーじたいは従来の映画・小説にもあった。この作品では「P−13現象」というブラックホールによるパラドックスを設定していたが正直あまり理解できなかったしそこは重要でもないだろう。なんとか合流した数名の残存者たちが次々と襲ってくる脅威と戦い、協力して生き抜いていく。その過程である者は命を落とし、ある者は諦観にとらわれ、ある者は最後まで希望を捨てない。そんな極限状態での人間模様の縮図が見所だ。 しかし、読んでいて何となく人物造型や展開がありきたりに感じるのも確かだ。カリスマ的なリーダーシップを発揮する誠哉、食べ物に執着する肥満体型の太一、ヤクザ者だが意外と知的な河瀬などは、無人島でのサバイバルを描いた某海外ドラマに似ているな、とつい笑ってしまった。 次々と巻き起こる緊急事態に「この小説は一体どう結末がつくのか」と読者が心配になった頃に突如明らかになる新事実。グループが二手に分かれ、新たな展開を見せるのかと思いきや大きな波に全員が巻き込まれていく。最後は無理やり終わらせたような印象が拭えないが、ラスト数行のかすかな明るさには少しだけ救われた。 | ||||
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この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。 パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。 首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。 ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。 とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。 | ||||
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この本に対する作者のコメントによれば、世界が変われば善悪が変わるという話だとのことでしたが、それよりも、どんな世界であっても死ではなく生きようとする意志が尊いのだ、というテーマのように感じました。 パラドックス13という現象が起きたとき、死んだ人たち(あるいは生死をさまよったと言ってもいいのかもしれない、この場合)が別な世界(東京)では逆に生きていて、他の人間が一人残らず消えているわけです。生きている仲間を探してさまよい、出会った人たちでなんとか力を合わせて崩壊していないだろう首相官邸を目指そうとするけれど、何度も襲い来る地震や雨の中で、死んでいく者、死を選ぶ者、生きようとする者に別れます。首相官邸までの道のりで、彼らは自分たちなりに協力していくためのルールを作りますが、そこで今までの善悪の価値観が当てはまらない場合も出てくることを知ります。 ただ、善悪の価値観がおかしくなる例としては、もう戦争が究極だと思うので、この設定でそれを表現しようとするには無理がありますし、ストーリーも結末まで読むと、やはりそれよりは生きようとした者たち、生きていた者たちに恩恵があったように思います。 とはいえ、誰も居ない世界に取り残された数人の人間たちの人間模様も面白いし、結末が推測できるまでは、どうなるんだろう?とドキドキするので面白いですね。 | ||||
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デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。 | ||||
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デスノート、サバイバル、ドラゴンヘッド、漂流教室、等、有りモノで構築されているので、ひどくサラッと読めました。 倫理数学的?も河瀬が読者に分かりやす〜く、ザックリ教えて下さいましたし。 これは確に、大衆文学の鉄板作品、最高傑作ですね。 蛇足ですが、 太一が粉ミルクを欲望に負け食べてしまう所で、七杯も舐めやがった! 、何杯舐めたんだ! 舐めた舐めたを連呼… 全員が冷静に、行為に対する適切な表現をしてる事に違和感を感じるとともに、なぜか笑ってしまいました。 | ||||
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この人の作品に関しては、期待値が高い分必然的に評価がきつくなってしまうのだが・・・。 今回に関してはやはり、肩透かしをくらった感が大きかった。 帯の文句を読む限り久々に”ガチ理系”の内容かと想像され、気合を入れて読み始めたのだが。 蓋を開けてみればヒューマンドラマを軸にしたサバイバルストーリー。 正直、「え、これだけ?」と思ってしまった。 謎の「P-13現象」によって人々は一瞬にして姿を消し、やがて世界は崩壊を始める。 地震や異常気象が重なりもはや原型を留めていない東京の街で、 それでも生きていかねばならない現実とどう向き合っていくのか。 究極の事態で人間は何を考え、どう行動しようとするのか。 それを大きな大きなテーマにし、繰り広げられる人間模様をスパイスに一気に「読ませる」力はさすが。 決して感情に流さることのない東野圭吾の作風は健在。 しかし大筋は「絶望からの脱出」の繰り返しで、言葉は悪いが途中から飽きてしまった。 その中で「人間の究極の選択」という難題を投げかけてくる点は、一種の社会派と言えなくもないかもしれないが・・・ 二度読みたいというほどの面白さは感じなかった。 とにかく今作の一番のがっかりの点は、売り出し文句と内容にかなりのズレがあるところ。 「P-13現象」そのものは理系の匂いもするのだが、 あくまでその現象から生まれたルールも常識もない世界で善悪を問い詰めながら生き延びる人々の葛藤を描いた作品。 それを理解したうえでは、「こういう東野圭吾もありか」という作品だとは思う。 いずれにせよ、次回昨に期待したい。 | ||||
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この人の作品に関しては、期待値が高い分必然的に評価がきつくなってしまうのだが・・・。 今回に関してはやはり、肩透かしをくらった感が大きかった。 帯の文句を読む限り久々に”ガチ理系”の内容かと想像され、気合を入れて読み始めたのだが。 蓋を開けてみればヒューマンドラマを軸にしたサバイバルストーリー。 正直、「え、これだけ?」と思ってしまった。 謎の「P-13現象」によって人々は一瞬にして姿を消し、やがて世界は崩壊を始める。 地震や異常気象が重なりもはや原型を留めていない東京の街で、 それでも生きていかねばならない現実とどう向き合っていくのか。 究極の事態で人間は何を考え、どう行動しようとするのか。 それを大きな大きなテーマにし、繰り広げられる人間模様をスパイスに一気に「読ませる」力はさすが。 決して感情に流さることのない東野圭吾の作風は健在。 しかし大筋は「絶望からの脱出」の繰り返しで、言葉は悪いが途中から飽きてしまった。 その中で「人間の究極の選択」という難題を投げかけてくる点は、一種の社会派と言えなくもないかもしれないが・・・ 二度読みたいというほどの面白さは感じなかった。 とにかく今作の一番のがっかりの点は、売り出し文句と内容にかなりのズレがあるところ。 「P-13現象」そのものは理系の匂いもするのだが、 あくまでその現象から生まれたルールも常識もない世界で善悪を問い詰めながら生き延びる人々の葛藤を描いた作品。 それを理解したうえでは、「こういう東野圭吾もありか」という作品だとは思う。 いずれにせよ、次回昨に期待したい。 | ||||
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東野圭吾の小説を久々に読みました。 パラドックス13の影響で他の人間(生き物全て)が消えてしまい、 たった13人の生存者で協力し合いながら生き抜いていく物語。 個性豊かな13人の登場人物が良い味を出していた。 ただ中盤、地震や火事、洪水による災害脱出小説になっていて この部分が少し退屈であり、パターン化された展開でちょっと残念でした。 終盤の必死に生き残ろうとする人間と絶望した人間のやり取りは読んでいて面白かった。 誠哉の人類補完計画(イブ発言)は、この状況でそういうこと言ったら そりゃ協調性もなくなるだろう。 パラドックス13の重大な事実を意外な人物が発見する。 その理由がSF好きという一言で片付ける展開、 どんだけSF好きなのだろうかとツッコミを入れたくなる。 それだけSFが好きならもっと別の仕事に就けたのでは? 読んで後悔はしないが、それほど大きな衝撃もなかった。 | ||||
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P-13現象により、人々は一瞬にして忽然と姿を消す。 繰り返される大地震と異常気象も相まって、人間の文明は完全に壊滅する。 混沌に満ちた廃墟でサバイバルを強いられるわずかな生存者達。 既存の価値観が一切通用しなくなった世界で、 次々に迫りくる絶望的な現実と、次々に迫られる究極の選択。 極限的な状況の中で、合理と感情の葛藤が描かれたパニックストーリー。 崩壊していく世界の中で芽生えていく恐怖や不安。 エゴや欲望で自分を見失う者、絶望や悲しみに打ちひしがれる者。 それでも必死に生き抜くための卓越した合理性。 さらにそれを超越するような生存者達の絆。 合理性を軸にしながら感情というスパイスで人間模様を描いていくところは さすが東野圭吾!という感じで面白く読み進められる。 ただ、展開が速い割に同じような展開が多く、意外性もあまり感じられなかったため、 動的なパニックストーリーの割には、静的な印象を受けた。 P-13現象の数学的・物理的説明も、特に目新しさは感じられず、 数学や物理のファンにとっては物足りない感じがすると思う。 帯の煽りから期待した内容と実際の小説の内容にもかなりの食い違いがあった。 数学的などという言葉は不適当だろう。 期待が大きかった分、肩すかし感は否めない。 単純にパニックサバイバルストーリーとして楽しめばいいと思う。 | ||||
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P-13現象により、人々は一瞬にして忽然と姿を消す。 繰り返される大地震と異常気象も相まって、人間の文明は完全に壊滅する。 混沌に満ちた廃墟でサバイバルを強いられるわずかな生存者達。 既存の価値観が一切通用しなくなった世界で、 次々に迫りくる絶望的な現実と、次々に迫られる究極の選択。 極限的な状況の中で、合理と感情の葛藤が描かれたパニックストーリー。 崩壊していく世界の中で芽生えていく恐怖や不安。 エゴや欲望で自分を見失う者、絶望や悲しみに打ちひしがれる者。 それでも必死に生き抜くための卓越した合理性。 さらにそれを超越するような生存者達の絆。 合理性を軸にしながら感情というスパイスで人間模様を描いていくところは さすが東野圭吾!という感じで面白く読み進められる。 ただ、展開が速い割に同じような展開が多く、意外性もあまり感じられなかったため、 動的なパニックストーリーの割には、静的な印象を受けた。 P-13現象の数学的・物理的説明も、特に目新しさは感じられず、 数学や物理のファンにとっては物足りない感じがすると思う。 帯の煽りから期待した内容と実際の小説の内容にもかなりの食い違いがあった。 数学的などという言葉は不適当だろう。 期待が大きかった分、肩すかし感は否めない。 単純にパニックサバイバルストーリーとして楽しめばいいと思う。 | ||||
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