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CHEAP TRIBE
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CHEAP TRIBEの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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本作品は、1957年、1969年、1974年、1985年、1995年の5章からなる連作短編集で、その時々の世相を切り取ったかたちでストーリーは進む。とはいえ、時代の大きなうねりに乗っかっているわけではなく、それを横目で見ながら、こんなこともありましたっけという程度の切り取り方である。 主人公の沼田永吉は、醜悪な容貌に、歪んだ性格、飽くことを知らない情欲の持ち主である。 炭鉱のタコ部屋で生まれ育ち、生死の境をさまよう過酷な状況を辛くも生き抜いた永吉。第1章から陰惨極まる描写にうんざりさせられるばかりである。 笑えない。 ひたすらヒトの暗い部分を目の前に開陳されるだけだ。笑いがないから、どうにも疲れてしまう。 第2章は学生運動、第3章はノストラダムスの大予言と超能力ブーム、第4章は青少年向けの訓練施設を取り上げ、永吉がどのような人生を送っていくのかがつづられる。第5章ではなんとも痛ましい末路をたどるわけだが、永吉の捻じ曲がった精神構造に辟易してしまった分、快哉を叫んでしまった。 戸梶圭太さんの作品に慣れていないゆえに、笑えるところを探しながら読んでしまった。結局、不快なまま終わってしまうのだが、そもそも、読み方を間違えたのか。ピカレスク・ロマンと考えれば良かったのかな。 | ||||
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