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宿命
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宿命の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全100件 61~80 4/5ページ
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タイトルにひかれて本を購入しました。しかし、想像していた以上におもしろく大満足の本でした。東野圭吾さんのすごさは推理小説家と言うよりも、心理のおもしろさにあるのではないでしょうか?人間の心の内を表現するのがとても上手な作家だと思います。『白夜行』『秘密』等に負けない独特のおもしろさを感じました。ラスト云々よりも全体的に色々な心理を感じさせてくれる本です。 | ||||
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東野圭吾の作品は、講談社文庫として全部で25作品刊行されているが、それらのなかで最も読まれているのがこの『宿命』だろう。「宿命」とは、「前世から定まっており、人間の力では避けることも変えることもできない運命」だ。本書のストーリーもまさにこの言葉に完全に合致する内容である。「序章」と「終章」を除く全6章の意味深な言葉に盛り込まれた作者の意図を味わいながら、本書を読み進めるのがよいだろう。 本書においても殺人事件は生じるが、その事件の解明に関する詳細は、多くの読者にとって「二の次」だったのではないか。巻末の「解説」にある作者自身の見解が示しているように、本書の主眼はそこにはない。主人公を含む二人の男に課された「宿命」の意味とは何であるのかということに、われわれは必然的に集中する。その当時に作者が関心のあった「脳」という題材や社会派的な要素も随所に登場し、初期作品としてもかなりの自信作であったに違いない。「終章」は、繰り返し読み返したくなる名シーンだ。そこで明らかになる衝撃的いや「究極の意外性」に、一瞬ではあるが、時間が止まったような感覚を抱く。それゆえ、ラストを先に読んでは絶対にいけない。きちんとそれまでの歴史的経緯を知ったうえでのラストなのだから。 主人公(の二人)は、医学部進学を断念し父親と同じ警察官の道を進んだ和倉勇作と大企業の御曹司で、勇作が諦めた医学部に進学した瓜生晃彦である。同じ高校にいた彼らだが、ここから先の進路は決定的に違った。とはいえ、先の「宿命」という言葉にあるように、「糸」はずっとそれ以前から、つまり彼らが生まれる前から絡まっていた。晃彦の父親が他界する時に、彼が残した最期の「晃彦、申し訳ない、よろしく頼む」という言葉の真の意味とは何かを念頭に置き、作者の世界に足を踏み入れよう。読了後、不意に考えるかもしれない。自分にも「宿命」があるのか、と。 | ||||
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東野圭吾は題名に読者へのヒントを与えているのだと思う。そして逆にそれによって読者を目くらませているのではないか。この題名も主人公ともう一人の宿命のライバルを巡る争いとして最後まで読者を思わせて最後にどんでんがえしの大技。今回も2日間本から手を離さずに読み楽しませてもらいました。この作品もおすすめです。 | ||||
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この作品は私が読んだ東野作品の第一作目でした。 ミステリーを読み始めたばかりなのですが、そろそろ東野さんにも挑戦してみようと思い書店へ。「『秘密』『白夜行』そして『幻夜』につながる…」と帯に書かれていれば、読まないわけにはいかないでしょう!と思って読みはじめました。 第一章を読み終えた時点で、「これは純粋な犯人を探すミステリーなのかな?」とふと思いましたが読んでみると全然違いましたw タイトルである宿命の名の通り、主人公の警察官勇作と、容疑者であり旧知のライバルであった晃彦を中心としたドラマが展開され、最後にはいくつも張られた伏線がピーンとつながり、スッキリ!とても練りこまれた作品だと感じました! ただ、読んでいて思ったのは、登場人物がやたら多いことと、昔の事件と今の事件がコロコロと前後すること、あとこの作品がもう20年近く前の話であることから若干の読みにくさはありました… ただ本当にラストに向けて上手く作られているのでそこまで読みにくくはなかったです♪ 伏線の張り方と、犯人探し以外のトリックの仕掛け方。次の東野作品への期待を大きく膨らませてくれる作品でした!! | ||||
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面白かったけど、結末の後、もう少し話を長引かせて欲しかった感じです。 あそこで結末はちょっと物足りない感じがしました。 | ||||
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はじめて読んだ東野圭吾氏の作品です。 結構、テンポもよくサクサクと読めました。 小学生から高校までの同級生である殺人事件で再会する和倉と瓜生。 そして、和倉の初恋の相手が瓜生の妻に・・・ なんという、運命、そして隠された「電脳」とは!? 最後に解き明かされる「宿命」とは・・・ | ||||
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東野さん独特の緻密さはこの小説でも見られるし面白いのですが、 『白夜行』のように全ての物事が作り上げられているのではなく 「偶然」を「宿命」と言わなければならないところがあったのが残念です。 | ||||
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ネタばれになるといけないので詳しく書きませんが、ラストに全てが凝縮されています。 ラストまでへの、複線で次々と明らかになり、最後に謎が解ける・・・・。 最後に何か。もやもやした感じが残らず、すっきりと読み終えることができました。 | ||||
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運命の糸に引き寄せられるように警察官である主人公・和倉勇作と殺人事件の容疑者で医者の宿敵・瓜生和晃は対峙する。そして勇作の元恋人は和晃の妻となっていた。まさに「宿命」を感じさせるストーリーである。 なんといってもあらゆる疑問、謎が物語の中盤からきれいにつながっていく時の心地よさは他のミステリー小説にはない爽快感があった。ストーリーの題材は殺人事件。この事件の解決だけを見ても、テンポがよく、伏線は張ってあるものも読者に犯人は誰かと考えさせるもので、他のミステリー小説と比べても面白い。 しかしこれだけで終わらないのが東野作品である。 ラストは「宿命」の意味が明かされる。事件よりもこっちのほうが気になり、ページをめくる手がとまらない。ラストを読んだときの驚きは非常に大きく、ここまで主人公に感情移入できていたのかと気づかされた。 星4つなのは、「宿命」の意味が気になりすぎて、読み終わったときに殺人事件の結末の印象が非常に薄くなってしまったこと。(著者の狙いはこれかもしれないが。)そして、せっかくのラストが少し強引過ぎる設定だったこと。ちょっとベタベタかなと思った。 この点は気になるといってもこの作品の欠点となるほどではないので、ぜひ読んでみることをおすすめする。 | ||||
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あるとき、殺人現場に出くわしたときに、運命的に再会することになる。一方は、殺人の容疑者として、他方は警察官として再会することになる。また、その容疑者の妻は、警察官の元恋人だったということで、いろんなところで、運命の糸があるんだなといった感じでしょうか。帯に書かれている、「ラストを先に読まないでください」は大げさすぎるかもしれない。それでも、序章から順に読み薦めてみると、ラストの良さが徐々に染み渡るかもしれない。犯人探しよりも、宿命という題名にこめられた意味を理解するのがいい読み方のような気がする。 「重要なのは、自分にはどういう宿命が与えられているかだ」という言葉がすごく気になるわけだが、瓜生晃彦は、いままで父の代からやってきた人間の感情をコントロールするという人体実験の被害者を守るという宿命を与えられたのだろう。その宿命を果たすためには、いろいろと犠牲を払ったのかもしれない。晃彦の人生は、宿命を果たすことのみによって生きることになる。そういうことになると、2度目に読むときは、出だしの晃彦の印象もがらっと変わってしまうな。全てを卓越しているような印象を改めて持つことになるだろう。 | ||||
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この作品を読んでいるときに気になったのはタイトルである「宿命」の意味です。 読み始めてしばらくは和倉勇作と瓜生和晃の不思議な因縁のことだと思っていましたが、「宿命」の意味はそんなに単純なものではないことがラストに行くに従って明かされていきます。そして、「宿命」の本当の意味を知ったときは驚きました。 本作品と同じような作品で読んだのは、「変身」「分身」などです。とても面白い作品ですので、本作品を読んで気に入った人はこちらも読んでみることをお勧めします。また、「変身」「分身」などをを読んで気に入った人には本作品を読んでみることをお勧めします。 | ||||
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何を持って「宿命」というのか、最後の謎解きが鮮やかである。 殺人事件解明の下りは、珍しい凶器、意外な犯人やアリバイ崩しと、さすがミステリ小説家という感じだ。ここに主人公たちの幼少時代からの因果関係や、なぞの病院の記憶などを絡めて、いくつもの伏線が張られている。これらが謎解きに至ってすべて綺麗に結びついて、かつ解けていく様は、読者として読んでいて爽快感すらある。著者にもパズルを組み上げる達成感があるのではないかと思える作品だ。 | ||||
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宿命のライバル二人が警察官とその容疑者という立場で事件にかかわっていく。殺人事件の犯人探しは、肩透かしを食らったような物足りなさを感じるのですが、彼らの出生、過去の秘密、そちらのテーマのほうが興味深いもので、ページを繰る手がとまりませんでした。 人類の野望のために生まれた悲劇、事件の鍵を握る「レンガ病院」の不気味な雰囲気、読み出したら途中では止められないこと請け合いです。 | ||||
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現代脳医学がどこまで進歩しているかについては諸説あるだろうが、 「宿命」で行われた手術は過去に大きな問題を提起したロボトミー手術を参考にしているようだ。 さてこの本、幼いころからのライバルとしていた相手と再び対峙する時、それは殺人の容疑者と刑事と言う立場だった・・・。 最初に読んだ時は、彼らの関係が結局は「宿命」だったのかと思えたが、 和倉は医大受験の日に父が死に受験を諦め警察官になる。 瓜生は父の行っていた手術の尻拭いをする使命を受ける。 和倉の元彼女が今では瓜生と結婚している・・・ 二度目に読むと瓜生と和倉の生きてきた過程がまさに「宿命」だったのだ。 東野圭吾の作品はラストが切なくなる作品に秀作が多いと思う。 その手法としては割と綺麗な導入を作っておいて、そこに重要なポイントが含まれている。 そして話を進めていくうちにそのポイントが浮き彫りにされていき、その後は一気に話が展開する。 それゆえ読み初めを蔑ろにしないことが深く味わうコツ。 ラストで二人の心が通じた様に感じたのは私の希望的読み方だろうか。 | ||||
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傑作。 冒頭の展開のダルさなどは、いまの作者の水準からすると落ちるが、全体としては傑作。 現代医術のタブーに題材をとった作品で、『宿命』『分身』『変身』はそれぞれ読むに値する作品。 このなかではやや落ちる出来ではあるが、終盤以降の展開にはワクワクさせられる。 まさに日本が誇るページターナー。 ただし、ラスト1行で感動、というコピーは鵜呑みにしないほうがいい。 そのほうが楽しめるし、がっかりしない。 そこまでの過程で、充分楽しめる。 | ||||
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この本は一つの殺人事件を刑事が暴くといういわゆるミステリー小説の王道的なストーリだけで終わらせず、その後本のタイトルにおける宿命の謎解きも用意されている。 登場人物の関係が緻密に設定してある分終章における宿命の紐解きは思わずうなされた。もちろん殺人事件自体の謎解きもそうは簡単に分からないよう書かれている為、それ自体も楽しめる。 普通のミステリー小説の一枚上をいくミステリー小説であると思いました。 | ||||
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ライバルであったふたり。刑事と容疑者という間柄で、ふたたび合間見えるとき、子供の頃の事件、真相が暴かれる、そんな感じのキャッチの作品か。 ミステリにかぶせ、さらに下にミステリではない真の真相をかぶせている、ある種実験的な作品。これまた完成度が高く、暇つぶしのミステリにしてはもってこいである。 | ||||
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読み進めると、すんなり勇作に感情移入できてしまうあたり、さすが東野先生という感じ。 小学校からのライバルとの対比と幼少時代の数々のナゾ・・・。成長して思わぬところで邂逅するというストーリには、べたながら引き込まれてしまう。 自らが警官となって殺人事件を捜査していくが、隠された過去のナゾが次第に明らかになり、ラストでスパーク!といった感じ。ただし全体に緊迫感があまり感じられなかった気がするのと、この物語でもやはり主人公が最後には可哀相な感じで、happy endでも良かったのでは?と思う。 | ||||
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東野氏の作品は、いくつかのカテゴリーに分けることができ、この作品は、白夜行、幻夜とおなじカテゴリーに入れることができると思うが、これらと比べるとミステリーの要素が強い作品である。作品中でおこる殺人事件の他に、もう一つのミステリーを二重に仕掛けているところが、作者らしく、また、うまいところだと思う。また、このほかに「家族」というテーマもうまく取り込んでおり、完成度の高いエンターテイメント作品だと思う。 一方で、私の場合、白夜行、幻夜を読んだ後でこの作品に接したのであるが、読書中に、言葉にはうまく表せないのであるが、何か物足りなさを感じることがあった。この作品の初出が1990年であることを考えると、作者が(元々完成度が高いが)成長していると言うことなのかもしれない。 | ||||
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東野氏の本で私が初めて読んだのがこの本です。学生時代からお互いに何か特別なモノを感じていた二人。交わることなく学生時代を終えるが、運命的に出会ってしまいます。主人公の前に、元恋人の夫としてそいつは現れます。妙な違和感を持ち続けた者同士。その二人が中心のストーリーです。実際、こんなことが自分に起こったらびびります。やはりオチは大好きで、ファンになりました。 | ||||
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