メリーゴーランド

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評判

メリーゴーランドの評価:

4.23/5点 レビュー 57件。 B ランク

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平均点4.23pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全110件 81〜100 5/6ページ
No.30
(5pt)

メリーゴーランド

 大赤字の駒谷アテネ村の再建を任された平凡な市役所勤めの公務員の奮闘記です。組織の力と戦いながらゴールデンウィークのイベントを大盛況に終わらせるることができ、さあこれから・・・というときに、思わぬ結末が待っています。 当然ここでは書きませんが・・・
 この作品はサラリーマンの人に読んでもらいたいです。 仕事のストレスを一時ではありますが、忘れさせてくれます。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.29
(5pt)

メリーゴーランド

 大赤字の駒谷アテネ村の再建を任された平凡な市役所勤めの公務員の奮闘記です。組織の力と戦いながらゴールデンウィークのイベントを大盛況に終わらせるることができ、さあこれから・・・というときに、思わぬ結末が待っています。 当然ここでは書きませんが・・・
 この作品はサラリーマンの人に読んでもらいたいです。 仕事のストレスを一時ではありますが、忘れさせてくれます。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.28
(4pt)

山場の後にストンと落とす。そこから来るホロリ感。

電機メーカを辞めて故郷にUターンした35歳の主人公・啓一。平凡な市役所勤務の日々に訪れた転機は,赤字テーマパークの再建プロジェクト。随所にあふれるお馬鹿な会話,個性豊かな登場人物。山あいの地方都市を舞台に描く,作者得意のプロモーション物語です。
前例主義のお役所仕事。波風さえ立てなければ平穏無事に暮らせるけれど,それを放っておけるか,おけないか。上に立つのは得意じゃない啓一だけど,周囲に背中を押されつつ,彼の中に眠っていたものが,呼び覚まされていきます。「カン!」となるゴングのように。
ベタとはいえ,クライマックスではマーケティングの好例を披露。これで大団円!と思いきや,残ページが結構ある。そこには,もうひとつの物語。結果的にこの部分が,ラストシーンの切なさ,荻原作品特有のホロリ感を出しています。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.27
(4pt)

山場の後にストンと落とす。そこから来るホロリ感。

電機メーカを辞めて故郷にUターンした35歳の主人公・啓一。平凡な市役所勤務の日々に訪れた転機は,赤字テーマパークの再建プロジェクト。随所にあふれるお馬鹿な会話,個性豊かな登場人物。山あいの地方都市を舞台に描く,作者得意のプロモーション物語です。
前例主義のお役所仕事。波風さえ立てなければ平穏無事に暮らせるけれど,それを放っておけるか,おけないか。上に立つのは得意じゃない啓一だけど,周囲に背中を押されつつ,彼の中に眠っていたものが,呼び覚まされていきます。「カン!」となるゴングのように。
ベタとはいえ,クライマックスではマーケティングの好例を披露。これで大団円!と思いきや,残ページが結構ある。そこには,もうひとつの物語。結果的にこの部分が,ラストシーンの切なさ,荻原作品特有のホロリ感を出しています。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.26
(4pt)

ああ、不思議

なんでしょうね、この作者の小説は。やっぱり面白い。でも、なんだか切ない。ん?切ない、ん?空しい?ちょっと違うかな〜。でも悔しい、かな?読んでいて、面白いけど、フラストレーションが溜まるんです。ああ、なんで思い通りにならないかなぁ!と。小説なんだから、大どんでん返しとやらを使って、主人公がかっこよく逆転ホームランを打つ爽快さが欲しくなる。終わりが近くなるに連れて、そろそろ啖呵きってギャフンと言わせるんじゃないか、そろそろスッキリさせてくれるんじゃないか、と期待して読み進める。なのに最後までもやもやが消えない。消化不良で終わってしまう。ああ!終わっちゃった、と。でも、面白かったと思ってるんですよね〜。不思議。消化不良なのに軽くなってるんですよね。スッと息が抜けるというか、スッと風が通るというか、「ま、こんなもんでしょ」とフッ笑えるというか。なんだか柔らかい気持ちになれます。社会で働いている方にご一読をお薦めします。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.25
(4pt)

面白いけど

文章も軽やかで、読みやすく面白い。つぶれてゆく地方のテーマパークの様子が、きっと実際そうなんだろうなあと、リアルに伝わってくる。ただ、天下りしてもろくに働きもしないで、エラそうにだけしていて経費の無駄もものともしない連中の様子はともかく、ふつうに、仕事している一般の公務員はそんなにゆるゆるした仕事はしてないと思う。中に入らないとわからないたいへんさを知らずに、外から見たイメージだけで、公務員を語ってはいないか?まじめに働いている公務員が読んだら、きっと怒るだろう、と思うところもあった。
でも、小説としては、とても面白かった。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.24
(4pt)

ああ、不思議

なんでしょうね、この作者の小説は。やっぱり面白い。でも、なんだか切ない。ん?切ない、ん?空しい?ちょっと違うかな〜。でも悔しい、かな?読んでいて、面白いけど、フラストレーションが溜まるんです。ああ、なんで思い通りにならないかなぁ!と。小説なんだから、大どんでん返しとやらを使って、主人公がかっこよく逆転ホームランを打つ爽快さが欲しくなる。終わりが近くなるに連れて、そろそろ啖呵きってギャフンと言わせるんじゃないか、そろそろスッキリさせてくれるんじゃないか、と期待して読み進める。なのに最後までもやもやが消えない。消化不良で終わってしまう。ああ!終わっちゃった、と。でも、面白かったと思ってるんですよね〜。不思議。消化不良なのに軽くなってるんですよね。スッと息が抜けるというか、スッと風が通るというか、「ま、こんなもんでしょ」とフッ笑えるというか。なんだか柔らかい気持ちになれます。社会で働いている方にご一読をお薦めします。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.23
(4pt)

面白いけど

文章も軽やかで、読みやすく面白い。つぶれてゆく地方のテーマパークの様子が、きっと実際そうなんだろうなあと、リアルに伝わってくる。ただ、天下りしてもろくに働きもしないで、エラそうにだけしていて経費の無駄もものともしない連中の様子はともかく、ふつうに、仕事している一般の公務員はそんなにゆるゆるした仕事はしてないと思う。中に入らないとわからないたいへんさを知らずに、外から見たイメージだけで、公務員を語ってはいないか?まじめに働いている公務員が読んだら、きっと怒るだろう、と思うところもあった。
でも、小説としては、とても面白かった。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.22
(5pt)

すべての働く人にエール!

なんといっても脇役たちがみんな光ってる。主人公の部下の柳井くんはお洒落系スーツに身を包んだ、やる気あるんだかないんだか分からないイマ風の若者。徳永さんはほとんどしゃべらず幽霊みたいなのになぜか存在感ある女性(でもその正体は…!)。上司は仕事もしてないうちからプレッシャーで胃潰瘍になる憎めない人。学生時代に参加していた劇団の座長・来宮は、今なお放浪癖ある芸術肌の演出家。劇団仲間の咲太郎さんは料理上手なオカマさん。イベント制作会社のプランナーはこだわりの強いオタク青年。気の荒い大工見習いのシンジと、暴走族仲間たち。主人公がやっとこさかき集めたユニークな面々が、さびれた遊園地を立て直すって物語。不毛な会議にたとえ疲れても、手足を動かし汗を流して働くことは、なんて楽しいんだろう! 公務員も会社員も、すべての働く人に元気を与えてくれる。働くことの苦しさも悲しみも喜びも知っている大人のための、エンターテイメント小説ですね。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.21
(5pt)

すべての働く人にエール!

なんといっても脇役たちがみんな光ってる。主人公の部下の柳井くんはお洒落系スーツに身を包んだ、やる気あるんだかないんだか分からないイマ風の若者。徳永さんはほとんどしゃべらず幽霊みたいなのになぜか存在感ある女性(でもその正体は…!)。上司は仕事もしてないうちからプレッシャーで胃潰瘍になる憎めない人。学生時代に参加していた劇団の座長・来宮は、今なお放浪癖ある芸術肌の演出家。劇団仲間の咲太郎さんは料理上手なオカマさん。イベント制作会社のプランナーはこだわりの強いオタク青年。気の荒い大工見習いのシンジと、暴走族仲間たち。主人公がやっとこさかき集めたユニークな面々が、さびれた遊園地を立て直すって物語。不毛な会議にたとえ疲れても、手足を動かし汗を流して働くことは、なんて楽しいんだろう! 公務員も会社員も、すべての働く人に元気を与えてくれる。働くことの苦しさも悲しみも喜びも知っている大人のための、エンターテイメント小説ですね。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.20
(4pt)

日々闘うみんなの公務員

東京での急がしすぎる生活に嫌気が差し、故郷に「でもどり」した地方公務員が、
売れないテーマパークを再生していき、上司達と戦う、熱い物語。
読み終わった感想は・・・おもしろいっ!!の一言。読めば読むほどはまっていくこの深さ。
まさに荻原ワールド。
好きなシーンは頭の中で「カン」とゴングを鳴らすところ。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.19
(4pt)

日々闘うみんなの公務員

東京での急がしすぎる生活に嫌気が差し、故郷に「でもどり」した地方公務員が、
売れないテーマパークを再生していき、上司達と戦う、熱い物語。
読み終わった感想は・・・おもしろいっ!!の一言。読めば読むほどはまっていくこの深さ。
まさに荻原ワールド。
好きなシーンは頭の中で「カン」とゴングを鳴らすところ。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.18
(4pt)

トンデモ公務員をしっかり笑おう

田舎町の市役所勤めの脱サラ公務員が,
赤字の市営テーマパークの再建に。
天下り先と化したテーマパークは,
役人根性丸出し,事なかれ主義万歳の,
ジジイたちばかりの職場。
そんななか,父ちゃんは頑張る訳ですな。
荻原浩のお得意の作風です。
序盤はしっかり笑わせて,最後はしんみりと。
とにかく,役人根性丸出しの登場人物たちが,
「さすがりありえないでしょう。いや,ありえるかも」という絶妙な面白さ。
地方の公務員達を思いっきり皮肉ったうえで,
エールを送る作者の心が見え隠れします。
気持ちよく楽しめるエンタメ小説です。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.17
(4pt)

トンデモ公務員をしっかり笑おう

田舎町の市役所勤めの脱サラ公務員が,
赤字の市営テーマパークの再建に。
天下り先と化したテーマパークは,
役人根性丸出し,事なかれ主義万歳の,
ジジイたちばかりの職場。
そんななか,父ちゃんは頑張る訳ですな。
荻原浩のお得意の作風です。
序盤はしっかり笑わせて,最後はしんみりと。
とにかく,役人根性丸出しの登場人物たちが,
「さすがりありえないでしょう。いや,ありえるかも」という絶妙な面白さ。
地方の公務員達を思いっきり皮肉ったうえで,
エールを送る作者の心が見え隠れします。
気持ちよく楽しめるエンタメ小説です。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.16
(3pt)

お父はかっこ悪いけどかっこいい

小説の中に、演劇の話として〔豆男〕の話が出てくる。
稲が十分に育たない痩せた土地に豆を育てる男の話。
最後には助けた村人からも糾弾されて殺されてしまう男の話。
慣習から抜けられない村人へ向けた男のセリフがいい。
「千年先までそうしてろ」
権力にへつらうな。求めるな。
わが道を行けばいい。
それで死ぬことになるとしても
自分を裏切りながら生きるより、ずっとましだ。
などと思ってはみたが、長いものにはまかれろ。
寄らば大樹の陰。そんな意識が浸透している
私の頭は、ちょっとやそっとじゃ変わらない。
この言葉を捨てゼリフに使うようじゃ、意味がない。
そうしてろと突き放しながらも、考えるのだ
明日のために。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.15
(3pt)

お父はかっこ悪いけどかっこいい

小説の中に、演劇の話として〔豆男〕の話が出てくる。
稲が十分に育たない痩せた土地に豆を育てる男の話。
最後には助けた村人からも糾弾されて殺されてしまう男の話。
慣習から抜けられない村人へ向けた男のセリフがいい。
「千年先までそうしてろ」
権力にへつらうな。求めるな。
わが道を行けばいい。
それで死ぬことになるとしても
自分を裏切りながら生きるより、ずっとましだ。
などと思ってはみたが、長いものにはまかれろ。
寄らば大樹の陰。そんな意識が浸透している
私の頭は、ちょっとやそっとじゃ変わらない。
この言葉を捨てゼリフに使うようじゃ、意味がない。
そうしてろと突き放しながらも、考えるのだ
明日のために。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.14
(5pt)

憎めない彼らがモデルに

舞台となった地方都市と、そこで繰り広げられる出来事に、とても懐かしく感慨深く共感した読者は多かったのではないだろうか。
型にはまり切った世代、世界の人々、これも、かの地に、多くいた。そして、型にはまらず、ヤンキーだったり、アウトサイダーであったりするけれども、実は、真心があり、男気、女気があり、憎めない奴ら。彼らの姿を思い浮かべながら、胸を熱くしながら読んだ。
架空の都市であるというが、これは、自分が思い浮かべたあの町のことで、そして、そこでドロップ・アウトしかかったが、あるいは、ドロップアウトしたが、実は、いい仕事をした、事をなした彼らが、モデルになっているのではないかと、私もそんな胸の高鳴りを感じていた。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.13
(5pt)

憎めない彼らがモデルに

舞台となった地方都市と、そこで繰り広げられる出来事に、とても懐かしく感慨深く共感した読者は多かったのではないだろうか。
型にはまり切った世代、世界の人々、これも、かの地に、多くいた。そして、型にはまらず、ヤンキーだったり、アウトサイダーであったりするけれども、実は、真心があり、男気、女気があり、憎めない奴ら。彼らの姿を思い浮かべながら、胸を熱くしながら読んだ。
架空の都市であるというが、これは、自分が思い浮かべたあの町のことで、そして、そこでドロップ・アウトしかかったが、あるいは、ドロップアウトしたが、実は、いい仕事をした、事をなした彼らが、モデルになっているのではないかと、私もそんな胸の高鳴りを感じていた。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331
No.12
(4pt)

公務員て何なんだろう

本書は、著者のデビュー作『オロロ畑でつかまえて』とそれに続く『なかよし小鳩組』に連なる系譜の“父ちゃん奮闘”のユーモアとペーソスに満ちた小説である。
遠野啓一は民間企業を辞めて故郷にUターンし、中途採用された市役所公務員。年度替りの4月、彼は市が出資している第3セクターに出向を命じられた。そこは7年前の開園以来、閑古鳥が鳴く、超赤字のテーマパーク「アテネ村」を運営する会社だった。そしてその「リニューアル推進室」でゴールデンウィークの新規の集客増員企画を任されることになってしまう。
啓一は過去の人脈や民間企業時代のノウハウを駆使して、残業・休日出勤もいとわず仕事に精を出すのだが、そこは田舎のこととて、役所からの天下りの年寄り理事たちや起案書・報告・連絡・相談といった旧態依然としたお役所システムが彼の前に立ちはだかる。愛する妻や子供たちのため、“お父”の奮闘は続く。いつも頭に去来するのは、小学1年の息子、哲平が学校の作文、「お父さんの仕事について」で自分をどう書くだろうかということだ。
イベントは大成功、「アテネ村」は予想以上の集客を果たした。しかし、それはそれで理事たちの反感を買うのだ。唯一ほめてくれたのは市長だけで、啓一は「新生アテネ村準備室」の室長に抜擢されるのだが、そこにも市長の政治的な思惑があった・・・。
本書は全編に渡って荻原テイストあふれる、可笑しくて、やがて哀しき奮闘物語であるが、一方で地方の行政、公務員の世界・生態を痛烈に風刺した小説でもある。似たようなお話として織田裕二主演で映画化された『県庁の星』も頭に浮かんでくる、なんとなくほろ苦い“宮仕え小説”である。
メリーゴーランド Amazon書評・レビュー: メリーゴーランドより
4104689017
No.11
(4pt)

公務員て何なんだろう

本書は、著者のデビュー作『オロロ畑でつかまえて』とそれに続く『なかよし小鳩組』に連なる系譜の“父ちゃん奮闘”のユーモアとペーソスに満ちた小説である。
遠野啓一は民間企業を辞めて故郷にUターンし、中途採用された市役所公務員。年度替りの4月、彼は市が出資している第3セクターに出向を命じられた。そこは7年前の開園以来、閑古鳥が鳴く、超赤字のテーマパーク「アテネ村」を運営する会社だった。そしてその「リニューアル推進室」でゴールデンウィークの新規の集客増員企画を任されることになってしまう。
啓一は過去の人脈や民間企業時代のノウハウを駆使して、残業・休日出勤もいとわず仕事に精を出すのだが、そこは田舎のこととて、役所からの天下りの年寄り理事たちや起案書・報告・連絡・相談といった旧態依然としたお役所システムが彼の前に立ちはだかる。愛する妻や子供たちのため、“お父”の奮闘は続く。いつも頭に去来するのは、小学1年の息子、哲平が学校の作文、「お父さんの仕事について」で自分をどう書くだろうかということだ。
イベントは大成功、「アテネ村」は予想以上の集客を果たした。しかし、それはそれで理事たちの反感を買うのだ。唯一ほめてくれたのは市長だけで、啓一は「新生アテネ村準備室」の室長に抜擢されるのだが、そこにも市長の政治的な思惑があった・・・。
本書は全編に渡って荻原テイストあふれる、可笑しくて、やがて哀しき奮闘物語であるが、一方で地方の行政、公務員の世界・生態を痛烈に風刺した小説でもある。似たようなお話として織田裕二主演で映画化された『県庁の星』も頭に浮かんでくる、なんとなくほろ苦い“宮仕え小説”である。
メリーゴーランド (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: メリーゴーランド (新潮文庫)より
4101230331