三日間の幸福
評判
三日間の幸福の評価:
4.38/5点 レビュー 281件。 A ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21〜30 2/2ページ
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三日間の幸福の評価:
4.38/5点 レビュー 281件。 A ランク
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世界観や雰囲気は(前半までは)好みでしたが、ストーリーが全体的にご都合主義でがっかり。特に最後の落ちが最悪です。正直、こんな内容で手放しで喜べるのはせいぜい中学生あたりまでではないでしょうか。
また、地の文が少ないです。心理描写も不足がちな印象を受けました。日本語の使い方が不自然な文が所々に見受けられ、少し気になりました。
以下、ネタバレ含みます。
まず、街の人々の対応が温か過ぎます。前半までのシリアスな雰囲気は何処へやら。いわゆる、シンバシが感じていたような「ミヤギが存在しているような感覚」とやらのお陰でしょうか。まあ、ミヤギは対象者以外には見えないというファンタジックな設定がある程ですから、そこら辺もファンタジックな要素の一つとして妥協すべきなのでしょう…。
また、ミヤギの気持ちの変遷があまりにご都合主義です。親しくもない、仕事で仕方なく一緒にいるだけの男に襲われかけても何事もなかったかのようにすぐにケロッと元通り。自分の過去について赤裸々に語り始めます。そして後に「話を聞いてくれたあの日から喋りかけてもらえるのが嬉しくなって」などと発言します。せめてその日からってのだけはなしにしろよ、と思いますね。というか、他にミヤギが見てきた対象者は話を全く聞いてくれなかったのでしょうか…。ミヤギがクスノキに惚れたのってたまたまクスノキが同世代だったからだけなんじゃないのか…。結局、クスノキは恵まれてるんじゃないのか…。よく分かりません。そして、クスノキは「大変な仕事なんだな」じゃないですよ。「あんたに魅力を感じていなかったら、さっきのような行動には出ないさ」とか言ってしまう主人公、気持ち悪すぎます。性犯罪がしそうな発言です。それに対して「そうですか。それはどうも」と返すミヤギもおかしいです。冗談でもそんな言葉は返せないはずです。恐怖に打ち震えて逃げ出す場面でしょう。今までの経験で培ってきた強靭な精神のお陰というやつでしょうか。せめて、恐怖に耐えようと我慢するミヤギの姿を描写してほしかったです。こういう間違った(不足した)描写は、勘違い人間の増産に繋がりそうで恐いです。
それと、物語の落ちが最悪です。主人公がその時代で一番有名な画家になるだけの才能があった、というだけです。美術の教科書に載るような。全く馬鹿げています。現実離れし過ぎです。堕落した人間が、それこそミヤギが言っていたように余生を堅実にコツコツと努力して小さなことを成し遂げる、それで十分ではありませんか。そういうのが見たかったです。「人生の価値が30(万)円の屑」という設定を最後の最後に「(努力せずに)突然開花した才能」で「人生の価値が数億円のスーパースター」に改悪。そんなに現実は甘くありません。結局、クスノキも「恵まれた側」の人間だったようですね。本当に残念です。裏切られました。
少々蛇足的ですが、ミヤギの母は、寿命を買ったにも関わらず、それを時間で返済しきれなかったために、数億円の借金を作りましたが、結局最愛の夫に再会できずに死んでいったその寿命に、そこまでの価値があったのかが疑問ですね。
the pillowsの「Please Mr. Lostman」に出会えたのは良かったです。この小説を読まなければ、恐らく一生知り得ませんでした。そこには感謝ですね。