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ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫)

ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走の評価: 3.00/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

サクッと読めるパルプノワール

のっけから一人の少女の生い立ちを調べるインタビューが掲載される。引き込まれる導入部だ。少女=桐崎マヤのアウトロー的な活躍を描写しながら、物語は進行していく。それと同時にインタビューも進んでいく。一話につき一インタビューだ。
 作中での日本は荒廃している。諸外国=アフリカやブラジル、メキシコの様に暴力が支配する区域もあるほどだ。アウトローヒーローがいる『シティ・オブ・ゴッド』。そんな風に例えれば正しいだろうか。 
 その活躍は深町お家芸とも言える残虐な暴力と、テンポの良い展開で引っ張ってくれる。今のまま格差社会が進行し、お互いの手を取り合うことがないまま時代が進んでいけば、やがてこんな未来がやって来るぞ。そんなメッセージがこもっているのだろう。
 ラストのインタビューも黙示録的だ。ホラーとは違う、現実的な恐怖がある。確実にやってくる『今そこにある危機』とでも言うべきか。この作風には絶対的な信頼と好感が持てる。だが、大災害が起きた後、日本がこんな風に荒廃する事はあるだろうか。事実、無法地帯になっている箇所もあるかもしれない。もしそういった実話を参考にしているのならば、マヤのバックグラウンドをもう少し掘り下げてほしかった。彼女が過去と決別し、桐崎から切り裂きマヤとなって暴走するきっかけになった、ディープで、バイオレントなエピソードを読んでみたかった。パルプノワール的な本書に対して、そこまで求めるのは筆者のわがままだろうか。
ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走 (宝島社文庫)より
4800227704

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