(短編集)

幽談

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

幽談の評価:

4.37/5点 レビュー 19件。 C ランク

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平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 21〜40 2/3ページ
No.28
(5pt)

満足しています

商品がきれいでとてもよかったです。お店が売り切れだったので助かりました。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.27
(5pt)

投げ出された意味不明。

ポストから取り出してきた、読むつもりのないダイレクトメールをテーブルの上に投げ出すように、意味不明なものが無造作に投げ出される怖さ。怖さとはその意味が不明だからであり、意味が分かれば怖さなどなくなる。それゆえいわゆる霊能者とは、その「意味不明なもの」の由来を物語り、世界への秩序へと組み込むことを生業とする者である。意味が語られることで怖さは減衰し、代わって対処が現われる。ならば霊能者は訊かれて初めて答えるべきであり、訊かれてもいないのに自ら進んで語る者とは(そしてここで著名な霊能者や占い師の名前を任意に思い浮かべよ)自身の本来の佇まいを弁えない愚か者と言う他はない。
 柳田国男『遠野物語』とは、そうした「無造作な意味不明」に満ち満ちた怪談集として読むのが最も豊かな読みとなる。そして『遠野物語』の正当な継承者たり得るのが本書『幽談』だろう。ただ「聞き書き」という体裁を取る『遠野物語』とは異なり、「小説」である『幽談』の主人公は生産性無く思い煩い、勝算も無く突き詰めて考える。「無造作な意味不明」をきっかけとして生じた不毛な思考は何の解決ももたらさず、「意味不明」は最後まで意味不明なままである。そしてそれこそが正しい「怪談」のあり方なのだ。答えを求めてはならない。なぜならそれは日常へ回帰することに他ならないからである。他方で「思い煩わない主人公」を配したならば、それは巷に溢れる「実話」という名の「怪談」と何ら変わりはないわけで、そのあたりの絶妙な距離感が京極の巧さであるだろう。
 収録された八篇のうち「十万年」が最も秀逸で、哲学へのオリエンテーションとしての教材に使えそうなほどであるのだが、その一方で「こわいもの」の結末は同作者のとある作品と同じ形式なのは頂けない。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.26
(5pt)

投げ出された意味不明。

ポストから取り出してきた、読むつもりのないダイレクトメールをテーブルの上に投げ出すように、意味不明なものが無造作に投げ出される怖さ。怖さとはその意味が不明だからであり、意味が分かれば怖さなどなくなる。それゆえいわゆる霊能者とは、その「意味不明なもの」の由来を物語り、世界への秩序へと組み込むことを生業とする者である。意味が語られることで怖さは減衰し、代わって対処が現われる。ならば霊能者は訊かれて初めて答えるべきであり、訊かれてもいないのに自ら進んで語る者とは(そしてここで著名な霊能者や占い師の名前を任意に思い浮かべよ)自身の本来の佇まいを弁えない愚か者と言う他はない。
 柳田国男『遠野物語』とは、そうした「無造作な意味不明」に満ち満ちた怪談集として読むのが最も豊かな読みとなる。そして『遠野物語』の正当な継承者たり得るのが本書『幽談』だろう。ただ「聞き書き」という体裁を取る『遠野物語』とは異なり、「小説」である『幽談』の主人公は生産性無く思い煩い、勝算も無く突き詰めて考える。「無造作な意味不明」をきっかけとして生じた不毛な思考は何の解決ももたらさず、「意味不明」は最後まで意味不明なままである。そしてそれこそが正しい「怪談」のあり方なのだ。答えを求めてはならない。なぜならそれは日常へ回帰することに他ならないからである。他方で「思い煩わない主人公」を配したならば、それは巷に溢れる「実話」という名の「怪談」と何ら変わりはないわけで、そのあたりの絶妙な距離感が京極の巧さであるだろう。
 収録された八篇のうち「十万年」が最も秀逸で、哲学へのオリエンテーションとしての教材に使えそうなほどであるのだが、その一方で「こわいもの」の結末は同作者のとある作品と同じ形式なのは頂けない。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.25
(5pt)

投げ出された意味不明。

ポストから取り出してきた、読むつもりのないダイレクトメールをテーブルの上に投げ出すように、意味不明なものが無造作に投げ出される怖さ。怖さとはその意味が不明だからであり、意味が分かれば怖さなどなくなる。それゆえいわゆる霊能者とは、その「意味不明なもの」の由来を物語り、世界への秩序へと組み込むことを生業とする者である。意味が語られることで怖さは減衰し、代わって対処が現われる。ならば霊能者は訊かれて初めて答えるべきであり、訊かれてもいないのに自ら進んで語る者とは(そしてここで著名な霊能者や占い師の名前を任意に思い浮かべよ)自身の本来の佇まいを弁えない愚か者と言う他はない。
 柳田国男『遠野物語』とは、そうした「無造作な意味不明」に満ち満ちた怪談集として読むのが最も豊かな読みとなる。そして『遠野物語』の正当な継承者たり得るのが本書『幽談』だろう。ただ「聞き書き」という体裁を取る『遠野物語』とは異なり、「小説」である『幽談』の主人公は生産性無く思い煩い、勝算も無く突き詰めて考える。「無造作な意味不明」をきっかけとして生じた不毛な思考は何の解決ももたらさず、「意味不明」は最後まで意味不明なままである。そしてそれこそが正しい「怪談」のあり方なのだ。答えを求めてはならない。なぜならそれは日常へ回帰することに他ならないからである。他方で「思い煩わない主人公」を配したならば、それは巷に溢れる「実話」という名の「怪談」と何ら変わりはないわけで、そのあたりの絶妙な距離感が京極の巧さであるだろう。
 収録された八篇のうち「十万年」が最も秀逸で、哲学へのオリエンテーションとしての教材に使えそうなほどであるのだが、その一方で「こわいもの」の結末は同作者のとある作品と同じ形式なのは頂けない。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.24
(5pt)

トワイライトゾーン

全てを書かない終わり方
幽かに見えるがハッキリしない
怖いというよりまさにトワイライトゾーン

完全にハマりました
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.23
(5pt)

トワイライトゾーン

全てを書かない終わり方
幽かに見えるがハッキリしない
怖いというよりまさにトワイライトゾーン

完全にハマりました
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.22
(5pt)

トワイライトゾーン

全てを書かない終わり方
幽かに見えるがハッキリしない
怖いというよりまさにトワイライトゾーン

完全にハマりました
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.21
(5pt)

不気味

生理的に気持ち悪いのに、何故かページをめくる手が止まらない。怖いのは起きる現象もだけど、それを日常の一部に受け入れている人々の方も怖いです。何処かがおかしい、歪なのにそれがはっきりしないのが気持ち悪い。蟻走感と産毛が逆立つ感触を味わいたい人におすすめ。ここまで気持ち悪いのは逆にすごい。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.20
(5pt)

不気味

生理的に気持ち悪いのに、何故かページをめくる手が止まらない。怖いのは起きる現象もだけど、それを日常の一部に受け入れている人々の方も怖いです。何処かがおかしい、歪なのにそれがはっきりしないのが気持ち悪い。蟻走感と産毛が逆立つ感触を味わいたい人におすすめ。ここまで気持ち悪いのは逆にすごい。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.19
(5pt)

不気味

生理的に気持ち悪いのに、何故かページをめくる手が止まらない。怖いのは起きる現象もだけど、それを日常の一部に受け入れている人々の方も怖いです。何処かがおかしい、歪なのにそれがはっきりしないのが気持ち悪い。蟻走感と産毛が逆立つ感触を味わいたい人におすすめ。ここまで気持ち悪いのは逆にすごい。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.18
(5pt)

意欲作

私は京極夏彦氏が書く、こてこてのミステリー作品が大好きだ。
この短編集は一読すると薄く内容もないように感じるけれど、ミステリーの仕掛けやキャラクターといったもの外した、京極作品のエッセンスが凝縮されている短編集です。
まるで京極堂シリーズの関口巽がひとりで思い悩んでいるような話もあえば、荒唐無稽なフリークスが登場したりもする。
徐々に盛り上がってきたところでお預けをくらうような、むず痒くなるサジ加減が凄いと思った。
けっして純文学ではないけれど、とても文学的で考えさせられる話ばかり。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.17
(5pt)

意欲作

私は京極夏彦氏が書く、こてこてのミステリー作品が大好きだ。
この短編集は一読すると薄く内容もないように感じるけれど、ミステリーの仕掛けやキャラクターといったもの外した、京極作品のエッセンスが凝縮されている短編集です。
まるで京極堂シリーズの関口巽がひとりで思い悩んでいるような話もあえば、荒唐無稽なフリークスが登場したりもする。
徐々に盛り上がってきたところでお預けをくらうような、むず痒くなるサジ加減が凄いと思った。
けっして純文学ではないけれど、とても文学的で考えさせられる話ばかり。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.16
(5pt)

意欲作

私は京極夏彦氏が書く、こてこてのミステリー作品が大好きだ。
この短編集は一読すると薄く内容もないように感じるけれど、ミステリーの仕掛けやキャラクターといったもの外した、京極作品のエッセンスが凝縮されている短編集です。
まるで京極堂シリーズの関口巽がひとりで思い悩んでいるような話もあえば、荒唐無稽なフリークスが登場したりもする。
徐々に盛り上がってきたところでお預けをくらうような、むず痒くなるサジ加減が凄いと思った。
けっして純文学ではないけれど、とても文学的で考えさせられる話ばかり。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.15
(4pt)

怪談の新境地

京極氏が日常のさりげない"心の揺らぎ"を時の移ろいと共に枯淡と綴った短編集。

冒頭の二作の主人公はかつて所縁があった(かもしれない)場所へ一人旅をする。そこで、死別や離別を含む過去の回想と現在とが入り混じって語られるが、壊れたり死んだりしたのは相手ではなく、主人公自身かもしれないとの印象すら持たせる。過去のある事象との係りで語られるため、現在までに時間の経過があり、過去の事象の記憶や現在の自分の存在感の曖昧性が浮き彫りにされる。「今、こうして生きている自分は何者なのか ?」と言う根源的な恐怖である。「下の人」も、"下の人"はヒロインの別面とも考えられ、やはり人間の存在の揺らぎを感じさせる。「成人」は作者の常態とは真逆の創作過程を踏んだ実験的作品。「逃げよう」も小学生時代の記憶と現在との交錯を狙った作品。「十万年」は作者の怪談観を述べた論文風物語でありながら、シミジミとした哀感を残す秀作。「知らないこと」は兄妹の近所話が続く中、最後に人間の存在性を微塵に砕く本当に怖い話。「こわいもの」は"幽かな霊"と言う本作の題名に係る話で、作者の創作手法が窺えて興味深いと共に、掉尾を飾るに相応しい作品。

筆運びも相変わらず巧みである。各頁の最終行で必ず文を終らせる恒例の書式。「手首を拾う」で石の下から船虫を取出し、「八犬伝」中の妖女「船虫」を連想させ、主人公の妻の状態を暗示する手法。更に、7年前に手首を埋めたのは主人公ではないかと疑わせる妄想の連鎖...。8作の中には、これまでにない新しい作風のものも多いのに、各々違った方向から読む者の存在を揺るがす手腕は流石と言える。従来より幅広い手法で新しい怪談の道を切り開いた意欲作。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.14
(4pt)

怪談の新境地

京極氏が日常のさりげない"心の揺らぎ"を時の移ろいと共に枯淡と綴った短編集。

冒頭の二作の主人公はかつて所縁があった(かもしれない)場所へ一人旅をする。そこで、死別や離別を含む過去の回想と現在とが入り混じって語られるが、壊れたり死んだりしたのは相手ではなく、主人公自身かもしれないとの印象すら持たせる。過去のある事象との係りで語られるため、現在までに時間の経過があり、過去の事象の記憶や現在の自分の存在感の曖昧性が浮き彫りにされる。「今、こうして生きている自分は何者なのか ?」と言う根源的な恐怖である。「下の人」も、"下の人"はヒロインの別面とも考えられ、やはり人間の存在の揺らぎを感じさせる。「成人」は作者の常態とは真逆の創作過程を踏んだ実験的作品。「逃げよう」も小学生時代の記憶と現在との交錯を狙った作品。「十万年」は作者の怪談観を述べた論文風物語でありながら、シミジミとした哀感を残す秀作。「知らないこと」は兄妹の近所話が続く中、最後に人間の存在性を微塵に砕く本当に怖い話。「こわいもの」は"幽かな霊"と言う本作の題名に係る話で、作者の創作手法が窺えて興味深いと共に、掉尾を飾るに相応しい作品。

筆運びも相変わらず巧みである。各頁の最終行で必ず文を終らせる恒例の書式。「手首を拾う」で石の下から船虫を取出し、「八犬伝」中の妖女「船虫」を連想させ、主人公の妻の状態を暗示する手法。更に、7年前に手首を埋めたのは主人公ではないかと疑わせる妄想の連鎖...。8作の中には、これまでにない新しい作風のものも多いのに、各々違った方向から読む者の存在を揺るがす手腕は流石と言える。従来より幅広い手法で新しい怪談の道を切り開いた意欲作。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.13
(4pt)

怪談の新境地

京極氏が日常のさりげない"心の揺らぎ"を時の移ろいと共に枯淡と綴った短編集。

冒頭の二作の主人公はかつて所縁があった(かもしれない)場所へ一人旅をする。そこで、死別や離別を含む過去の回想と現在とが入り混じって語られるが、壊れたり死んだりしたのは相手ではなく、主人公自身かもしれないとの印象すら持たせる。過去のある事象との係りで語られるため、現在までに時間の経過があり、過去の事象の記憶や現在の自分の存在感の曖昧性が浮き彫りにされる。「今、こうして生きている自分は何者なのか ?」と言う根源的な恐怖である。「下の人」も、"下の人"はヒロインの別面とも考えられ、やはり人間の存在の揺らぎを感じさせる。「成人」は作者の常態とは真逆の創作過程を踏んだ実験的作品。「逃げよう」も小学生時代の記憶と現在との交錯を狙った作品。「十万年」は作者の怪談観を述べた論文風物語でありながら、シミジミとした哀感を残す秀作。「知らないこと」は兄妹の近所話が続く中、最後に人間の存在性を微塵に砕く本当に怖い話。「こわいもの」は"幽かな霊"と言う本作の題名に係る話で、作者の創作手法が窺えて興味深いと共に、掉尾を飾るに相応しい作品。

筆運びも相変わらず巧みである。各頁の最終行で必ず文を終らせる恒例の書式。「手首を拾う」で石の下から船虫を取出し、「八犬伝」中の妖女「船虫」を連想させ、主人公の妻の状態を暗示する手法。更に、7年前に手首を埋めたのは主人公ではないかと疑わせる妄想の連鎖...。8作の中には、これまでにない新しい作風のものも多いのに、各々違った方向から読む者の存在を揺るがす手腕は流石と言える。従来より幅広い手法で新しい怪談の道を切り開いた意欲作。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.12
(4pt)

題名の通り

8つの短編が収録されていてそれぞれ趣が違います。
物語を読んでいるというよりは、他人のある日常を覗いているような
感じがします。
「怪談」と言うほど怖さを狙っていないし、かといってたんなる小説
でもない。まさに『幽談』というタイトルがぴったりだと思います。
目の前にある世界が突然壊れていくその怖さの表現は素晴らしいです。
日本語の美しさとその表現の可能性を見せつけられている感じが
しました。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X
No.11
(4pt)

題名の通り

8つの短編が収録されていてそれぞれ趣が違います。
物語を読んでいるというよりは、他人のある日常を覗いているような
感じがします。
「怪談」と言うほど怖さを狙っていないし、かといってたんなる小説
でもない。まさに『幽談』というタイトルがぴったりだと思います。
目の前にある世界が突然壊れていくその怖さの表現は素晴らしいです。
日本語の美しさとその表現の可能性を見せつけられている感じが
しました。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ) Amazon書評・レビュー: 幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)より
4840145008
No.10
(4pt)

題名の通り

8つの短編が収録されていてそれぞれ趣が違います。
物語を読んでいるというよりは、他人のある日常を覗いているような
感じがします。
「怪談」と言うほど怖さを狙っていないし、かといってたんなる小説
でもない。まさに『幽談』というタイトルがぴったりだと思います。
目の前にある世界が突然壊れていくその怖さの表現は素晴らしいです。
日本語の美しさとその表現の可能性を見せつけられている感じが
しました。
幽談 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 幽談 (角川文庫)より
4041011531
No.9
(5pt)

居心地の悪い恐怖感

何の為に現れているか判らない「幽霊」、
名前が付いていない「化け物」、

京極先生の他の物語に出てくる「座りの悪い」感じ、
名前の無い妖怪は説明できない恐怖、
まだ半分読んだだけですが、あとを引く粘つく怖さは、怖いこととは何かを考えさせられます。
悪意を向ける者も怖いのですが、何の為にこちらを見ているのか判らない者も怖いです。

一つの事は当たり前の事でも、総てが揃うと異様な姿が現れる、
このこの本はそんな物語が集めてあるようです、
異様な物語を解体して日常を取り戻す陰陽師、異様なお話を組み上げて歪みを収める御行坊主、
京極先生の長編はそのようなお話が多いと思いますが、
この本にあるお話しはその長いお話の中の1ページの恐怖のような気がします。

つまり京極先生の長いお話の一場面に入るような気がします。

まだ半分しか呼んでませんが。
幽談 (幽BOOKS) Amazon書評・レビュー: 幽談 (幽BOOKS)より
484012373X