(短編集)

定本 百鬼夜行 陽

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評判

定本 百鬼夜行 陽の評価:

4.25/5点 レビュー 16件。 D ランク

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平均点4.25pt

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

憑き物小説

百鬼夜行陰と同様登場人物が何かに魅入られるように堕ちていくのを読んでいくのはシンドイ。だけど、京極堂シリーズが好きな人は読む価値はある。次回作の登場人物が出ている話は楽しみが広がる内容だ。榎木津の話も今までを読み返したくなる程に奥行きのある掘り下げた話でおもしろい。
定本 百鬼夜行 陽 Amazon書評・レビュー: 定本 百鬼夜行 陽より
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No.3
(4pt)

「京極堂シリーズ」のコンセプトを平易に纏めた短編集

「陰」に続いて「京極堂シリーズ」の隠れたサブ・ストーリーとして人間が"壊れて行く"過程を作者独特の雰囲気と思惟の中で描いた短編集。「陽」という題名の影響もあってか、「陰」と比べると鬱々とした雰囲気に覆われていると言うよりは、現代的感覚で心理崩壊を描いている印象を受けた。各短編の題名となっている百鬼夜行中の妖怪名と内容との関わりも薄い印象。その代り、作者の余裕が一段と強く感じられ、600頁近い分量ながら非常に読み易かった。各頁の最終行を文章の最終行と合せる作法はいつも通り。

作者の余裕を一番強く感じたのは掉尾を飾る「目競」。「陰」の掉尾の「川赤子」が関口を主人公にしたのに対比して、「目競」では何と榎木津を主人公にしている。榎木津の秘密の一端が垣間見られると同時に、京極堂と関口も客演していて楽しい内容になっている(京極堂は冒頭の「青行燈」にも客演している)。

人間の心理崩壊の過程は、本作の様に対象人物の出自・生活環境を様々に設定すれば無限に描けるとも言えるが、その本質的バリエーションは少ないのではないか。その意味でややマンネリズムを感じさせる内容(特に「京極堂シリーズ」に馴染みの無い方には)である(京極堂の「この世には不思議なことなど何も無い」との言葉がそれを象徴している)が、逆に言えば「京極堂シリーズ」のコンセプトを平易に纏めた短編集と言えるのではないか。
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No.2
(4pt)

陰につづく

京極堂シリーズの番外編(?)短編集第二弾です。

陰に続く2冊目なので、登場人物が陰摩羅鬼や邪魅などシリーズの新しい物だけからチョイスされているのかな?と思いましたが、
ちゃんと狂骨のあの人や魍魎のあの人も出て来ていて懐かし嬉しかったです。

シリーズ本編では脇役だった人々にもひとりひとり歴史があって、重さと厚みを感じさせるのは京極さんの真骨頂。
本編を知っている人にはもちろん楽しいし、知らなくても十分読ませる短編集だと思います。
全体的には妻や子供など家族に纏わる物語が多かった印象。

シリーズは講談社ノベルスから出版されていましたが、この本から文藝春秋からの出版に変更になるそうです。
文章も2段組→1段になったので読み易くはなりましたが、その分ただでさえ厚い本の厚みが増したのが少々ネックかと…本棚的に…

内容は文句なしですが、本編続編の方を早く読みたいので☆4つです。
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No.1
(4pt)

決して「陽」ではないのだが・・・

「陽」の文字が入っていても決して明るい本ではない。
 京極堂シリーズのスピンオフ作品、『百鬼夜行 陰』(ノベルズと文庫で刊行)に続く作品。同時にその「陰」も表記の修正等なされて「定本」として揃って単行本で出た。

 この「陽」も、「陰」に続き、京極堂シリーズ本編に登場する脇役達のサブストーリー集。一応、本編を読んでなくても読める体裁にはなっているが、やはり本編あっての作品・・・かな。
 この本の各エピソードを読み終えた瞬間に感じる、本編の流れの中にパズルのピースがぴったりはまる様な快感は本編あってのもの。壊れていく脇役達が彼ら自身の視点で語られることで、シリーズのファンとしてはよりこの世界に深く入り込めた喜びを感じる仕組み。

 今回は刊行前のシリーズ最新作『鵺の碑』(ぬえのいしぶみ)に関連するエピソードも先に収録されており、本編のティーザーキャンペーンの役割を果たしている。近日刊行とのことで楽しみ。
 最後の書き下ろし「目競」(めくらべ)で主役陣の一人、榎木津礼二郎の幼少期とその特殊な能力について語られるのも読者にはうれしいところ。「陰」では関口巽が最後を飾って?いた。
定本 百鬼夜行 陽 Amazon書評・レビュー: 定本 百鬼夜行 陽より
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