首都崩壊
評判
首都崩壊の評価:
3.74/5点 レビュー 38件。 B ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 61〜76 4/4ページ
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首都崩壊の評価:
3.74/5点 レビュー 38件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
著者らしく既存のデータを使って描く震災時の首都東京のダメージや世界経済崩壊の展開は、一冊の小説の骨格とはなっている。
ただし、そうしたデータを背景にしたエンタテイメントやサスペンスとしての盛り上がりは顕著に足りない。ヘーとかフーンという気持ちにはなっても、一気読みとか手に汗握るとか誰かに話したくなるといった高い評価につながる要素は皆無。
他レビューでも指摘があるが、文章力という以前の日本語のレベルでの拙さが、その根本にある。
登場人物のキャラややりとりも実に平坦で、会話が描こうとする大きな展開や世界が全く伝わらない。例えば、登場人物の多くがキャリア官僚なのだが、財務省の優美子のバカっぷりに代表されるように、実にレベルが低く、緊張感がない。
その上、場面の多くが会議室での会話か携帯通話の繰り返しなのも、臨場感を欠く。
ホラ話の域を出ないネタ(例えば、大地震の科学的根拠は殆ど示されない)を、読者にリアリティを以て伝えるためには、小説としての完成度の高さが不可欠なのだが、本書はその正反対で、小説としてのレベルの低さがネタも含めた全体のリアリティ自体を下げてしまっている。この手の内容は、週刊誌での10頁以内の記事なら読めるが、本書はその域を全く脱せずに約400頁あるので苦痛だ。
ラストで、主人公たちが「ラッキーにも」と言い合うくだりがあるが、その通りのご都合主義の顛末には唖然とさせられる。首都移転構想だけで、金融危機も国民のパニックも解決するなら、総理など野田(本書では能田、そう、この人物の野田っぽさだけは面白かった)のままでよいだろう(苦笑)。
ちなみに、ずっと素通りしていたと思ったら、右翼やおそらくは中国に扇動された民衆が首都移転に猛反対の大規模デモを打つのだが、その根拠の一つが「皇居のある場所が首都だ!」という点。アホかと!日本の首都は東京という法的根拠がないことが再三書かれているが、明治帝が江戸を東の京として移動したことが実質的な遷都の決め手となった史実はどこいった?敦賀半島の原発群のリスクはあるが、震災に見舞われる東京から京都御所に遷座するのが当然だろう(それも新たな首都の場所の合理性になっているのか(笑))但し、国民を案ぜられる皇室が我先に東京を動くとは仰られないとは思うが、「日本沈没」でも確かスイスに遷座されたはず。