首都崩壊
評判
首都崩壊の評価:
3.74/5点 レビュー 38件。 B ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全76件 21〜40 2/4ページ
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首都崩壊の評価:
3.74/5点 レビュー 38件。 B ランク
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コロナ禍中で読んだ『首都感染』同様、大地震についてもカウントダウン中の日本において本書を読む事は、フィクションや他人事とは思えない読書体験となるだろう。
俺が感じたこの作品の特徴として「じれったい」を挙げたい。
まず、「巨大地震がなかなか起きない」。
震度4や6といった“余震”はたびたび発生するが、本書を4分の3以上読み進んでもソレは発生しない。そのタイトルから読者は、大地震により首都圏が崩壊(プラス、再生への希望も)する物語だろうと予想する。だが、その予想をなかなか描いてくれないのだ。
その結果については賛否あろうが、俺は肯定的に受け止めた。
著者がわざわざ描かなくても、近い将来“ソレ”は高い確率で起きるからだ。
あとは読者各々の想像を付け加えればよいだけである。
次に、「新首都の場所をなかなか言わない」。
候補地としては、まず地震が少なく津波の影響がない場所。首都移転に際しあまりお金もかからず、各地との交通の便も悪くないところ。読者はそれぞれ新しい首都の場所を想像するはずだ。もしかして自分が住んでいるところになるかも? といった期待を持ちながらの読書も楽しい。
それにしても著者はなかなか教えてくれず心配になってくる。もしや言う前に首都が大地震で崩壊してしまうパターンか!?
・・・・読者がその地名を知るのは、物語の終わり近くになる(俺の場所予想はみごとに外れた)。
気になったのは、主人公とチームリーダー以外の「首都移転チーム」の存在が薄かった事。
能力もプライドも高い各省庁の若手エリートが無理やり集められたのに、森崎と村津だけで話が進められ、他のメンバーにはほとんど情報が知らされない。守秘義務は分かるが、メンバーそれぞれの得意分野で活躍する場面も欲しかった。
物語としてはとても楽しめた。
高い確率での巨大地震予想 → 首都移転計画/首都崩壊(?)
という流れと重複して、財政破綻による日本の崩壊と世界恐慌の危機も描かれている。
敵とも味方とも分からぬアメリカの登場人物たち、暗躍する中国政府・・・。
地震も財政危機も中国の威圧も現実感があるだけに、単純なパニック小説では味わえないヒヤヒヤ感があった。
「コロナ禍+大地震+財政破綻」のトリプル危機は、決してありえない事ではないのである。