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魔獣狩り 淫楽編



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魔獣狩り 淫楽編の評価: 3.56/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

理屈抜きで面白い快作

夢枕獏さんの若い頃の作品で、5年ぶりぐらいに読み返したが面白かった。
とにかく、主要登場人物が魅力的。特に九門鳳介の精神性に強い魅力を感じた。
また、「精神に潜る」という要素も面白かった。夢枕氏のその後の作品に見られる、
独特の香りは今作でも健在で、ファンタジー手前の、妖しげな世界観がとても楽しい。
グロテスクな描写や性的な描写が多いのは好みの分れるところだろうが、
「面白い」作品を読みたいと思っている読者には、強くお勧めしたい一冊。
魔獣狩り (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:魔獣狩り (ノン・ノベル)より
4396207816
No.3:
(4pt)

伝奇バイオレンスの初期微動、暴虐と情欲の祭典

獏先生の初期作品ということで気になって購入。カバーデザインが二種類あるので困惑しましたが、伊藤勢verが届きました。シリーズの序盤だけサクッと読みたかったので、この合本版には満足しています。ただ元々3巻に分冊されていたからか、獏先生の気遣いなのか、章ごとに重複している描写が見受けられました。なので本の厚みに対してシンプルな内容なのは一長一短ですね。各巻のあとがきもまとめて収録されており、当時の構想と熱量を感じられました。
さて物語については、これぞエロスとバイオレンスとオカルトの作家という濃厚さです。陰陽師や闇狩り師が好きな自分としては、裏高野に立川流といったエンタメ的な宗教の暗黒面が刺さりました。それに立ち向かうケレン味の強いキャラクター達には自分の厨二心がビンビン刺激されます。思いきりブン回してたらすっぽ抜けたかのような結末には正直唖然としてしまいました。まさに初期作品に相応しいパッションが詰まっております!
魔獣狩り (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:魔獣狩り (ノン・ノベル)より
4396207816
No.2:
(5pt)

数少ない、完結した長編代表作

エログロ伝奇バイオレンスで一世を風靡したカリスマ作家の、「キマイラ吼」シリーズと双璧をなす出世作。本作執筆当時の著者は輝く才能と創作意欲にあふれ、名作を次から次へと発表していました。キマイラ、サイコダイバー、闇狩り師の3シリーズには、普段小説を全く読まない自分でも本当に夢中にさせられました。

密教や空海の伝説なども絡む、荒唐無稽で壮大なスケールの伝奇小説です。先生自身現在では絶対に書けない(あるいは、書かない)であろう、強烈な暴力、残酷、エロスのオンパレードで、どろどろしたものが渦巻いている。自分はヤクザで格闘の達人である伊羽がかっこよくて大好きなのですが、彼は生まれつき痛みを全く感じない“無痛症”の美空(密教の天才僧侶)に捕えられ、身の毛もよだつ恐ろしい拷問を受けてしまいます…

本作は「話を広げ過ぎて収集がつかなくなる」という悪い癖(それでさんざん楽しませてもらったので、悪いとばかりは言い切れないが)も感じさせず、見事に大風呂敷を畳み切った、数少ない完結した長編代表作です。

…もちろん一応サイコダイバーシリーズだし、続編「新・魔獣狩り」もあるけど、まあ独立してると見做していい作品と思うので。ちなみに元は全3巻で出版されていたものを、本書では1冊でその全てを収録しています。
魔獣狩り (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:魔獣狩り (ノン・ノベル)より
4396207816
No.1:
(5pt)

今なお、おもしろい('∇`)ケッサク

出版されてから20年以上経ったが、最高に面白い。

今なお読んで古さを感じさせず新しい。

闇と気と肉体と精神がこれでもかとひしめきあい

それが小説のパワーとなって、凄みをだしている。

感動ではなく、素晴らしいのでもなく、ただおもしろい。

素晴らしくおもしろいのである。
魔獣狩り〈淫楽編〉 (ノン・ポシェット―サイコダイバー・シリーズ)Amazon書評・レビュー:魔獣狩り〈淫楽編〉 (ノン・ポシェット―サイコダイバー・シリーズ)より
4396323611

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