リヴァイアサン

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リヴァイアサンの評価:

3.96/5点 レビュー 23件。 B ランク

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平均点3.96pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(5pt)

事件が起こる探偵小説

ニューヨーク3部作を評して、犯人のいない探偵小説、事件の起こらない探偵小説とよく目にしますが、リヴァイアサンはまさに事件の起こる探偵小説です。

もちろん、共和党政治に対する市井からの批判という側面も、分割された自伝(複数の主人公たちによる分割)という側面も、恋愛小説という側面もあり、一言では規定できないというのは、オースターのいつもの通りです。小説の使命は「現実はいつも君が考えているよりも複雑だ」ということを認識させることだ、と看破したのは、クンデラですが、オースターの小説はいつもその意味で優れています。

「鍵のかかった部屋」を読み終えたとき、「着地点をすべて用意しなくても気持ちがいい、というスタイルがあるのだな」と思ったのですが、リヴァイアサンは絶妙の着地点で、失礼、泣けてしまいました。

わたしにとってオースター作品ベストワンです。
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.11
(5pt)

事件が起こる探偵小説

ニューヨーク3部作を評して、犯人のいない探偵小説、事件の起こらない探偵小説とよく目にしますが、リヴァイアサンはまさに事件の起こる探偵小説です。

もちろん、共和党政治に対する市井からの批判という側面も、分割された自伝(複数の主人公たちによる分割)という側面も、恋愛小説という側面もあり、一言では規定できないというのは、オースターのいつもの通りです。小説の使命は「現実はいつも君が考えているよりも複雑だ」ということを認識させることだ、と看破したのは、クンデラですが、オースターの小説はいつもその意味で優れています。

「鍵のかかった部屋」を読み終えたとき、「着地点をすべて用意しなくても気持ちがいい、というスタイルがあるのだな」と思ったのですが、リヴァイアサンは絶妙の着地点で、失礼、泣けてしまいました。

わたしにとってオースター作品ベストワンです。
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072
No.10
(5pt)

オースターが斬る80年代のアメリカ

ニューヨーク3部作では見せることがなかった作者の社会性を前面に出した作品である。最近のインタヴューなどからも明らかなように、オースターは共和党による政治をかなり悲観的に捉えている。しかし、アメリカが根底に抱えているデモクラシーという理念は決して悪いものではないのだ、ということを彼はこの本ではっきり説いている。いくらアメリカが悪い方向へ進もうとも、現状を打開できる手段はデモクラシーによるしかないのだと彼は主張している。ブッシュ政権が力を握っている今でこそ、この本は読まれるべきなのかもしれない。
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.9
(5pt)

オースターが斬る80年代のアメリカ

ニューヨーク3部作では見せることがなかった作者の社会性を前面に出した作品である。最近のインタヴューなどからも明らかなように、オースターは共和党による政治をかなり悲観的に捉えている。しかし、アメリカが根底に抱えているデモクラシーという理念は決して悪いものではないのだ、ということを彼はこの本ではっきり説いている。いくらアメリカが悪い方向へ進もうとも、現状を打開できる手段はデモクラシーによるしかないのだと彼は主張している。ブッシュ政権が力を握っている今でこそ、この本は読まれるべきなのかもしれない。
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072
No.8
(5pt)

心理描写の天才

『偶然の音楽』に続く、ポール・オースターの長編小説。 今回の『リヴァイアサン』では、実際に時が流れるのは6日前から「いま」に至るまでのたった6日間(語り手ピーターが、この話を書きはじめてから書き終わるまでに費やした時間だ)。だが、話の舞台はこの6日間にあるのではなく、6日前の友人サックスの爆死が起きるにいたるまでにある(この爆死がピーターをして話を書く気にさせた)。なぜサックスが爆死をしたのか、その回想と告白をピーターがえんえんと書くわけだ。 重要な登場人物は全部で10人くらい出てくる。テレビガイドでよく見る相関関係図を見ているようだった。ただこの小説の場合、引かれるラインの数がとても多い。語り手ピーターと爆死したサックスのラインを中心にして、人物から人物へと「親友」「片思い」「セックスフレンド」などいろんな種類の矢印が放たれる。 これはプロだから当たり前なのかもしれないけれど、それだけの相関関係(それと起きたエピソードの時制関係)を著者自身が頭の中で整理して、かつ読者に自然に植え付けるその離れ業は見事だ。各人物の奥底にある心理を、10人以上にわたって細緻に描写するのだから、まったくこの著者の人間に対する洞察力とはすごいものがある。 ある偶然によって話の展開が進むことはこれまでのオースターの作品によくあった。今回も後半のある重要な場面で、まったくの偶然がサックスの死に至る遠因をつくるシーンがある。ただ、偶然が物語を支配するトーンはやや薄くなった気がする。それはそれで、偶然にあまりにも頼り過ぎるのもどうかと思うので、よかったと思う。「自由の女神」がこの物語の象徴としてたびたび使われる。アメリカ人にとっては、心に響く何かがあるのかもしれない。日本人である自分にとっては、そうした象徴性から感じられるものは少なかった。
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.7
(5pt)

心理描写の天才

『偶然の音楽』に続く、ポール・オースターの長編小説。 今回の『リヴァイアサン』では、実際に時が流れるのは6日前から「いま」に至るまでのたった6日間(語り手ピーターが、この話を書きはじめてから書き終わるまでに費やした時間だ)。だが、話の舞台はこの6日間にあるのではなく、6日前の友人サックスの爆死が起きるにいたるまでにある(この爆死がピーターをして話を書く気にさせた)。なぜサックスが爆死をしたのか、その回想と告白をピーターがえんえんと書くわけだ。 重要な登場人物は全部で10人くらい出てくる。テレビガイドでよく見る相関関係図を見ているようだった。ただこの小説の場合、引かれるラインの数がとても多い。語り手ピーターと爆死したサックスのラインを中心にして、人物から人物へと「親友」「片思い」「セックスフレンド」などいろんな種類の矢印が放たれる。 これはプロだから当たり前なのかもしれないけれど、それだけの相関関係(それと起きたエピソードの時制関係)を著者自身が頭の中で整理して、かつ読者に自然に植え付けるその離れ業は見事だ。各人物の奥底にある心理を、10人以上にわたって細緻に描写するのだから、まったくこの著者の人間に対する洞察力とはすごいものがある。 ある偶然によって話の展開が進むことはこれまでのオースターの作品によくあった。今回も後半のある重要な場面で、まったくの偶然がサックスの死に至る遠因をつくるシーンがある。ただ、偶然が物語を支配するトーンはやや薄くなった気がする。それはそれで、偶然にあまりにも頼り過ぎるのもどうかと思うので、よかったと思う。「自由の女神」がこの物語の象徴としてたびたび使われる。アメリカ人にとっては、心に響く何かがあるのかもしれない。日本人である自分にとっては、そうした象徴性から感じられるものは少なかった。
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072
No.6
(4pt)

二つの問題

オースターがこだわっているように見える二つの問題は、「人は世界に対して全く無関心になれるのか」と「人が一瞬にして変われるのか」という問題のように思える。人は一瞬にして変われないから、破滅した人間(この本ではサックス)も、実は破滅する前からずっとそれを待ち望んでいたのだ、ということになる。すると主人公がサックスを物凄く強い男だと思って崇拝していた頃から、サックスには弱い面もあったことになって、主人公はその両面性に混乱する。この本では善悪、強弱、正誤の両面性が繰り返し出て、主人公は世界を簡単には割り切れないものと知り、いっさいを超越した無関心に浸されていく。無関心は力を生み、この作品の場合、主人公の小説執筆が進む(だからこの本のサビは、ラストよりずっと前の、サックスに不倫がばれる場面にある)。

世界に対する簡単な割り切ったものの見方が横行する中で、オースターのこの両面性に対する配慮─分厚いものの見方─がどのような力を持つのか(今はまだはっきり書けていないと思う。主人公の執筆している小説の中身がそれに当たると思うのだが、それが空白のままなので)。彼はこの点を中心に据えて、分厚い質感の作品を作り続けていくと思う。
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.5
(4pt)

二つの問題

オースターがこだわっているように見える二つの問題は、「人は世界に対して全く無関心になれるのか」と「人が一瞬にして変われるのか」という問題のように思える。人は一瞬にして変われないから、破滅した人間(この本ではサックス)も、実は破滅する前からずっとそれを待ち望んでいたのだ、ということになる。すると主人公がサックスを物凄く強い男だと思って崇拝していた頃から、サックスには弱い面もあったことになって、主人公はその両面性に混乱する。この本では善悪、強弱、正誤の両面性が繰り返し出て、主人公は世界を簡単には割り切れないものと知り、いっさいを超越した無関心に浸されていく。無関心は力を生み、この作品の場合、主人公の小説執筆が進む(だからこの本のサビは、ラストよりずっと前の、サックスに不倫がばれる場面にある)。

世界に対する簡単な割り切ったものの見方が横行する中で、オースターのこの両面性に対する配慮─分厚いものの見方─がどのような力を持つのか(今はまだはっきり書けていないと思う。主人公の執筆している小説の中身がそれに当たると思うのだが、それが空白のままなので)。彼はこの点を中心に据えて、分厚い質感の作品を作り続けていくと思う。
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072
No.4
(5pt)

こんなオースターが。

°èa¬'èa-¿'o-'ä-a1¿ä"§ ̄ääoo...¬£¡...¨ä-äooäoo"èaaäooé-"¨äé¡é"ä" ̄¡¨¢3風 ̄-¨a¶äè¢-¢é'o-¿aè¡' 'äooè ̄...-§-£-èé'2éaé¿aμ ̄1äoo"¨¡3'1"a-" '2èé'aèa'§§a1¿è... ̄¨¨§'--a1 ̄"èa§éä\¨ ̄-èa"±\3\¢¡a¨£ -!"¨§a§aa§è-¿a¨¬'-32-¿"äooé-"¨¡£'a"¡ ̄\äooé-"' ̄a...μa1¿''--¬1a¡ ̄ ̄a£¨- è¨-911'äo'aèa±é-䣢¡a-è3¬ää£äooé-"äé1èéoé3¨a£°èa¬...¨ä"μ'"¿o-§...a'3§éa°è±¡ä"
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.3
(5pt)

こんなオースターが。

°èa¬'èa-¿'o-'ä-a1¿ä"§ ̄ääoo...¬£¡...¨ä-äooäoo"èaaäooé-"¨äé¡é"ä" ̄¡¨¢3風 ̄-¨a¶äè¢-¢é'o-¿aè¡' 'äooè ̄...-§-£-èé'2éaé¿aμ ̄1äoo"¨¡3'1"a-" '2èé'aèa'§§a1¿è... ̄¨¨§'--a1 ̄"èa§éä\¨ ̄-èa"±\3\¢¡a¨£ -!"¨§a§aa§è-¿a¨¬'-32-¿"äooé-"¨¡£'a"¡ ̄\äooé-"' ̄a...μa1¿''--¬1a¡ ̄ ̄a£¨- è¨-911'äo'aèa±é-䣢¡a-è3¬ää£äooé-"äé1èéoé3¨a£°èa¬...¨ä"μ'"¿o-§...a'3§éa°è±¡ä"
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072
No.2
(5pt)

あっという間に読んでしまった

ストーリー展開にどんどん引き込まれた。時代も70年代から90年と身近なので、映画のような感覚でイメージが湧きやすく楽しめました。オースターの他の作品や監督・脚本した映画をもっと読みたく、見てみたくさせる作品
リヴァイアサン Amazon書評・レビュー: リヴァイアサンより
4105217054
No.1
(5pt)

あっという間に読んでしまった

ストーリー展開にどんどん引き込まれた。時代も70年代から90年と身近なので、映画のような感覚でイメージが湧きやすく楽しめました。オースターの他の作品や監督・脚本した映画をもっと読みたく、見てみたくさせる作品
リヴァイアサン (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: リヴァイアサン (新潮文庫)より
4102451072