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この雨が上がる頃
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この雨が上がる頃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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書名にもなっている冒頭の『この雨が上がる頃』は、セバスチャン・ジャプリゾとは言えないまでも、連城三紀彦の『人間動物園』や『造花の蜜』を彷彿とさせる二重、三重の仕掛けがおもしろい。その次の『雨のバースデー』はありがちな叙述トリックだが、「ラスト1行の驚愕」という点では、昨今何かとお騒がせの百田尚樹が2011年に上梓した短編集『幸福な生活』のほうによりリアリティを感じる。一種の「ミステリーのお伽話」集。お伽話だから、どんでん返し狙いの無理くりも、まあ、よしとしましょう。 | ||||
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今回は短編集。 この作家、どんでん返しのサプライズ志向があまりに強すぎて、これまでも話によっては空中分解気味のものも 少なくなかったが、今回は短編ならではの良さがよく出ている作品が多い。 どの作品も「これでもか」と言わんばかりのサプライズに溢れた出来になっており、多少「無理でしょ」というような話も勢いで 読ませてしまう巧さがある。 特に秀逸なのが表題作と2番目の「雨のバースデー」で、特に後者で描かれる驚愕のオチはここ数年の国内短編でも五指に入る出来だろう。 落ち着いて考えれば、ありえない話でもあるのだが、そこはご愛嬌。 どんでん返しに全てを賭けた見事な作例で、伏線の張り方もばっちり。 この他の作品も全体的に十分満足ができる出来で、素晴らしい。 ただし、多少の無理・辻褄合わせの不備はある程度割り切って、楽しむことに徹して読むのが吉。 (既読の方向けにコメント欄にいくつかツッコミは入れておく予定だが・・・) | ||||
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