涼宮ハルヒの驚愕

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評判

涼宮ハルヒの驚愕の評価:

4.09/5点 レビュー 207件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.09pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全219件 101〜120 6/11ページ
No.119
(2pt)

書きあげてくれた作者には感謝するが。

4年間待ちに待った涼宮ハルヒシリーズの新刊を読めて嬉しかったです。あとがきにも書かれていますが、いろいろ事情があった中、最後まで今作を書き終えた作者には感謝したいと思います。しかし、このシリーズが好きであるがゆえに率直に今作への評価を言わせて貰うならば、面白くなかったと言わざるをえません。これには三つ理由があります。

一つ目は作品が必要以上に長いのではないかということ。この作品は設定のためにストーリーを二つに分けて語っているわけですから、長くなるのは仕方がないのかもしれません。しかし、キョンのモノローグを削ったり、話を整理すればもう少し短くテンポ良く話を展開できたのではないでしょうか。もちろん、長編が悪いというわけではありません。しかし作品が必要以上に長いと、人によっては話が冗長に感じられてしまうのではないでしょうか。

二つ目は新キャラクターを活かし切れていないのではないかということ。前作の「分裂」ではSOS団のメンバーと対になる新たなキャラクターが登場し、読んだときは物語の展開に期待で胸が膨らみました。しかし今作を読み終えて思ったのは、一部の新キャラクターはメンバーと対になるという以外に登場させる必要性が感じられないということです。特に古泉と対になる橘、ハルヒと対になる佐々木にこれが顕著だった気がします。特に佐々木はとても魅力的なキャラクターだっただけに、もっと後半のストーリー展開に絡ませるなど活躍させて欲しかったです。

三つ目は伏線の回収の仕方が強引なのではないかということ。この作品は物語が分裂して展開し、最後に収束する形をとります。そのアイデア自体は面白いと思うのですが、なぜ分裂していたのか、そしてあのキャラクターの正体はなんだったのか、という伏線回収の仕方が、良く言えばこの物語の設定に即していると言えるかもしれませんが、強引というかご都合主義的な回収だったと言わざるをえません。加えて、伏線はそれ自体が独立したエピソードになっていて、結末に至るまではそれが伏線だとは読者に解からないようにするべきだと思います。今作品の中では、伏線となるエピソードが最後のストーリー展開に繋がっているだろうな、と解かってしまうので、読者は伏線が回収されるその瞬間まで延々と伏線だと思われるものを読まなければなりません。これも今作が必要以上に長く感じられる原因ではないでしょうか。

以上三点の理由から、評価は星二つにさせていただきました。しかし最初にも述べた通り、4年間気になり、待ち焦がれていた続編を読めたのは嬉しかったです。その点で、前作の続きが気になっている涼宮ハルヒシリーズのファンの方にとって、この本を買う価値は十分あると思います。最後になりますが、作品を書きあげてくれた作者に感謝します。そして4年間という充電期間を得た次回作がより良い作品になることを期待したいと思います。

ありがとうございました。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.118
(5pt)

分裂の続き

分裂の後、待ちに待った驚愕は、そのまま違和感なく続きとして読めました。(分裂から読み直しました)
とっても楽しみに待っていた身としては大変満足しました。
続編が待ち遠しいです。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.117
(4pt)

長く待ったかいあって

文句なく、面白かったです。
もしかしたら、誰かが思いついたかもしれないアイデア、だけどまとめれなくて、作品にできない、、、というものを、綺麗にハルヒの世界/作品にまとめたなぁ、と感じました。
個人的難点としては、以前のストーリーを忘れていたので、思い出しつつだったので、かなり、アウェイ感?を感じながら読んでしまったのは、もったいなかったですね。連作の場合は、間をあけずに作品を出して欲しいと願います。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.116
(4pt)

一番の驚愕は谷口氏。

5/25を迎える前に前作分裂を再読しておきました。これは正しかったですね。おかげですんなり読むことが出来ました。

 SOS団の新しいエピソードがまた見られたのはうれしいです。分裂を読了後どうまとめるのか心配になりましたがきっちり完結しています。団員のピンチ、キョン君孤軍奮闘、平行世界といったパーツがこれまでの作品と被るのは少々気になりました。

 感想としては若干パワーダウンしていると感じました。あふれ出るアイディアをダカダカと文章にしたのではなく、産みの苦しみのはてに書かれたような印象です。初の3冊構成、4年ぶり、TV第二期&映画で増えたファンの視線などつらい環境であったのかもしれません。今後はコンスタントに出版してもらえるとうれしいです。
 
 一番の驚愕はなんといっても谷口氏。あなたはすごいよ・・・。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.115
(4pt)

このエピソードが終わったことにまずは「やれやれ」

もしかした作者自身が一番そう思っているかもしれないが、まずは“分裂”していた話が収束されたことに「やれやれ」と安堵したい。『驚愕』したかと言えば、そうでもあり(クライマックスにカタルシスはあった)、実はそうでもなかった(読み手の期待が過剰だったか?)ようにも思える部分は正直あるのだが、それは、小説の構成としての複雑さの割に展開自体は思いの外シンプルだったことや、あれだけ悶々と一人語りを続けていたキョンが主体的に動いているように見え、実際に重要な役割を担っていながら最終的な“後始末”は他のメンバーにお株を奪われていたようにも見えたからかもしれない。終わってみれば「あぁ、なるほどね」とか「そういうことね」といった感慨も得られるものの、登場人物も多かったせいか消化不良も否めない展開だったと思う。

ただ、作中における一年間の行動の数々を回顧しつつ、ハルヒを中心とするSOS団メンバーの大切さ、誰一人として欠けてはならないとする心情を描きながら、キョンのSOS団や団員に対する考え方が結成当初とは大きく異なるものへと変化していることが示されていた。要するに、未来人や宇宙人や超能力者であろうとも共に過ごしてきた仲間に変わりはなく、この一年間で醸成された確たる関係を失うことへの憤慨であり、その危険に対する決然とした心意気がクローズUPされていた形である。そして、その心意気を知っているからこそキョンを前面に出しつつ各メンバーが陰で動いていたようにも見えるし、同様にみんなを大事に思っているからこそのハルヒの“なんでもあり”な超設定にもなっていたと考えることもできよう。敢えて(?)何も知らされておらず、何もしていないようにも見える朝比奈さん(小)にも過去から現在に至る未来人本来の役割の正当性を与えて補完しているようでもある。

結局のところ、これだけの人物が関わりながら、とある誰かの壮大な我が儘とその対抗策だったのかい?という今回の騒動によって、出てくるだけの意義はあるものの実は大して活躍の場を見出せない人物もいるのだが、これを含めて他にも小さな布石のような伏線めいた小ネタも幾つか見られるので、次には通常の体裁による小説として改めて面白可笑しな不思議世界を綴る準備はなされていると思う。何年先になるかは作者のみぞ知るところだが、これでシリーズ完結では作中に残したモノが多過ぎるので、願わくば今後も作品を重ねてほしいとは思う。珍しく未来を見せた面白さがあったし、そこで瞬間的に見られた、「もしかしてハルヒ、デレてない?」という場面は僥倖だった。
涼宮ハルヒの驚愕(後) (角川スニーカー文庫 た 1-1-11) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕(後) (角川スニーカー文庫 た 1-1-11)より
4044292124
No.114
(5pt)

とても良かったです。

前作からかなり期間が開いてしまったので
正直な所、興味もかなり薄れてしまっていたのですが…

内容としてはとても良かったと思います。

2冊同時発売と言う事で読み応えもあったし
話もきちんと完結しているので後味も良かったです。

やはりハルヒは変わらず魅力がありますね。
早く続きが読みたくなってきました。

あと、初回特典の冊子も面白かったです。
SSやスタッフの部屋なんかも載っているので
ファンの方にとってはたまらない内容だと思います。

買って損はない内容でした!!
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.113
(4pt)

分裂とセットで買ってね

原作未読でアニメ→映画と見たファンです。
何の予備知識もなく驚愕を買ったら、分裂の続き話だと初めて知り(^-^;
慌てて分裂を買いました。
初めての方は、分裂とセットで驚愕買ってね。
是非映像化して欲しいですね。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.112
(3pt)

一人称の限界

約4年ぶりの新作ということで、第一作の「憂鬱」から全編もう一度読んで復習してからこの作品に入りました。おかげで、作品の変遷がよくわかり、本作をより深く読むことができました。

まず、多くの書評ですでに触れられていますが、とにかくキョンのモノローグが長くくどすぎます。モノローグ部分がよりシンプルであれば、分裂+驚愕各一冊で十分だったのではないでしょうか?ですから、上巻を読み終えたころには、下巻の結論部分に一足飛びに行きたい衝動を抑えるのに一苦労でした。

全編読み直してみて改めて思うのですが、キョンの一人称で構成されるこの作品の最大の魅力は、やはりキョンとハルヒを中心とした会話のテンポの良さにあります。ですから、読後は爽快で疲労感とはまるで無縁でした。しかし、今回は話自体は面白いのに残ったのは徒労感でした。ハルヒのシリーズでこんなことを感じたのは初めてです。

今回は、ラノベのフォーマットこそ使っていますが、作者が書こうとしたのは本格SFだったような感じがします。しかし、おかげで話が複雑になり、語り部としてのキョンの重みが前作とは全く変わってしまいました。一人称は主に私小説に使われる形式で、個人のごく身の回りのことを深く内省するには非常に適した様式で、日本の文学者が好んで使ってきました。それをラノベでやられた作者の手法の斬新さは、今でも全く古びていません。とはいえ、一人称で展開される世界はあくまで主人公の目線の範囲にとどまります。したがって、狭い世界で完結する「憂鬱」のような作品では非常に効果を発揮するのですが、舞台が大きくなると齟齬ばかりが目立ってきます。一人称の限界と言ってもいいかもしれません。モノローグのくどさは、その象徴です。

わたしは、それほど本格SFが好きなほうではないですし、ハルヒの続編がまたこのような感じのものであれば、ちょっと手を出すのに気が引けます。しかし、肩の力の抜けた今までのような作品をまた出してくれればと思います。作者のあとがきを読んでも、この作品を完成させるのに精根尽き果てたという印象があります。心のリハビリがてら、ハルヒの学園物の短編ないし中編を書かれることを期待しています。もちろん、その時は発売同時に購入したいですね。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.111
(5pt)

佐々木の"その気"

ごく最近ハマったので"憂鬱"から"驚愕"まで一気に読んだ。
ので、別に"驚愕"だけ極端にレベルが落ちるわけでもないよ。

評価の低い人は期待値がリミットブレイクしてただけだろう。

特に不満はないのだが、キョンを折り目としてシンメトリーな
SOS団が出現しただけにそれなりの展開は期待した。
どうやっても"その気"になりそうにない佐々木が、いかに
"その気"になるか、その経過と理由を楽しみたいと思っていた。

いたのだが、まあ、妥当っちゃ妥当だよね。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.110
(3pt)

久々にハルヒが主人公ということを思い出した

別に思い出さなくても良かったのに。

九曜にしろ「わたあし」にしろ伏線は拾いきってるんだろうけど、
読んでいて何となくスッとしない。
読んだ後までしばらくモヤモヤが残った。
「粘性の液体を飲んで喉につっかえてる感じ」が未だに抜けない。

欲を言えば、もうちょっと佐々木には物語に絡んで欲しかった
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.109
(3pt)

長門の代わりにハルヒの力を使うなら結局同じ事

あまりにも万能キャラの長門に今回はお休みいただいてるけど、
ハルヒの世界を変えうる全能の力を使って物事を解決するならば、
結局同じ気がする。
キョンの地の文もちょっと冗長に感じるので、
書店で上下巻のセリフ部分だけを飛ばし読みして
面白く思えば買えばいいと思う。
谷川先生ももう40歳なのでライトノベル対象年齢の小説を書くのは
キツイ気がする。
表紙・挿絵共にのいじ先生のイラストはカワイイ。
涼宮ハルヒの驚愕(前) (角川スニーカー文庫 た 1-1-10) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕(前) (角川スニーカー文庫 た 1-1-10)より
4044292116
No.108
(2pt)

期待が大きい分評価が厳しくなってしまった作品

今日やっと読み終わりました。
4年ぶりの新刊ということで、自分にしては珍しく予約までして、分裂も読み直し、
「さあ、驚愕してやろう」と思いながら読みました。

・・・あれ? おわり?

佐々木たちがもっと派手に動き回るかと思ったらそうでもなく、強敵かと思えば噛ませでしかなく、
『その程度じゃSOS団の結束、そしてハルヒにゃ勝てんのさ、お疲れさん』で済んでしまいました。
分裂から数えて3冊も経てこの規模で終わってしまうのか、と正直期待が大きかった分がっかりです。

ですが、古泉、佐々木、国木田、ヤスミのキャラがなかなかに立っていて、
彼らが好きな人にはそれなりに良い長編だったと思います。
反面、他のキャラ、特に長門好きな人には正直物足りなかった感が大きいでしょう。

文章に関しては、他の方のレビューでも書かれていますが、キョンの独白がいつも以上にくどかったです。
比喩の表現に関しては、調べるのも面倒なものが少なくなく、読み飛ばさざるを得ませんでした。
所々キョンが、自分の気持に正直になろうとするところはよかったですが。

今回のキョンは最後まで流され気味で、「なんだか作者も流され気味に書いたんじゃ・・・」
と邪推してしまう立ちふるまいだったように思えます。

ハルヒも今では影響力の強いコンテンツですし、色々と大人の事情はあるのでしょうが、
作者が辛いようなら無理して書かなくてもいいのではないか、と言うのが今回特に読んで思ったことでした。
続けられるようなら、無理せず書いてもらいたいですね。

最後に、4年前に出ていれば評価は☆3でしたが、期待分マイナスで☆2とさせていただきます。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.107
(5pt)

懐かしい友人に会ったみたい

4年ぶりのハルヒということで読んでみたのですが、
本当に久しぶりで久しぶりで、何だか昔の友人にあったみたいです。

お話自体は他の方のレビューにもある通り、ちょっと微妙かも
ってところです。

二重構成がややこしかったり、キョンのモノローグが冗長ぎみだったり、
SFの解説が過多だったりと。

ですが、それを補うほどの人物たちの魅力が溢れていました。
ハルヒをはじめとして全く変わっていなく、どこか懐かしい気持ちになりました。

昔は「長門萌え」みたいな視点で読んでいたのですが、今回は
SOS団の日常はどうなる?みたいな視点で読んでいました。

そうすると、高校生のころとはまた違った物語の風景が見えてきました。
彼らの中に入って自分も混ぜてくれ、って言いたいような。

この気分を得られただけでも、久しぶりにハルヒたちに会えただけでも
満足できる作品だったと思いました。

驚愕が出るのを待っていた方々はもちろんですが、待っていなかった
もうハルヒを「卒業」した方も読むと面白い作品かもしれません。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.106
(4pt)

三分割された『分裂』の中編と見れば相応な内容

前巻たる『分裂』から約4年。待ちに待ったを通り越し、もぅ出ることもないだろうと半ば諦め、それすらも忘却の彼方に過ぎ去って久しい空白期間を経てしまえば、出たこと自体が“驚愕”と言えそうな、まさかの出版である。これには素直に喝采したい。なぜなら、メディアミックス以降の急激な盛り上がりに伴う周辺事情の劇的変化に“燃え尽き症候群”も危惧され、実際、後編のあとがきから察するに、それに近い状況だった可能性も考慮される作者が果たしてどのような展開で読み手を“驚愕”させてくれるのか。これもまた本巻の要になっているからである。

そんな中で読み終えてみれば、意外に作者も淡々と執筆したようであり、そう見えて実は激烈に苦労を重ねたかもしれないようでもあるという、何とも言えない感慨が残る内容だったと言わねばなるまい。もちろん、前後編の前編なのだからオイシイところは後編に集中しているのであろうし、“驚愕”するのも後編なのであろう。それは元より承知しているのだが、それにしても間延びしているというか、どうにも繋ぎに繋いだ印象が拭えない。正直なところ、テンポがダルいのである。

これは一重にキョンの独り語りがいつにも増して冗長に感じるからであろう。こうも回りくどかったかな?というくらいに独特の婉曲な言い回しが続く。しかも、今回の実質的なヒロインと言える佐々木も同様な語り口なので余計にそう感じたのかもしれない。極端に言ってしまえば、この辺りをもう少し簡潔にすれば前後編ではなく一冊に纏まったんじゃね?と思えなくもなく、これが読み手のリズムを少し狂わせるのである。

しかし、当初より『分裂』の後編という立ち位置だった『驚愕』がさらに前後編に分割されたのだから、これを『分裂』から続く三部作の中編と見れば相応の内容と思われる。ハルヒを主軸にSOS団の新入団試験を中心とした「α」パートと、ハルヒを脇に置いてややシリアスに進む「β」パートが付かず離れずの距離を保ちながらも時に好対照な彩りを加えつつ別々に流れていくのはさすがの構成であろう。起承転結の「承」であれば、「β」パートで若干の驚きはあるものの総じてシリーズ全体のおさらいを踏まえた「転」への繋ぎの役割は果たしている。ただ、その繋ぎ方がほぼ唯一ながら決して小さくないマイナス要因だったと言えよう。

まぁ、それでも作品としてのレベルは全く以て低くなく、あくまで『ハルヒ』の過去との比較なので、作者には申し訳ないほどの待望感を差し引けば純粋に後編を楽しみにできるものではある。
涼宮ハルヒの驚愕(前) (角川スニーカー文庫 た 1-1-10) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕(前) (角川スニーカー文庫 た 1-1-10)より
4044292116
No.105
(3pt)

いたって普通に涼宮ハルヒシリーズ

この構成が悪いとは微塵も思いませんが、読んでて少し目が疲れました。
このシリーズとしてのクオリティーは確保されていると思います。

次は、登場人物の描写を深める方向で練り込まれる事を期待します。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.104
(3pt)

まだ、終わらない、でも…

実に待ちに待った新作です。でも他の方も書いている通り、作品としての限界が見えてきていたのは事実。
「分裂」の段階でどうにも伏線を張りすぎた感があったのでどうするのか心配でした。やはり、無理があったのか、新キャラ登場でむりくり帳尻あわせをしたので少しがっかりしたのが本当のところ。少しがっかりですんだのはそれだけ待ちに待ったということです。
もともと多少の矛盾はあっても、キャラで読める作品なので、さてどのキャラがキーを握っているのかなと思いながら読むのがハルヒシリーズなんですが、新キャラに丸投げはがっかりです。折角、古泉のあらたな一面が現れたのだし、残念。
キョンが饒舌なのは元からだし、佐々木の中性的な魅力も楽しみですが、ハルヒや長門の出番の少なさはこの作品をシリーズの外伝的な位置づけに押し出してしまいそうです。やりようが他になかったとしてもそれは伏線を張りすぎた作者の責任。とりあえず、キョンとハルヒの青春グラフィティ的な描写をサービスしてもらって、それは楽しめるのですが、冷静に読み直すとそれも必要だったのかなと。キョンをあっちこち飛び回らせなくても良かったような。
上下巻に分かれたのは作品の構成上ページ数が増えたから仕方ないとしても、これでそれぞればらばらに出版されてたらどうなっていたことやら。上巻の展開が終始足踏みだったから、半年もあけば下巻を買ったかどうか。
あと、佐々木は良いキャラだしファンも付いているだけにこれで終わりにするのは惜しい。小冊子で大サービスしてくれているけど、これは単なる本編の補完なのか。そうだろうけども佐々木には別の作品で主役を張って欲しい。少なくともハルヒよりは好みです。
作品のタイムラインは朝比奈さんが卒業するか、キョンとハルヒが大学に進学するところまで伸びていると思うけど、それまでに佐々木や橘、とくに周防が絡んでくるのか。藤原は用済みだと思うけど。
何にしても、かなり今回のエピソードでは先が見えてきたような気がする。
あとがきを読んでいても作者は相当、精神的に厳しそうですしね。
最後は閉鎖空間の崩壊と共にハルヒの能力が消滅して、作者の重荷もどっかの宇宙に吸い込まれてエンドマークかな。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.103
(4pt)

やはり何かもっている

いいところで終わった分裂の続編ということで、
とても期待していました。

読んでみての感想は、やはりこの作品は何かもっていると感じました。

確かに、佐々木や橘といった新たな登場人物の活躍が尻すぼみに感じたり、
無理に長くしているように感じたりもしたのですが、やはり人を引き付ける何か
がこの作品にはあります。結局ワクワクしながら一気に読み進めてしまいました。
このワクワク感がたまりません。
特に後半は先が早く知りたいという気持ちにさせられます。

また、今まであまり主張しなかった人物が主張してきたように感じました。
特に国木田の印象が私にとっては変わりました。

買って損はしない作品だと思います。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.102
(1pt)

前世紀の三流マンガ以下の出来

“前世紀の三流マンガでもこんな解りやすい悪役な手段を執る能なしなんぞはいやしないぞ”
クライマックスシーンでのキョンのモノローグですが、結局この言葉がこの作品全体を表してしまっています。文庫3巻にわたって延々やってきた結末にしては、あまりにもお粗末です。敵役が矮小すぎたため、主役の魅力も光りませんでした。
イラストも、カラーページはまだいいとしても挿絵は駄目ですね。というかラノベでよくあるパターンで、挿絵は別の人が描いたんでしょう。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.101
(5pt)

渡橋泰水 新入部員

涼宮ハルヒの物語が、アルファとベータに分かれていたのは、とても分かりにくかった。
今回の鍵を握っているのが watahashi yasumizu.

分裂した話をどうやって統一するのか、涼宮ハルヒ的に論理破綻がないように。
感想としては、待った甲斐があったと思います。

いろいろな論理破綻があったはずだし、
佐々木はじめ、前の作品での新規の登場人物を、どこへ落ち着けるかが、
そうとう悩んだことだと思います。

一応無難なところにおちついたので、次回作品が期待できるようになりました。
こういう冒険は、2度としない方がいいのではと思いました。

やってみたかったのは分かるのですが。
涼宮ハルヒの分裂では、アルファとベータに分かれた話が、ちんぷんかんぷんで、
そうとう欲求不満が溜まってしまいました。

それに比べれば、驚愕は、「今日が来」るための着地だったので、安心しました。
分裂が80点の星5つだとすれば、驚愕は90点の星5つ。

渡橋泰水 新入部員の登場が一番気に入っているし、
涼宮ハルヒの小学時代の話題がでたのも素敵です。

不足する10点は、SOS団の次の活動が、鶴屋さんの花見の余興だというところでしょうか。
余興で、映画のときのような、思い切った展開を期待します。
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108
No.100
(4pt)

どうでもいい事だけど・・・・

キョン君、他力本願の意味を間違えているよ。
そこだけが、気になって仕方がない。
物語としては、私は結構面白かったですが、
これはシリーズが尻切れトンボで終わるパターンのような・・・・
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫) Amazon書評・レビュー: 涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)より
4044292108